2018.09.10 MM 第655号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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上河内岳 (かみこうちだけ 2803m) 静岡県静岡市・長野県飯田市

 南アルプス 日本二百名山
 


この山の私の印象等は・・・                                     

「 素晴らしい展望と懐かしのたくさんの花々に出会えた 上河内岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年7月23日(月)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

No.652,654から続く
茶臼小屋4:40発-4:53稜線56-5:32/5:37-6:04上河内岳肩6:09-6:17上河内岳〈2803m〉6:27-6:33

上河内岳肩-7:08南岳〈2702m〉7:20-7:52/7:57-8:20聖平小屋8:40-9:13/9:18-9:35滝見台9:45-

10:18/28-11:01/11:06-11:29聖沢吊橋-11:41/11:46-12:29聖岳登山口12:35-13:20椹島ロッジ(泊)

    【登り(茶臼小屋~上河内岳)1時間24分  山頂へ(上河内岳~椹島ロッジ)5時間35分   合計 6時間59分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【宿泊】   椹島ロッジ(2食付き 9000円)


  
茶臼小屋からの富士山(写真1) 稜線に出る(写真2)
上河内岳に向かう(写真3) ウサギギクもたくさん咲いている(写真4)
チシマギキョウとアオツメグサ(写真5) 上河内岳[2803m]山頂(写真6)
イワカガミ(写真7) クロユリも1輪咲いていた(写真8)
チングルマの花(写真9) マツムシソウ(写真10)
ずっと見えている富士が色を変えて(写真11)  上河内岳を振り返る(写真12)
保護5年目で復活し始めたキスゲ(写真13) 聖平小屋でフルーツポンチをいただく(写真14)
2つの滝を遠望する(写真15)  No.117 聖岳登山口(写真16)
 

【感想 等】 

 これまでに畑薙大吊橋から茶臼岳仁田岳に登り、茶臼小屋に泊まったことを書いた。
茶臼岳 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-m/yama652/yama652.html
仁田岳 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-m/yama654/yama654.html

宿泊した茶臼小屋の朝食は4時半であった。
そのため3時半に電気がつき起こされた。

電気が付く時間が早いのにびっくりした。
今日は上河内岳に登り聖沢を下り椹島ロッジなので時間は十分ある。

ここに宿泊して驚いたのが、ここに泊まりピストンで日本百名山の1つ、光岳に行く人の多さである。
あの年輩10人組は光小屋に泊まりまたここに戻ってくるようである。

私の隣に寝ていた人は福岡から新幹線で来ていて、静岡市内に1泊、畑薙ダム近くの白樺荘に1泊、そしてここ茶臼小屋に泊まり光岳をピストンで連泊して帰るという。
光岳だけに登るために4泊5日である。

南アルプス南部がいかにアプローチがよくないか、山が深いかと言うことがわかる。


外を見ると雲は多いものの富士山周辺が色づいていた(写真1)。
その素晴らしい光景をしばらく眺めていると朝食の時間になった。

茶臼小屋の朝食も美味しくいただき、4時40分出発した。

尾根道に出ると、雲がピンクに染まり山々の稜線がきれいだった(写真2)。
いくら見ても飽きない風景ではあるが北に向かって稜線を進んでいこう。

なだらかな稜線歩きは楽しい(写真3)。
正面に見えるのが上河内岳だ。
その右稜線から太陽が顔を出した。

足下にはウサギギクが咲いている(写真4)。
昨日見たイワオトギリもある。

ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、アカモノ・・・。
これまで何回も見たことのある花々が咲いている。

そしてイワツメグサ、チシマギキョウ、アオツメグサもある。
イワツメグサ、チシマギキョウが一緒に咲いていた所もあったので写真に収める(写真5)。

6時過ぎ、上河内岳の肩に着いた。
そこには山頂まで15分と書かれている。

そこには荷物が1つ置いてあり、山頂に向け1人が登っている。
私もここに荷物を置きピストンすることにした。

それほど急ではなくすぐに山頂に着いた(写真6)。
山頂は360度の展望があり、富士山をはじめ南アルプスの山々、明日登る予定の生木割、畑薙ダム、
遙か彼方の山まで見える。
周りの他の山々と背比べをしているので、知名度は低いがいい山である。

6時半過ぎ、上河内岳の肩まで戻り南岳に向かって進む。

ミヤマキンポウゲがあり、イワカガミがある(写真7)。
アオノツガザクラがあり、一輪だけしか見つけることができなかったがクロユリもある(写真8)。
シコタンソウだろうか、赤い斑点はよく見えなかったが似ていがミツバオウレンだろう。

タカネバラもある。
見たことのある花々のオンパレードだ。

チングルマの白い花もたくさん咲いている(写真9)。
がくになったチングルマも少しあった。

カワラナデシコ、ハクサンチドリ、ミヤマシオガマ、・・・。

マツムシソウもたくさんある(写真10)。

ウルップソウに似たこの花は何だったかな?
クガイソウは先が細くなっている。
テガタチドリのような気がする。

トリカブトも咲き始めている。
クルマユリもある。

そしてまたまたマルバタケブキの群落だ。
ミネウスユキソウも咲いている。

7時過ぎ、南岳(標高2702m)に着いた。
花や山々を見ながらのなだらかな山歩きは楽しい。

空は曇っているが富士山が同系色の中できれいだ(写真11)。
今降りてきた上河内岳の大きな山塊が見える(写真12)。

聖岳のもっと大きな山々も前方に見える。

南岳から1時間ほど下ると聖平である。
そこには植物保護の柵や木道などが見える。

柵の中でニッコウキスゲが数個咲いていた(写真13)。
聖平小屋のスタッフに聞くと5年かかってやっと咲いた、という。

シカの食害から高山植物を回復する取り組みが多くの地域で行われているが大変なことである。

聖平小屋ではフルーツポンチをいただいた(写真14)。
サプライズの出来事でよりおいしかった。

今日は椹島に下るだけである。
時間は十分ある。
掲示されていた植物保護の取り組みをじっくり見た。


40分ほど下ると東京商船大学遭難碑である。
それをを見、滝見台に寄る。
シャクナゲの花がまだ咲いていた。

反対側の尾根に滝が2つ見える。

かつて10月中旬に紅葉の中に見た2つの滝を鮮明に覚えている(写真15)。
聖平(メルマガNo.117) http://h1933.web.fc2.com/hyaku-b/yama117/yama117.htm

コース中間まで下ると休憩している人に会った。
これから聖小屋に登る人たちである。

11時半聖沢吊橋を渡り、12時半聖岳登山口に着いた(写真16)。
バスを待つ人用のテントがあり数人が待っていた。

私は椹島ロッジに向かって歩き、13時過ぎにロッジに着いた。

ロッジは13時から受付であった。
受付が始まるのを3人ほど待って手続きをしていた。

このロッジではwifiが使えるのがありがたかった。
ソフトバンクはアンテナがあり、受信できる。
他の携帯会社もアンテナを付けていただきたいものである。

夜は蚊に悩まされた。
あちこちでかじったりたたいている音がした。
翌日、個室の人に聞いたら蚊はいなかった、という。

戸が開いていたり人の出入りで蚊が入ってきたのかもしれない。
4カ所刺された。
100円で売っていた蚊取り線香を買えばよかったと後悔した。

南アルプスの稜線から下ってしまうのはもったいなかったが、朝焼けから高山直物、山々の展望と充実した1日であった。


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