2019.09.23 MM 第706号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

   

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奥大日岳(おくだいにちだけ 2611m) 富山県立山 日本二百名山


この山の私の印象等は・・・                                     

「 人間1人、ライチョウ9家族に出会った 奥大日岳 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2019年8月30日(金)


【天候】       雨


【コース及び時間】 

みくりが池温泉(泊)6:50-7:03雷鳥荘-7:15雷鳥平7:20-7:42新室堂乗越7:47-8:29/34-9:06奥大日岳

〈2606m〉9:12-9:56/10:01-10:24大日小屋10:29-10:42大日岳〈2498m〉10:52-11:02大日小屋-

11:30/35-12:25大日平小屋12:35-13:10牛ノ首13:17-13:28猿が馬場13:33-14:03大日岳登山口

14:10-14:19称名滝バス停14:45=(バス)=15:00立山駅


       【 登り(みくりが池温泉~奥大日岳)2時間1分  下り(奥大日岳~称名滝バス停) 3時間54分

                                                      合計 5時間55分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】       グリーパーク吉峰(610円)  富山県新川郡立山町吉峰野開


  
ヤマハハコ(写真1) 池塘がきれいだ(写真2)
雷鳥沢のキャンプ場を見下ろす(写真3) 雷鳥荘やみくりが池温泉が見える(写真4)
奥大日岳への縦走路(写真5) 剱岳方向が一瞬見えた(写真6)
私と一緒に歩いたライチョウたち(写真7) ミヤマダイコンソウ(写真8)
奥大日岳[2606m]はガスの中であった(写真9) 梯子が楽しませてくれる(写真10)
サラシナショウマだろうか(写真11) 大日岳[2498m]でついに降雨(写真12)
大日平の木道を進んでいく(写真13) 大日平山荘(写真14)
称名滝が見えてくる(写真15)  大日岳登山口(写真16)
 

【感想 等】 

北アルプス北部に遠征に出かけた。
秋雨前線が停滞による悪天候で、立山周遊及び剱に再度登るのは諦め雄山だけ歩いた(メルマガNo.705)。
そして「みくりが池温泉」に宿泊し温泉を楽しんだ。

朝食はバイキングで好きな料理をたくさんいただいた。
また、自家製のカスピ海ヨーグルトがあったのがとてもうれしかった。

スマホで雨雲の動きを見ると、8時頃から降雨となっていた。

そこで6時半に朝食を取るとすぐに出発した。
ガスで少し霞んだ地獄谷を左手に見ながら進んでいくと、ヤマハハコが咲いている(写真1)。

眼下に見える池塘がきれいだ(写真2)。
石畳の歩きやすい遊歩道を進んでいく。

雷鳥荘を通るとキャンプサイトのある雷鳥平が見える(写真3)。
雷鳥沢の木橋を渡ると細い山道になる。

緩やかに登って行くと歩いてきた道や雷鳥荘やみくりが池温泉が見える(写真4)。
地獄谷の煙もよく見える。
ガスも少し晴れ、今回の中で一番景色がよく見える。

雷鳥平から20分余登ると新室堂乗越だ。

奥大日岳への縦走路が見える(写真5)。
思ったより奥大日岳は近い。

剱岳方向が一瞬だけ見えた(写真6)。
天気がよければ今回登りたかった山である。

美女平から室堂までの車道も見えてきた。
稜線を歩いていると急に突風が吹き、帽子が谷底に消えた。
手で押さえたが間に合わなかった。

がっかりしていると、4羽のライチョウの親子だ。
全く逃げないし退かない。

雷鳥平ではライチョウは見かけなかったが、富山県の県鳥はこの辺では多いのかもしれない。
山道を歩き始めると列になって私を先導してくれる(写真7)。
ほぼ水平な山道を100mほど行列で歩く。

ハクサンフロウ、ウサギギク、オヤマリンドウが咲いている。
ミヤマダイコンソウも咲いている(写真8)。
ヨツバシオガマ、ハクサンイチゲもある。

ガスが出てきた中にまたライチョウの家族だ。
しかも3家族もいる。
合わせて10羽以上だ。
びっくりである。

トリカブトの花がある。

9時過ぎ、奥大日岳分岐に着いた。
そこから奥大日岳ピークまでは2分であった(写真9)。
残念ながらガスの中である。

ただ、雨が降るという雨雲レーダーの予想の8時を過ぎたがまだ雨が降ってこないのがうれしい。

奥大日岳から数分行った所に新しい熊の糞が落ちていた。
ミクリが池温泉にあった熊の目撃情報では毎日いろいろな所で熊が目撃されていた。
熊の目撃情報を見て、もちろん熊除けの鈴をザックにぶら下げてきている。
その効果はわからないので気を引き締めて歩かなくてはならない。

その先には鎖と梯子が楽しませてくれた(写真10)。

七福園の岩場に着いた。
そこでも雷鳥の親子が遊んでいた。

この花はサラシナショウマだろうか(写真11)。
少し違う気もするが・・・。

10時半前、ガスの中の大日小屋に着いた。
少し休んだら大日岳に行ってこよう。

ここで初めて登山者に会う。
単独行の若者である。

ライチョウ家族にはたくさん会ったのに人には会わない。
多くの登山者は立山や剱に行き、こちらには来ないのだろう。

歩く人が少ないためか、案内表示も少ないし奥大日岳のように山頂の木の標識が割れて落ちていたりする。
残念である。

分岐から少し歩くとまたまたライチョウ家族だ。

その先ではチングルマの花が残っていた。

小屋から10分余、大日岳[2498m]に着いた(写真12)。
そこでついに降雨だ。

雨カッパを着て歩くことにする。
山頂で写真を撮ろうとすると、シャッターが下りない。
デジタルカメラは雨や湿り気に弱く、7月の木曽駒ヶ岳でもシャッターが下りなくなった。

スマホを取り出し防水ケースに入れ撮影することにする。
雨はかなりたくさん降ってきた。

11時、大日小屋まで戻る。
明日も天気は回復しない予報なので、宿泊せずにそのまま下山することにした。

急な下りを下っていく。
山道は所々小さな沢のように雨水が流れている。

時々ガスが晴れる。
歩いてきた稜線や七福園の岩場も見えた。

やがて山道はなだらかになり、木道になった。
両側はほとんどがクマササである。
その木道にも雨水が流れていた。

やがて辺りは開けてきた。
クマササの高原だ(写真13)。
大日平小屋は近いだろう。

小さな池塘があり、周りにワタスゲの花が咲いていた。

12時半、大日平小屋に着いた(写真14)。
小雨の中、ベンチで行動食を出して少し食べる。

雨の中の食事が一番困る。
食料を出す時にザックの中身が濡れてしまう。

大日平を進む。
見晴らしのよいなかなか素敵な所である。
晴れていればもっといろいろな物が見えたり景色はきれいだろう。
ナナカマドの葉が紅葉し始めている。

「牛ノ首」を過ぎるとまた急な下りになった。
梯子が設置されている。

一眼レフカメラだけでなく、スマホのレンズも露結し内側に水滴が見える。
ケースに入れたままではいい写真は撮れないのでケースから出して撮影していたので雨粒が付いてしまったのかもしれない。
それにしても最近のデジタル機器は水に弱い。

猿ヶ馬場を過ぎると「称名の滝」が見えてくる(写真15)。
その横にも細い滝が流れている。
称名の滝は日本一の長さを誇る。

14時過ぎ、大日岳登山口に着いた(写真16)。
そこには称名の滝バス停の時刻表があった。
見ると、なんと14時5分、あと3分後の発車である。
「ラッキー、すぐに乗れるとは・・・」

称名の滝展望台は10分ほど車道を奥に行った所にある。
ここにもバスは止まってくれるのだろう。

しかし、すぐにそれは勘違いだとわかった。
地図を見るとバス停は20分ほど下った所にあり、そこから奥は車両進入禁止になっている。

「称名の滝展望台」に行くか否か迷ったが、天気が悪いこと、前日もバスの中から見たり本日も下山中に見たりしたことからやめにした。
バス停に向かうことにした。

雨の中車で来たりバスで来た人たち数組が称名の滝展望台に向かって歩いて行く。

14時19分、称名滝バスターミナルに着いた。
そこには称名の滝についての展示もある建物があった。

バスは14時45分発である。
あと20分余ある。
誰もいない室内で雨合羽を脱ぎ、汗と雨で濡れた衣服を着替えた。
そして雨で食べることができなかった昼食を取る。

バスには称名の滝展望台から戻った数人が乗り込んだ。
駐車場には2台の車があるだけだ。

秋雨前線が停滞した8月最後の金曜日の立山観光地の1つの様子である。
1時間に1本のバスであるが、この2時台だけ2本ありラッキーだった。

15時、立山駅に着き、車で温泉施設のある「グリーンパーク吉峰」に向かう。
露天風呂もありゆっくり入浴できた。

天気は今1歩であったが、たくさんのライチョウ家族に会えロングコースを歩くことができた遠征最終日であった。

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