2019.06.24 MM 第693号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

   

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白木峰(しらきみね 1596m) 富山県富山市・岐阜県飛騨市

日本三百名山



この山の私の印象等は・・・                                     

「 6月中旬山開きと聞いたが、雪に触れたくて5月下旬に 白木峰 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2019年5月21日(火)

【天候】        雨後曇り

【コース及び時間】

杉の平キャンプ場6:45発-7:28山道入口7:33-8:08林道8:13-8:42八合目登山口上8:47-9:22白木峰山荘下

9:30-9:42白木峰〈1596m〉9:58-(周遊コース)-10:10白木峰山荘下-10:34八合目登山口上10:42-10:58

林道-11:13/18-11:23林道へ-12:00杉の平キャンプ場



    【登り 2時間4分  下り 1時間49分   合計 3時間53分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
杉の平キャンプ場から出発(写真1) 雨は上がりそうだ(写真2)
タムシバがたくさんある(写真3) イワカガミ(写真4)
久しぶりに見るツバメオモト(写真5) 雪がここまで残っている(写真6)
フキノトウもいっぱいだ(写真7) ショウジョウバカマ(写真8)
白木峰山荘のガラスが割れていた(写真9) ミツバオウレンがひっそり咲いている(写真10)
白木峰[1596m](写真11) 遊歩道が続く(写真12)
山開き後はここまで車で上れる(写真13) イワウチワ(写真14)
ブナの新緑がきれいだ(写真15) キイロケマン(写真16)
 

【感想 等】 

5月下旬の富山、岐阜、長野遠征の第2弾は「白木峰」である。
6月中旬に山開きと聞いたので6月下旬になった今頃は賑わっているのではないかと思う。

この白木峰はなかなか山深い所にある。
私は金沢市の東にある医王山に登ってから登山口の杉の平キャンプ場に向かったのであるが、小牧ダム付近で道路工事中のため通行時間がわずかしかなく1時間待ちであった。
カーナビで調べたら迂回する山道が見つかった。

それを通っていたら県道で冬期通行止めの道に出る。
何とかやっと17時前には杉の平キャンプ場に着くことができたが、15時半から20分間の通行時間を待っていても到着時刻はそれほど変わらなかった。ほんと白木峰は遠い。

今の時期、白川郷ICから国道360号線も通行止めになっていて天生峠からの「籾糠岳」登山は諦めた。
温暖で全く雪が降らない静岡に住んでいると5月下旬になっても国道や県道が通行止めだとは全く考えつかなかった。
白山スーパー林道もこの時期は通行止めである。

杉の平キャンプ場に着いた頃から雨が降り出す。夜中には結構な雨だった。
朝方になっても太平洋岸中部地方で大雨が降っていて今回の登山への影響も心配したが、夜半降っていた大雨も小降りになり天気が回復しつつあるようだ。

小雨の中6時45分にキャンプ場を出発した(写真1)。
バンガローのある舗装道路を登っていくと行き止まりだった。
スマホのGPSで調べると登山道はすぐ上を通っている。

道路を少し戻ると左手に細い山道が見つかった。
そこを登って行くと車道に出た。

そう山開き後の6月中旬に登れば標高1320mの八合目登山口まで車で行くことができる。
今登るにはキャンプ場から林道大谷線を歩いてそこまで登らなくてはならない。

しかし今にしか咲かない花もある、今しか見えない景色もあるのだ。
そう思いつつ、車道を歩いて行く。

薄紫の桐の花が咲いている。
ガスが上がってきている(写真2)。
ガスの動きから雨はやみつつある。

7時半近く、ショートカットの山道に着いた。
八合目駐車場までずっと車道歩きではつまらない。

30分ほど歩くと白いタムシバが咲いていた(写真3)。
この白木蓮に似た木は何本もある。

また、ムシカリの花も咲いている。
ツバキもまだ残っていた。

1回道路を横切りまた山道を登って行く。
イワカガミがある(写真4)。
静岡の安倍奥にも多くありかわいくて好きな花の1つである。

久しぶりに見るツバメオモトもあった(写真5)。
薄ピンクのイワウチワも咲いている。

前方に尾根に向かって伸びる林道が見えてきた。
八合目駐車場は近いだろう。

8時40分過ぎ、八合目駐車場への分岐に着いた。
分岐から少し下りれば駐車場やトイレががある。

そこから数分で車道に出た。
入手した地図には登山道もあるのだが、表示は林道を進むように書かれている。
もしかすると、その表示は雪で埋まっているのかもしれない。
また、その登山道も見えない。

そして林道にも雪がいっぱいである(写真6)。
ここまでも何回か軽アイゼンを付けてきた。
特に傾斜が急過ぎたり下が崖になったりしている所ではアイゼンを付けてきた。

八合目駐車場上でも2回アイゼンを装着する。

雪が溶けた所にはフキノトウがいっぱいだ(写真7)。
白木山荘への登りも急斜面に雪がびっしり付いている。

白木山荘は無人であるが、通年同じ状態で解放しているのだろう。
風雪よけの覆いなどはなく、入口の窓ガラスが割れていた。
(下山後、キャンプ場の管理人に聞くと雪で割れた、と言っていた。)
中はきれいで熊などに荒らされた様子はない。

ここからは木々のない開放的な尾根歩きだ。
あと1、2ヶ月すればニッコウキスゲを始め多くの花々が咲き乱れるだろう。

そんなことを考えていると、ショウジョウバカマが迎えてくれた(写真8)。
まだ雪が溶けたばかりであるが、咲いている花もある。

振り返ると白木山荘が見える(写真9)。

天気がよければ、点在する池塘や三角点に行きたいところである。
まだ少し小雨が残っている。

可憐なミツバオウレンがひっそり咲いている(写真10)。

9時半過ぎ、白木峰(標高1596m)に着いた(写真11)。
写真でわかるようにレンズに少し雨粒が付いてる。

こんな天気ではあるが、白山、白馬や立山などが見える。

よく整備された木道が小白木峰方向にも伸びている(写真12)。
まだ山開きしていないのでこの白木峰の山頂には私1人である。

時間も十分ある。
天気さえよければ、ずっといたい風景だ。


下山は周遊してみよう。
山頂から東に進んでいくとヘリポートのような広場があった。
そこにはツクシがいっぱいだった。

その先に下山する山道を見つけた。
下っていくと白木山荘下に通じる林道に出た。

少し下り、分岐から八合目駐車場へ下りてみた。
山開き後はここまで車で上がることができる(写真13)。

雨も完全に上がり、雨合羽を脱ぐ。

カメラが濡れないので安心してイワウチワを写す(写真14)。

来る時より明るくなりブナの新緑がきれいだ(写真15)。

焼津アルプスにはムラサキケマンが多いが、ここにはたくさんのキイロケマンがある(写真16)。
タニウツギ、桐の花・・・・。

ちょうど12時に杉の平キャンプ場に着いた。
雪や花を楽しめた人形山だった。


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