2021.04.12 M第786号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山

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愛子岳(あいこだけ 1235m) 鹿児島県屋久島町


この山の私の印象等は・・・                                         

「 誰にも会わず雨の中を原生林を楽しみながら登った 愛子岳 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2021年3月19日(金)

【天候】        雨

【コース及び時間】  

愛子岳登山口7:43-8:23[500mP]8:30-9:04[800mP]9:10-10:11ロープ上10:16-10:31愛子岳〈1235m〉

10:42-11:29[900mP]11:34-12:11[500mP]12:16-12:50愛子岳登山口


  【 登り 2時間31分  下り 1時間58分   合計 4時間29分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【日帰り温泉】    尾之間温泉(200円)

  
リンゴツバキの花(写真1) 付近の植生が書かれている(写真2)
リンゴツバキの実(写真3) 何という花だろう
(写真4)
大きな切り株も多い(写真5) 次々に現れる巨木たち(写真6)
隣の木がヒメシャラに食い込んでいる(写真7) ロープも楽しませてくれる(写真8)
オオゴカヨウオウレン(写真9) キシミ(写真10)
愛子岳の山頂に着く(写真11) ヤクシマアセビ(写真12)
木にはたくさんの苔が(写真13)  木々が生い茂る(写真14)
サクラツツジの花びら(写真15)  麓はツツジが満開(写真16)
 

【感想 等】 

3月18日、1年ぶりの遠征は屋久島に決め静岡空港から鹿児島空港経由で屋久島に降り立った。
屋久島の山歩き&レンタカーの旅」のスタートである。
山歩き以外のアプローチや温泉について知りたい方は別のブログに載せてある(楽天ブログ)。

愛子岳登山口に着いたのは7時半過ぎ、周りには車や人はいない。
今日はあいにくの雨である。

前回の屋久島の時もそうであったが、海上山脈の屋久島はどこかで雨が降っている、と言われている。
また、林芙美子の小説『浮雲』では、「ひと月に35日雨が降る」と書かれている。
屋久島には雨はつきものである。

今回、8日間で6山登る計画である。
往復のコースタイムが少ないものから多いものまであるので天候を考えながら登る山を決めたい。

今回は空港の近くにある『愛子岳』を登ることに決め登山口にやってきた。

雨の中の出発は気が重いが、すぐに準備をし歩き始める。
ここ愛子岳は世界自然遺産になっているからであろう、立派な看板や標識が付いている。
うっそうと茂る木々の中を進んでいく。

独特な茶色で光沢のある樹皮のヒメシャラが迎えてくれる。
そしてツバキの花がたくさん落ちてる(写真1)。

出発して約30分、標高400m地点に着いた(写真2)。
200mごとにこのような高さによる植生を書いた看板が設置されている。
ちなみにこの周辺にはヤブツバキ、サクラツツジ、アカガシなどがあるようである。

800mポイントの先に写真のような黒光りする直径6cmくらいの丸い玉が落ちていた(写真3)。
誰かの落とし物かと思ったが、他にも落ちているし中には割れたものもある。
どうも「リンゴツバキの実」であるらしい。
初めて見たので少し驚いた。

白いかわいい花が咲いているが、家に帰って調べたが名前はまだわからない(写真4)。
(どなたかおわかりでしたら教えていただきたい)

徐々に傾斜が緩やかになり「しるべの木」という大きな切り株に着いた(写真5)。
ウイルソン株よりは小さいがこんなに大きな切り株は見たことがない。

この辺は新旧の木の交代なのだろうか。
倒れている大木も多い。

まだ生きている巨木もあり、力強い生を感じる(写真6)。

雨は小降りにはならず、降り続いている。
山道は小川のようになってきた。

ヒメシャラに食い込んでいる木がある(写真7)。
2本の木が相撲かレスリングをやっているようである。

植生が変わり灌木になり、大きな岩が現れた。
ロープで登るのだ(写真8)。
楽しませてくれるのはいいが、雨ということもあり岩も木もロープも滑る。

足下にはかわいい花がある(写真9)。
名前はオオゴカヨウオウレンというようだ。

仏壇に供えるキシミの仲間が自然に生えている(写真10)。

10時半予定よりかなり早く、愛子岳(標高1235m)の山頂に着いた(写真11)。
正味2時間半である。

展望のいいはずの愛子岳であるが、ガスで見えないのが残念である。
灌木を見るとその中にヤクシマアセビの花がある(写真12)。

雨の中、1眼レフで撮影しているが、デジタルは特に雨や湿気に弱い。
レンズが曇ってきてしまった。

さあ、下山しよう。
岩場のロープは特に気をつけないといけない。
1度カメラはザックの中にしまい、慎重に下っていく。

こんなに雨が多い屋久島である。
木には他の土地以上に苔やツタがこびりついている(写真13)。
共生であろうが、木にとっては大変な負担ではないだろうか。

木々に手が加えられていず、木が自由に生きている(写真14)。
これが本来の「自然」なんだろう。

変化に富んだ樹形を見ていると飽きない。

下っていくとサクラツツジの花びらがたくさん落ちている(写真15)。
見上げたが花が付いた木は見当たらなかった。

13時前、登山口に着いた。
下り2時間、往復正味4時間半の山歩きだった。

屋久島の木々の深い自然を味わった第1日目であった。

1日目であり体山歩きに慣れていないのでもっと時間がかかると思っていた。

時間があるのでトローキの滝に寄り、尾之間温泉に浸かる。
+9
前日の楠川温泉もよかったが、こちらの方が駐車場スペースは多いし客が多い感じである。
共同浴場といった感じで石けん等は持参だったが、泉質もいいし気に入った。



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