2020.09.21 MM 第758号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

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日向山6(ひなたやま 1660m) 鞍掛山2(くらかけやま 2037m)

山梨県北杜市 山梨百名山 甲斐百山



この山の私の印象等は・・・                                         

「 信仰の歴史と花々に出会えた 日向山・鞍掛山 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2020年8月21日(金)

【天候】        晴れ後曇り

【コース及び時間】  往復 矢立石コースから鞍掛山展望所

7:08矢立石P-7:42[No.4P]7:47-8:20日向山〈1660m〉8:30-9:01/06-9:39/44-9:53駒岩-10:18鞍掛山

〈2037m〉-10:24展望台10:40-11:11駒岩11:17-11:55/12:00-12:21日向山〈1660m〉12:35-12:53

[No.5P]13:00-13:27矢立石P

       【 登り  2時間51分   下り 2時間15分    計 5時間6分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。



  
矢立石登山口(写真1) 樹林の中を日向山に登っていく(写真2)
中腹にはお地蔵さんが(写真3) ホトトギス(写真4)
ヤマホタルブクロ(写真5) 日向山山頂から八ヶ岳を(写真6)
日向山から鞍掛山方向を(写真7) クモイコザクラ(写真8)
ソバナも咲いている(写真9) 入口も含め標識は少ない(写真10)
アキノキリンソウ(写真11) いろいろな苔が生えている(写真12)
鞍掛山のピークが見える(写真13)  駒岩に着いた(写真14)
鞍掛山[2017m](写真15)  石仏のある展望所から(写真16)
 

【感想 等】 

静岡から2時間で行くことができると言うことで、この周辺の山にはよく登っている。
題にもあるように日向山について書くのは6回目、鞍掛山は2回目である。
(登った回数はもっと多い)

正月、2月、3月、春、秋といろいろな時期に登っている。
今回は8月である。

8月の普段は南北アルプスや1週間くらいの遠征に出かけることが多いが、今年は新型コロナウイルスの感染リスクを考え縦走や遠くに遠征に行くのはやめた。

かつて5月に、鞍掛山に登った時には尾白川渓谷から錦滝を経由して登った。
帰りは雁ヶ原から日向山に登り下山した。

残念ながら今は、尾白川渓谷から錦滝、錦滝から雁ヶ原、錦滝から矢立石の3カ所が通行止めである。
そのため、鞍掛山に登るには日向山を経由する方法しかない。

7時過ぎ、矢立石を出発した(写真1)。
錦滝方向に行く林道には進入禁止の表示とトラロープが付けられている。

樹林の中を日向山に登っていく(写真2)。
朝でもあるし、日影なので特に暑くはない。

矢立石から30分くらい歩いたところにはお地蔵さんが見守ってくれている(写真3)。
よく見ると馬頭観音のようにも見える。
この山道を荷物を載せて馬で運んだのだろうか・・・。
鞍掛山の「鞍掛」とは馬の鞍を掛ける、と言うことであるが何か関係があるのだろうか。
この山の歴史を感じるが、「鞍掛山」はただ単に馬の鞍掛の形に似ているだけなのだろうか。

その先にはホトトギスが咲いていた(写真4)。
不思議な感じの素敵な花である。

8時20分、日向山(標高1660m)の山頂に着いた。
矢立石から1時間少しで山頂に着いた。

山頂には若い3人組がいるだけだった。
雁ヶ原方面に歩いて行くとヤマホタルブクロが咲いていた(写真5)。
砂地にいくつも咲いていた。

いつもと違った日向山がそこからは見えた(写真6)。
その先には八ヶ岳がこちらを眺めている感じだった。

日向山から鞍掛山方向を見ると山頂付近にはガスがかかっている(写真7)。
残念ながら甲斐駒ヶ岳は見えない。

ここから鞍掛山はコースタイムで5時間の強健者向けのコースである。
1回目の記録を見ても私にはそれほどすごい山とは思えなかった。
しかし、当時に比べ体力も落ちていることだろうし油断はできない。

雁ヶ原に下っていくとピンクでかわいいクモイコザクラが咲いている(写真8)。
かつて5月下旬に錦滝で見た花である。
日当たりの違いもあるのかもしれないが、3ヶ月も咲く時期が違っている。

鞍掛山には一番低いところまで下りそこから岩場を登って行く。
「鞍掛山→」という標識はない。
ここは十字路で、左に行くと「錦滝」である。
錦滝については危険で通行止めの表示がある。

鞍掛山方向に登って行くと所々にクモイコザクラが咲いている。
ソバナも咲いている(写真9)。

ずっと尾根を歩いて行く。
入口も含め標識は少ない(写真10)。
これは2つ目の標識である。

所々に岩場はあるものの、歩きやすい尾根である。

そんな尾根にアキノキリンソウもあった(写真11)。
またシャクナゲの木がたくさんあった。
花の時期には花が咲ききれいな尾根になるだろう。

足元にはいろいろな苔が生えている(写真12)。
水分が多いのだろう、苔たちは元気に育っている。

左側が少し開け、鞍掛山のピークが見える(写真13)。
雁ヶ原から1時間余である。

10時前、駒岩に着いた(写真14)。
そのまま尾根を進むと大岩山、左に曲がると鞍掛山である。
写真のように、ここには立派な標識が付いている。

10分ほど歩くと石碑があるが、書かれているものはよくわからない。

駒岩から一度下ってから登り返して25分、鞍掛山[2017m]に着いた(写真15)。
樹林に囲まれ展望がない。

しかし、ここから数分の所にある展望台からは景色が開けている。
少し下って登ると急に目の前が明るくなった。

ガスのかかった甲斐駒ヶ岳の山塊が目の前に広がっていた。

展望台は昔から甲斐駒ヶ岳の遙拝所になっていたという。
かつては甲斐駒ヶ岳は女人禁制であり、ここから女性達は甲斐駒ヶ岳を拝んだそうだ。

棍棒を持った守り神がこちらをじっと見ている。

また、その歴史ある石仏群が崩れたまま置かれている(写真16)。
石を積み重ねればまた祠ができそうなのにそのままである。
信仰が途切れてしまったのだろうか。

深い山のためか、標識がないためか、誰にも会わない。
新型コロナウイルスの影響か、平日のためか・・・。
静かな山歩きでいいが・・・。


10時半過ぎ、静寂で神聖なこの展望台ともお別れである。
来た道を戻る。

途中下った所で道を失う。
所々にある赤いテープを頼りに歩いていたが、コース上に赤いテープは見当たらなくなった。

引き返して探すこと5分、45度ずれたところに山道は続いていた。
早く気づいてよかった。
山深いこの鞍掛山で道に迷ったら簡単には下山できない。

鞍掛山の山頂を通り駒岩まで行き休憩する。
その先で1人の登山者に会う。

こんな素晴らしい山だからもっと他の人も登ってもいいな、と思っていたところだったのでうれしかった。

12時過ぎ、日向山に着いた。
若い女性3人組が山頂でSNSに上げるだろう動画を撮っていた。

気持ちよく下り13時半、矢立石に着いた。

信仰の歴史と花々に出会えた静かな山歩きだった。

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