2019.09.16 MM 第705号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

   

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雄山(おやま 2992m) 富山県立山 日本百名山


この山の私の印象等は・・・                                     

「 暴風の中、立山三山の縦走は諦めた 雄山 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2019年8月29日(木)


【天候】       雨


【コース及び時間】 

立山駅7:00=(ケーブルカー)=7:08=(バス)=8:00室堂8:15-8:25立山室堂-9:10一の越山荘9:15-

9:58雄山〈2992m〉10:17-10:46一の越山荘10:52-11:23立山室堂11:28-11:45みくりが池温泉(泊)


       【 登り(室堂~雄山)1時間38分 下り(雄山~みくりが池温泉) 1時間17分   合計 2時間55分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】       みくりが池温泉(1泊2食付き)  9300円 富山県立山室堂


  
ケーブルカーで美女平へ(写真1) 室堂のへのバスは称名の滝に寄って(写真2)
ガスの中を立山三山に出発(写真3) チングルマのがくが揺れていた(写真4)
立山室堂(写真5) ヨツバシオガマ(写真6)
一の越山荘は深いガスの中に(写真7) チシマギキョウが一輪強風に揺れていた(写真8)
雄山神社にも巫女、神主以外は誰もいず(写真9) 雄山[2992m]山頂の三角点も霞んで(写真10)
雄山神社の中(写真11) ウサギギク(写真12)
ガスが一瞬少しだけ晴れる(写真13) みくりが池が現れる(写真14)
やっとガスが退き室堂が見えた(写真15)  宿泊のみくりが池温泉に着く(写真16)
 

【感想 等】 

北アルプス北部に遠征に出かけた。
早くまた来たいと思っていた立山だが、静岡からは遠いのでなかなか来ることができなかった。

今回北アルプス北部周辺の日本三百名山に登るついでに立山剱に再度登る計画を立てた。
立山(メルマガNo.91)剱岳(メルマガNo.92)は40年前に登り、映画「剱岳 点の記」を見てから余計に登りたいと思っていた。

しかし天気予報を見ると秋雨前線が停滞し悪天候のようであった。
1日待ったが、天候は回復せず行ける所まで行こうと決行する。

室堂に泊まるなら温泉がある宿がいいと私が選んだのは「みくりが池温泉」である。
前日予約の電話をすると「キャンセル料がかかりますがいいですか?」ということであった。
天気が悪くても温泉でのんびりすればいいと決めていたので予約をお願いした。

立山駅からのケーブルカーの始発は7時である。
混む時はチケット売り場に列ができ、120人乗りのケーブルカーに乗れないこともあるというので少し早めに出かけたがチケット売り場には列はなかった。
朝から小雨が降っている。

40人ほどが乗り定刻にケーブルカーは出発した(写真1)。
わずか8分、すぐに美女平に着いた。
バスの始発は7時40分発のはずであるが、室堂行きの直通バスがすぐに発車した。

バス全面のモニターに映像が映り観光案内をしてくれる。
称名の滝展望所ではわざわざ止まってくれ滝を見せてくれた(写真2)。
うれしいサービスである。

8時に室堂に着いた。
室堂はガスの中であった。
バスに乗っていた人たちはどこに行ったのだろうか、姿が見えない。

8時15分、登山届を出し雨カッパを着て出発する。
ただ、遊歩道はどこなのか、一の越はどこなのか表示も案内図も見えない。

室堂ターミナルのスタッフを探して聞けばいいのだろうが、近くにそのスタッフの姿も見えない。
仕方なしにスマホの地図アプリで道を探す。

すぐに遊歩道は見つかりガスの中を立山三山に向かって歩き始めた(写真3)。
標高2450mの室堂ではイワイチョウの紅葉が始まっている。
草紅葉(くさもみじ)だ。

また、チングルマのがくが風で揺れていた(写真4)。

約10分で立山室堂に着いた(写真5)。
約300年前の日本最古の山小屋だという。

雨に濡れ風に揺れているアザミやアキノキリンソウを見ながら石畳の遊歩道を進んでいく。
少しだがヨツバシオガマもある(写真6)。

9時10分、深いガスの中にある一の越山荘に着いた(写真7)。
ほとんど歩いている人はいない。

時々雄山から下山してくる人がいる少しくらいである。

風雨も強くなってきた。
一眼レフカメラをザックにしまい、思い切って雄山に向かう。

スマホを防水ケースに入れ取り出す。
チシマギキョウが一輪強風に揺れていた(写真8)。

最初写した一枚は強風で画面から花びらが出てしまった。
写真どころではないくらいの強風である。

雨合羽のフードを押さえたり岩につかまりながら登って行く。
途中から登りと下りでコースを変えてある。

シーズンにはこの登山道は渋滞してしまうのだろう。
下山路にうずくまっている若い女性3人組がいた。
1人はザックカバーが外れ、ザックカバーはかろうじて紐で飛ばされないでいた。
彼女たちは行動を開始し何とか下りていった。

一の越から40分余、雄山神社が見えてきた(写真9)。
やっと雄山に着いた。

隣には雄山の三角点があるが神社にも三角点周りにも誰もいない(写真10)。

雄山神社の中もし~んとしている(写真11)。
そこには巫女が静かに座っていた。

かつて3003mの雄山神社峰本社で祈祷していただいたが、悪天候のこの日はここで祈祷を行うと書いてあった。

今回は大汝山、富士の折立と周遊する予定であったがとても歩くことができない。
剱岳はそれ以上に大変だから無理である。

おとなしく来た道を引き返すしかない。
少し休んでから出発する。

下りの時も強風は弱まっていなかった。
約30分で一の越山荘だった。

今回は一の越山荘の中で少し休ませていただいた。

少しガスが晴れてきた。
ウサギギクがたくさん咲いているのが見えた(写真12)。

行きにはほとんど見えなかったが、ガスが一瞬少しだけ退いた(写真13)。

立山室堂からはエンマ台方向に進む。

時々ガスが晴れ、みくりが池が現れる(写真14)。

少しの間であったが、ガスが退き室堂の広い範囲が見えた(写真15)。

そして火山ガス情報ステーションの横を通りみくりが池温泉に着いた(写真16)。
時刻は12時前である。

風雨の中を歩いたので汗と雨でびしょ濡れである。
乾燥所に雨合羽から靴まで置かせていただき乾かす。

そして温泉に入浴する。
乳白色で最高の泉質である。

山小屋で温泉に入ることができるのが一番の贅沢である。
ビール等も高い所にあり運搬が大変な山小屋に比べやすくてよかった。

することもないので久しぶりに山小屋に置いてあった写真集や本を読んで過ごす。
食事も美味しく、朝食はバイキングで好きなおかずをたくさんいただいた。
寝る所も雑魚寝ではなく、ベッドであるのも気に入った。

最近泊まった山小屋の中では最高ランクであった。

雄山は暴風雨で散々ではあったが、みくりが池温泉が素晴らしく来てよかったと思った。

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