2020.03.16 MM 第731号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

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名水百選「白州・尾白川」の尾白川渓谷へ(山梨県北杜市)


この山の私の印象等は・・・                                     

「 入山禁止とは知らなかった少し凍結した冬の尾白川渓谷 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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                                  *冬期 通行禁止
【歩いた日】     2020年2月9日(日)

【天候】        快晴

【コース及び時間】

「おじろ」駐車場8:39-8:44駒ヶ岳神社-9:10旭滝9:17-9:37百合ヶ淵-9:44神蛇滝〈約900m〉9:48-

(尾根道)-10:09黒戸尾根登山道に合流-10:23「おじろ」駐車場


           【登り 58分  下り 35分   合計 1時間33分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
「おじろ」の駐車場(写真1) 駒ヶ岳神社(写真2)
吊橋を渡って進む(写真3) 道になっている河原には雪が残っている(写真4)
鎖や鉄橋が随所にある(写真5) 観光客が入らないようにゲートがある(写真6)
また鉄橋だ(写真7) 旭滝は半分以上凍っている(写真8)
所々に「滑落注意」の看板がある(写真9) 百合ヶ淵(写真10)
氷柱が伸びている(写真11) 神蛇滝も雪の中である(写真12)
「尾根道を利用してください」と(写真13) 昨年の台風での崩落だ(写真14)
入れないように「立入禁止」の黄色テープが(写真15)  名水百選「白州・尾白川」(写真16)
 

【感想 等】 

久しぶりに尾白川渓谷に行ってみた。ここは道の駅「白州」から近く、新緑、紅葉が美しい渓谷である。
ここにはこれまで数回来たことがある。

静岡からも近く、かつてSBSツアーズの日帰りウオークの募集も見たことがある。
正月に来たこともあり、今回は2月ということで滝の凍結を期待しつつアイスバーン対策に軽アイゼンを持参した。

道の駅「白州」から15分くらいで「おじろ」駐車場に着く(写真1)。
新緑、紅葉シーズンには混むのだろう、駐車場を4倍ほどに広げてある。

そこから5分の所にある駒ヶ岳神社で参拝し進んでいく(写真2)。
いつ降ったのか軒下付近には雪が残っている。

神社の脇を通り吊橋を渡って山に入っていく(写真3) 。

甲斐駒ヶ岳に登る黒戸尾根への分岐で尾白川渓谷側に行く。

以前の道とは変わり河原が登山道になっている。
そこには雪が残っている(写真4)。

すぐに千ヶ淵に着くが、その先はすぐに鎖と鉄ばしごだ(写真5)。
最初からなかなか楽しませてくれる。

観光客が入らないようにゲートがある(写真6)。
装備が違うのであるから、観光客と登山客を分けるのは大切である。

また鉄橋だ(写真7)。
壊れそうな鉄橋である。

鉄の橋を作るのは大変だろうが、そうまでしてこの渓谷を見てほしいと考えているのだろう。

緩やかな道になり、雪が少し残っている。
そして溶けた雪が凍っていて少し滑る。

また鉄橋があり、出発から30分ほどで旭滝に着いた。
旭滝の滝壺は半分以上凍っている(写真8)。

痩せた登山道に鎖が付いている。
所々に「滑落注意」の看板がある(写真9)。

かつて、転落して亡くなった方があると聞いたことがある。

帰宅後調べると、2017年のこどもの日に親子で来た小学4年生が30m滑落し川で溺死したと出ていた。
その他にも転落による死亡事故があったようである。

足下は少し滑るので気をつけないといけない。
軽アイゼンは付けなかったが、凍っていてかなり滑る所もあった。

鎖、梯子、転落危険の看板はいくつもあった。
これでは初心者をここへ連れてくるのは少し大変かもしれない。
そんなこともあり、最近はSBSツアーズの日帰りウオークの募集はやめたのかもしれない。

鉄橋の先には、百合ヶ淵があった(写真10)。
ここも半分凍っている。

ロープを登って行くと、氷柱が伸びている(写真11)。

出発して約1時間で神蛇滝に着いた。
標高が一番高い神蛇滝は雪の中である(写真12)。

3段になっていて見栄えがいい。
新緑や紅葉の神蛇の滝もいいが、凍って白い神蛇の滝も捨てた物ではない。

下りは危険なので「尾根道を利用してください」との表示がある(写真13)。

これまで私はこのコースを戻ったことは1度もない。
いつも不動大橋から錦滝を経由し日向山に登っていた。

山道が流されてからも一度通ったことがあるが、そこは道なき急登であった。

この不動の滝へのコースはかなり前から通行止めである。
できたら日向山に行こうと計画していたのだが、尾根道を戻った方がいいだろう。
(週末で市役所が休みの日に、尾白の湯のスタッフに電話で聞いた所「通れますよ」と言っていた。彼は尾白川渓谷について詳しくなかったのだろう)

おじろ駐車場には20台ほど車があったが、誰にも会いません。
みなさん、甲斐駒の黒戸尾根へ行っているのでだろう。


尾根道を進んでいくと昨年10月の台風で崩落した箇所があった(写真14)。

修復してくれてあり通ることはできるが、写真を見ての通り山道はかなりのダメージである。

そのあと黒戸尾根コースに合流した。
そこには尾白川渓谷尾根道に入れないように「立入禁止」の黄色テープがある(写真15) 。

この下りのコース、名前ばかり「尾根道」で、実際は尾根はほとんど通らなかった。
しかもこの尾根道コース入口には「立入禁止」の黄色のテープが付けられてる。

そして神蛇の滝への渓谷コースには立入禁止の表示はなかった。

なぜそうなの?と疑問に思ったので帰宅後、北杜市役所に聞くと、
12月中旬から4月中旬まで通行禁止だと言う。
「表示はしてありますよ」と言うので、表示が十分ではないことを伝えておいた。
事故があってからでは遅いので・・・。

名水百選「白州・尾白川」の看板まで戻ってきた(写真16)。
素晴らしい渓谷なので是非初心者でも楽し見るよう整備していただきたいものである。

アイゼンは必須の冬の西沢渓谷の方が滑りやすく危険であると思った尾白川渓谷であった。

凍った滝や鉄橋などを楽しめた2時間であった。



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