2018.12.10 MM 第668号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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船湾郊野公園トレイル 香港新界タイポー区


この山の私の印象等は・・・                                     

「 バスが来ず困りタクシーで登山口に行ったが          
              古い香港に出会えてよかった 船湾郊野公園トレイル 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年3月22日(木)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】(周遊)

8:12ウーカウタン村バス停-8:30分岐-9:13サムア村9:18-9:42観景台9:47-9:57ライチッウー10:14-

10:33梅子林分岐10:38-10:49分水凹10:52-11:08ホンファーアウ分岐-11:14観景台(300m)11:25-

11:29分岐-11:47ウーカウタン村バス停

    【登り(サムア村経由ライチッウー)1時間35分 下り(ライチッウーから分水凹経由) 1時間14分  合計 2時間49分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
ウーカウタン村バス停(写真1) ウーカウタン村(写真2)
九担祖という集落だろうか?(写真3) トレイルはコンクリートで固められている(写真4)
見晴らしのいい山腹の山道になった(写真5) 可憐な花がひっそりと咲いていた(写真6)
前方にサムア湾が見えて来た(写真7) 道は石畳の道に変わった(写真8)
五月茶という中国名が書かれた木(写真9) 小高い山を眺めるのもいい(写真10)
マングローブの木々だろう(写真11)。 その先には1軒、養蜂農家があった(写真12)。
黄色の鮮やかな花が咲いている(写真13) このサムア湾の海岸は静かでいい(写真14)
小高い展望台があったので登る(写真15)  ライチッウー特別地区の神社(写真16)
 

【感想 等】 

船湾郊野公園トレイルに行くため、前日は電車を利用し「タイポーマーケット駅」で下車し大美督YHに宿泊した。
そして、YHやバス停近くのレストラン、自転車屋でバスの時刻を尋ねておいた。

YHは残念ながら自炊のみで食事のサービスはないので、YHで売っていたカップラーメンを食べて7時5分に出発した。
バスが来るはずの7時20分になっても来ない。
8時まで40分待っても来ないのでやっと来たタクシーに交渉していると、目的のバスは走り去ってしまった。
朝からついていない。

距離は短いので10分余で目的のウーカウタン村バス停に着いた(写真1)。
バス停周辺は工事中なのでトレイルは本当にあるのか心配になった。

8時過ぎバス停を出発し、道らしき所を進んでいくと立派な標識がありほっとする(写真2)。
歩いている人は誰もいない。

5分ほど歩くと集落があった。地図からすると、九担祖という集落だろうか(写真3)?
17世紀、清王朝時代に中国から客家がここに移り住んだという。

集落の細い道(トレイル)は幅60cmほどのコンクリートで固められている(写真4)。
(集落から外れれば土の道になったりもする)

やがて見晴らしのいい山腹の山道になった(写真5)。
これらの道は何百年も歩かれてきた道だという。

快適に歩いていると、変わったピンクの花がひっそりと咲いている(写真6)。
葉は肉厚である。
見たことがない感じである。

前方に湾が見えて来た(写真7)。
サムア湾だろう。

道は石畳の道に変わった(写真8)。

やや大きな木があり、説明板が付いている。
そこには「五月茶」という中国名が書かれていた(写真9)。
英語名はチャイニーズ・ローレルとある。

特別に変わった木だろうが、私にはよくわからない。

サムア湾にもっと近づき、はっきり見えて来た。
低い山から下っていく。
下から小高い山を眺めるのもいい(写真10)。

小さな集落があり、湿地に出た。
マングローブの木々だろう(写真11)。
南の国らしい木々である。

「ライチッウー 2km」の標識があった。
その先には1軒、養蜂農家があった(写真12)。
看板があり、その農家では観光客も受け入れているようであった。
シーズンオフなのか観光客の姿も見かけない。

ただ、ここまで1人にも会っていない。
人が住んでいるのか、トレイルを歩く人はいるのか・・・という感じである。

黄色の鮮やかな花が咲いている(写真13)。
レンギョウではないし、何だろうか。

9時半過ぎ、海岸に出た。
ここはヤンチュートン海岸公園のようだ。

前方彼方にはキリン型のクレーンがたくさん並んでいる。
大きな工場か貿易関係の施設があるのだろうか?

この海岸は静かでいい(写真14)。

少し歩くと、「観景台」と書かれた小高い展望台があったので登る(写真15)。
ヤンチュートン海岸公園になっている湾や島々が見えた。

「ウエルカム ライチッウー」と書かれているので、ほぼ目的の場所に着いたことになる。
出発のウーカウタン村バス停から1時間半である。

山際に集落が見えるが、そこがライチッウーの集落だろう。
標識に沿ってそちらに向かう。

湿地があり、草原には水牛が数頭のんびり草を食べている。
東南アジアの農村で見かける風景である。
香港にもこんな姿があったのだ。

ライチッウー集落の入口には柵があり、「村犬出没注意」の看板がある。
柵の中には2頭のやや大きめの犬が歩いている。
狂犬病の心配があるのでかまれないようにしないといけない。

犬が入口付近から歩いて行った隙に柵の扉を開けて集落に入る。
村人が1人、畑を黙々と耕している。

ライチッウーは「ライチの谷」という意味だという。
きっと自然のライチが実っていたのだろう。
今では日本でも普通に食べることができるが、台湾で初めて食べた時にはほの甘いシンプルな味だと初めての味に驚いたものである。
ここ、ライチッウーは特別地区に指定されているようだ。

集落の中心にはコンクリート造りの神社がある(写真16)。
近くには大きな木が生えている。
ガジュマルだろうか?
その枝には「ライチッウー村」と書かれた赤い提灯がぶら下がっている。

ここから海岸線を北に進むとフェリー乗り場に行くことができる。
このフェリーで香港島のMTR大学駅近くに行くことができる。

今回は分水凹を経由する周遊コースである。

集落の奥に進んでいくと、ジオヘリテージセンターがあったが週末しかオープンしないようである。
10時過ぎ、ライチッウー特別地区の「風水の森」を通って分水凹に向かう。

説明板が付いた巨木がいくつもある。
コースは新しい木板が敷かれた道である。

集落を出ると古い石畳の道になった。
歴史を感じる道である。

10時半、梅子林分岐に着いた。
古い石の道標もある。
白っぽいスミレが咲いている。

そこから10分ほどで分水凹に着いた。
石段があったので登ると上は木が伐採され草地になっていた。

そしてきれいな海が見える。
ライチッウーに来る前に見たヤンチュートン海岸公園だろう。
高層ビル群も見えるがそれがどこなのかわからない。
北側は中国本土なのでそれが見えているのかもしれない。

灌木の中の道を進んでいく。
三角点の表示があり、「ウーカウタン・カントリートレイル・ビューポイント(観景台)」と書かれている。
地図上の「▲300m」のポイントだろう。

ウーカウタンまでは1.25km、30分の表示がある。
「ウーカウタン・カントリートレイル」に入ったためか、初めてトレッカーに出合う。
10人ほどに出合った。

観景台から20分ほどでウーカウタンのバス停に着いた。
時刻は12時前である。

バスの時刻表を見たら1時間待ちである。
しかも車はほとんど通らない。

車が来たらヒッチハイクをしよう。
3台目の車で中年夫婦が乗せてくれた。

大美督YHの近くのバス停には10分ほどで着いた。
バスが来なかったり、ヒッチハイクをしたりとハプニングの多かった山歩きであったが、古い風景の残る香港に出会えてよかった。


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