2019.07.01 MM 第694号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

   

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秋葉山(あきはさん 866m) 静岡県浜松市

静岡の百山



この山の私の印象等は・・・                                     

「 なだらかな樹林帯歩きであったが花にも出会えた 秋葉山 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2019年6月21日(金)

【天候】        雨後曇り

【コース及び時間】

秋葉山下社駐車場9:27発-9:30秋葉山下社参拝9:36-10:02登山道入口-10:16/22-11:09鉄塔休憩所

11:18-11:46秋葉寺(昼食)12:26-13:00秋葉山上社〈866m〉13:26-13:43秋葉寺13:52-14:11

鉄塔休憩所14:23-14:58/15:07-16:00秋葉山下社駐車場



    【登り 2時間32分  下り 2時間4分   合計 4時間36分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
秋葉山下社もこれまでの繁栄がうかがえる(写真1) ユキノシタも多い(写真2)
山道までは急だが整備されている(写真3) 手作りの標識が高さを教えてくれる(写真4)
安産祈願の祠(写真5) ササユリが2輪(写真6)
鉄塔休憩所からの展望(写真7) コアジサイがいっぱいだ(写真8)
山腹の秋葉寺(しゅうようじ)(写真9) タツナミソウ(写真10)
巨大な杉中を歩いて行く(写真11) 神門は工事中だった(写真12)
金の鳥居は珍しい(写真13) 秋葉山本殿(写真14)
ヤマボウシが咲いている(写真15) アザミがいっぱい咲いていた(写真16)
 

【感想 等】 

私は「焼津アルプス愛好会」を主宰させていただいている。
山のす3---6/21(金)ミニ遠征「秋葉山ウオーク」---ばらしさ、焼津アルプスの素晴らしさを知っていただきたいと思っているからである。
「1つの頂に100の楽しさあり」を口癖にしている。

それで、焼津アルプス21コースをいろいろなコースから季節を変え歩いてきた。
もうすぐ50回になるが、毎回違った発見があって楽しい。

ただ、人の思いはいろいろである。
他の山にも行きませんか?、○○の山に登りませんか?と言う人もいる。

全国の山、世界の山に登ってきていろいろな山があるなぁ、と言うのが実感である。
みんな違ってみんないい、と思うこの頃である。

そこで、焼津アルプスにない良さを持った山で初心者でも登れる山に愛好会の会員を案内している。
昨年は日本一の紅葉を見に「涸沢」に出かけた。
今年は山岳風景と高山植物を見に「木曽駒」に行く予定である。

県内の山にも行きましょう、ということで浜松にある「秋葉山に行きたい」という声があった。
と言うことで今回の山歩きが実現した。


秋葉山は火防の神様を祭ってあり、毎年大晦日に家のお札も交換している。
私が生まれる前から続いている我が家の習わしである。
その総本山が浜松天竜にある秋葉山秋葉神社である。

私はこの秋葉山にもかつて8年前の2月に来たことがある(メルマガNo.340)。
その時は上社からそのまま山頂に向かったのであるが、天気は雪であった。
歩いて登ってもすぐではあるが、わざわざ数十メートル走るためにチェーンを付けて車で駐車場まで上がった。
懐かしい思い出である。


焼津を8時に出発し、9時半近くに秋葉山下社に着く。
駐車場には私たちの車だけである。

神社の前にも人影が見えない(写真1)。
門前には「門前屋旅館」という旅館もあり、土産物屋もあるが閉まっている。
入口には神社の説明や年中行事について衝立に書かれている。
きっと、お祭りには大勢の人が繰り出すのだろう。

下社本殿に参拝し、県道を上社の方に向かう。
今回歩く、上社までの表参道コースは東海自然歩道にもなっているので標識がしっかりしている。

県道を少し歩いたら、右折する。
そこには「秋葉神社上社→4.2km、120分」と書かれている。

真っ赤な「九里橋」を過ぎ、坂道を登っていく。
木壁の昔ながらの家がある。

ユキノシタがたくさん咲いている(写真2)

車も通ることができるようであるが、かなり急な石畳の坂である。
歩行者用に滑り止めの緑のペンキが塗ってある(写真3)。

10時、三の鳥居跡を過ぎると山道に入る。

手作りの標識が高さを教えてくれる(写真4)。
山道が地域の方たちに大事にされていることがわかりうれしい。
ここは標高200m、こんななだらかな杉林の樹林帯歩きが続く。

そして、所々に170年ほど前に設置された石造りの常夜灯がある。

フタリシズカやウラジロがたくさん生えている。

茶屋跡もいくつかある。
かつては秋葉街道として塩などの重要な交易路だった面影が残る。
石垣だけになっている所が多いが、1つだけ「富士見茶屋跡」は朽ちかけたトタン屋根の建物が残っていた。

四の鳥居跡を過ぎると、安産祈願の祠があった(写真5)。
遠くから見たらたくさんの柄杓が見えたので水場だと思った。

しかし、その柄杓の底には穴が開けられていた。
説明には大願成就のお礼に底を抜いた柄杓を奉納したとあった。

その先には、薄ピンクのササユリが2輪咲いていた(写真6)。

そこには鉄塔が建っていて、中間点、鉄塔休憩所だった。
そこからの展望は残忍ながらうっすら霞んでいた(写真7)。
このコースの途中では唯一の展望場所である。

風もなく梅雨時ということもあって、やや蒸し暑いがこのコースはほとんど日影歩きである。
日影のベンチで休憩だ。

その先には、コアジサイがいっぱいである(写真8)。
園芸種の華やかさはないが、よく見るとかわいい花がいっぱいだ。

11時半過ぎ、秋葉寺(しゅうようじ)に着いた(写真9)。
目的地の上社で昼食もいいが、山の中のここ秋葉寺は情緒があっていい。
山門も立派であった。

ハイカーのためのきれいなトイレも整備されていた。
その近くにはタツナミソウがたくさん咲いていた(写真10)。

この辺から大きな杉が増えていく。
その巨大な杉を見ながら歩いて行く(写真11)。

13時近く、神門に着いた。
神門は足場を作り工事中だった(写真12)。

上社に着くと、風景は一変する。
過去から現在にワープした感じである。

きれいにカットされた石垣や階段があり、その上に金の鳥居が建っている(写真13)。
金の鳥居は珍しく、他では見たことがない。

秋葉山本殿に参拝する(写真14)。
地形図で見ると本殿上にピークの三角点はある。

巫女さんに聞くと、そこは神域で入ることができないと言う。
前に来たことがあるので、変わっていないなぁと思いつつピークに建つことは諦めた。

本殿前から太平洋やエコパ、浜名湖などが見えるのだが霞んでいて見えなかった。
秋葉茶屋の前にはヤマボウシがたくさん咲いていた(写真15)。

帰りは同じコースを花や木々などを見ながら帰る。
久里橋付近にはホタルブクロやアザミがたくさん咲いていた(写真16)。

今回参加した3にんはそれぞれ収穫があったようである。
Nさんは下社、秋葉寺、上社と3つの御朱印をゲットした。
Kさんは秋葉寺周辺で絵画の材料を入手できた。
Oさんはいくつかの新しい花たちに出会えた。

1つの頂に100の楽しさあり、多くの楽しさを見つけていただきたい。
私もこのコースは樹林帯だけで展望もないし今1歩かなと思っていたが、思った以上の花に出会えて楽しい山歩きであった。

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