2018.10.15 MM 第659号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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富士山[9月富士宮口から](ふじさん 3776m)

静岡県・山梨県 世界文化遺産 日本百名山
 

この山の私の印象等は・・・                                     

「 一般の登山期間が終わっていたが混んでいた 富士山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年9月23日(日)

【天候】        快晴

【コース及び時間】

富士宮口の道路6:55発-7:21雲海荘(六合目)7:26-8:03新七合目8:08-8:43元祖七合目8:49-9:21八合目

9:26-9:57九合目10:06-10:32九合五勺10:40-11:14浅間大社奥宮11:27-11:49富士山剣が峰〈3776m〉

(次号、お鉢巡り、御殿場ルート、宝永山に続く)



     【 登り 4時間3分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。



  
登山口から2km下った所まで続く車列(写真1) 黄葉の先に雲海荘が見える(写真2)
通行禁止だが・・・・(写真3) イワヒバリが近寄ってきて逃げない(写真4)
火山灰が積もった山道(写真5) 八合目まではもうすぐだ(写真6)
九合目で休む登山者(写真7) ここを登りきれば奥宮だ(写真8)
雲海は遠くまで広がっている(写真9) 冬支度をした浅間大社奥(写真10)
奥宮の近くには水たまりが(写真11)  富士山火口壁(写真12)
剣が峰の最後の登り(写真13) 山頂には氷が張っている(写真14)
富士山上空にレンズ雲が(写真15)  剣が峰の二等三角点(写真16)
 

【感想 等】 

9月下旬の3連休の中日に富士山に登ってきた。
私はヒマラヤトレッキングの高所順応とトレーニングを兼ね5月から11月の間に富士山に登っている。
それらの記録はこのメルマガ&HPで公開してきている。
ご覧になりたい方は「私の出合った日本百名山 他の山々」にある。
私の出合った日本百名山他の山々 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-xindex.html

アリさんの行列のできる時期を避け登ることが多いが、今年の9月は天候が不順であった。
平日も登ることができるのだが、晴れを待っていたら3連休の中日になってしまった。
これまでも9月に登ったことはあるが、それほどは混まないだろうと天気を見てから朝5時に家を出た。

静岡県に住んでいるので登山口までは1時間半である。

富士山富士宮口に着いたが上の駐車場は満車であった。
ガードマンが交通整理をしてくれていて、それに従って走るとぐるっと回り道路を下っていく。
800m下った車道に空きスペースを見つけ駐車する(写真1)。
(帰りに下りながら道路を見ると2kmまで路上駐車は続いていた。9月下旬でもこんな感じであるからハイシーズンは通行止めにするわけである)

6時55分に出発する。

登山口前のレストハウスのテラスからはきれいな雲海が見える。
何人も六合目雲海荘の方に登って行く。

7時10分、「富士山表口五合目 標高2400m」の表示を通過する。
その上のバイオトイレは今日は開いていた。

歩き慣れた道を登っていく。
眼下に満杯の駐車場が見える。

登山道脇の草木が黄葉を始めている(写真2)。

7時半前、六合目雲海荘に着く。
休んだり金剛杖を買ったりしている人たちがいる。

ここから山頂方向は通行禁止である(写真3)。
(宝永山方向は行くことができる)

今の時期富士山に登るデメリットは・・・

 ・すべての山小屋が閉まっていて非常食・水の調達や急な避難、トイレを借りることができない。
 ・天気が崩れると夏でも寒いが、それ以上に寒く雪が降ることもある。
  (私が登った3日後には富士山に初雪を観測している)
 ・通行禁止であるので、遭難救助を頼むことはしづらい。非難を浴びるであろう。

右脇の細い通路を通り登っていく。
30分余で新七合目に着く。
小屋は閉まっていて、表示さえないので地図を見ないとどこに着いたかもわからない。

休んでいるとイワヒバリが私の近くに寄ってきた(写真4)。
逃げないのにはびっくりである。
しばらくながめていた。

色の違う火山灰が降り積もってできた層の脇を登っていく(写真5)。
宝永山の第1火口が眼下に見える。

徐々に傾斜が急になってくる。
「八合目」と書かれた小屋が真上に見える(写真6)。
八合目はもうすぐだが、見えてきてもなかなか着かないことは長年の経験で知っている。
焦らず1歩ずつゆっくり登っていく。

9時半前、八合目に着いた。
ここからは「奥宮境内地」である。
富士宮浅間大社の社有地である。

富士山の形は日本人なら知らない人はいない。
裾野を広げた三角形の形である。
この形は裾の方はなだらかだが、山頂に近づくと傾斜が急になるという形である。

特に八合目からが急になり、しかも高度が3250mと高いので空気も薄くなり大変である。
やや疲れが出てきた。

10時少し前、九合目「萬年雪山荘」に着いた(写真7)。
休んでいる人が多い。
中には高山病だろうが、体調不良で青白い顔の人もいる。

山頂まではあと300mの高度である。
さっきよりゆっくり1歩ずつゆっくり登る(写真8)。

後ろを振り返ると雲海が綺麗だ(写真9)。

九合五勺も過ぎ、少し筋肉が悲鳴を上げだした。
ゆっくりでいい、休まないで1歩ずつ足を出せば頂に着くことができる。


11時過ぎ、浅間大社奥に着いた(写真10)。
富士吉田口方面から歩いてくる人もいて結構な人の数である。
雲海や周りの景色を見ながら昼食休憩だ。

浅間大社奥宮の西側は水がたまっていることが多い(写真11)。
10月に登った時にはこの水たまりが凍っていて、氷の上を歩いていたら強風で体が滑ってしまったことを思い出す。
10月の富士山(メルマガNo.151) http://h1933.web.fc2.com/hyaku-c/yama151/yama151.htm

今日は快晴で風もなく暑い。
半袖でもいいのだが紫外線が強く日に焼けて困った経験があるので長袖である。

山頂の火口壁が見える(写真12)。
下から眺める富士山からは想像できない荒々しさである。
これも私が好きな富士山の1つである。

剣が峰からブルが降りてきた(写真13)。
今日はいろいろな所に作業員がいて修理か何かをしているようである。

富士山が世界文化遺産になっても山頂付近はあまり変わっていない。
信仰の跡などたくさんあるのだからもっと説明板等を付けてほしい所である。
(冬場の風雪で壊れてしまうので私が登った今は取り除かれていたのかもしれないが・・・)

11時49分、剣が峰(3776m)に着く。
日陰には氷が張っていた(写真14)。

「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の標柱で写真を撮りたくて10人ほどが列を作っている。
私は記念写真には興味がないので横を通り登って行った。

富士山火口の上空にレンズ雲が出ていた(写真15)。
天気は下り坂であろう。

多くの人が素通りするだろう富士山の「二等三角点」をじっくり見る(写真16)。
正確な高さは「3775.63m」だそうである。

タイムを競っているわけではないが、上に載せた10月の時には3時間で歩いていたが、今回は4時間かかっている。
体力が落ちてきたのかもしれない。

天候に恵まれ素晴らしい山歩きができた。


(次号、お鉢巡り、御殿場コース、宝永山に続く)


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