2022.04.11MM第837号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2022年4月6日(水) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 青山八幡宮里宮駐車場12:03-12:16青山八幡宮神社12:18-12:23青山八幡宮里宮駐車場12:26-12:29 耕春院12:31-12:39馬頭観音-13:11潮山〈204m〉13:18-13:34国道1号線バイパス上道路-13:39三ツ池 -14:03青山八幡宮駐車場 【 登り 1時間1分 下り 45分 合計 1時間46分 】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
青山八幡神社鳥居(写真1) | ご神木(写真2) |
上にある青山八幡宮(写真3) | 青山八幡宮下から高草山(写真4) |
ウラシマソウ(写真5) | ホウチャクソウ(写真6) |
馬頭観音(写真7) | ムラサキケマン(写真8) |
キランソウ(写真9) | 初めての標識に出会う(写真10) |
山頂が見えてきた(写真11) | 潮山(標高204m)山頂(写真12) |
野バラ(写真13) | 潮山から駿河湾と焼津市(写真14) |
タチツボスミレ(写真15) | 国道1号線バイパスに下る(写真16) |
三ツ池とサクラ(写真17) | ヤマブキ(写真18) |
【感想 等】 3月26日の「焼津アルプス山歩き」が100回目であった。 きりのよい回数だったのでいつも利用しているエキチカ温泉くろしおで『山歩き100回記念スライドトーク』&親睦会、そして31日から4月5日までは『楽しい山歩き 焼津アルプス写真展』を焼津市役所横の藍画廊で行った。 「焼津アルプス登山ガイド2022年版」は写真展会場で販売させていただいた(現在はエキチカ温泉くろしおにて販売している)。 多くの方が来場されお話ができ楽しいひとときを過ごすことができた。 写真展を行った藍画廊のオーナーは山野草に造詣が深く教えていただくことも多かった。 彼が高草山周辺のことがよく出ていると取り出した本「低山の四季博物誌(鈴木紳弐著)」を市の図書館で借りて読んだ。 確かに焼津アルプス山歩きで見かける花はほとんど出ていた。 最終ページに「追憶の潮山」というページがあった。 焼津アルプスがよく見える藤枝にあり、私は行ったことのない204mの低山である。 写真展が終わった翌日、近くであるし山歩きの時間もかからないだろうと言うことで出かけた。 今回は地形図も地図アプリも何も持っていない。 行き当たりばったりの山歩きである。 この潮山が朝比奈川、藪田川、葉梨川に挟まれた南北3km、東西1kmの独立した山塊である。 ということは踏み跡や山道があった場合、どこに降りても道路に出ることができ車を置いた場所にそれほど苦労せずに戻ることができる。 「追憶の潮山」の内容は、鈴木氏が子供の頃の話なので50年以上前に話であろうが、現在はどうなっているのか興味があったのである。 本では、ヤマタバコ、エビネ、カタクリ、ショウジョウバカマ、クマガイソウなどが咲いていたという。 それらの内1つくらい今もあるかもしれない。 早い昼食を取り、12時過ぎに青山八幡宮里宮の駐車場に着いた。 神社の説明板によると11世紀に源氏氏が建てた5里8幡の1社だそうである。 山に登り参拝する人がいる。 ちょうど10代の子供2人と家族4人で登っていく人たちがいたが、受験のお礼参りであろうか。 鳥居をくぐり小高い山の上にある青山八幡宮に登っていく(写真1)。 すぐの所にご神木の巨大杉がある(写真2)。 その先は道は2つに分かれていて急な石段か軽トラが通れるくらいの細いコンクリート道路である。 当然私は急な石段を選んだ。 どちらも参拝する年配者には山の上にあるという参拝するのに大変な神社である。 段差のある石段を登っていくと、結構荒れている。 石段が壊れ迂回しているところもある。 標高50mの低い山である。 わずか10分余で山頂にある青山八幡宮に着いた(写真3)。 立派な神社である。 神社の前には水が貯まった大きな鉄釜が置いてある。 しめ縄が付けられているので何か意味がある釜なのだろう。 参拝して1周ぐるりと回り下山することにした。 青山八幡宮から潮山に登山道があると思っていたが、私の勘違いで青山八幡宮は独立した小さな山であった。 下りはコンクリート道を使う。 少し降りたところは木を切ってあり高草山方向がよく見える(写真4)。 サクラの花もまだ咲いていたのでそれを一緒に画面に入れて写真に収める。 山側を見るとウラシマソウが群生していた(写真5)。 今の時期、焼津アルプス周辺にはたくさん咲き始めている。 その先にはホウチャクソウの群落がある(写真6)。 これも焼津アルプス周辺にはいっぱいある花である。 下山してから子供をあやしていた男性に潮山への縦走路を聞くと、かつてはあったようだが今は荒れて通れないだろう。山麓を行ったところに登り口がある、とのことであった。 低い尾根の先にある200mほどの山であるので山を見ていると潮山の山頂の位置は大体わかる。 あとはどこに現在の登山ルートがあるかどうかである。 田んぼや民家が点在する山麓を歩いて行く。 クサイチゴ、ハナダイコン、園芸種のカタバミ、ハナズオウの濃いピンクの花などを見ながら歩く。 小さな枯山水の庭のある耕春院に少し寄る。 人にはあまり会わないので寺の人に潮山の登山道について聞きたいなと思っていたが会えなかった。 私には呼び鈴を押してまで聞く勇気はなかった。 歩いて行くと一面タンポポの生えている所や木の板で覆われた古い民家などがあった。 やがて角に馬頭観音がある細いコンクリート道があった(写真7)。 直感で昔からの山道があった所だろうと思い、そこを登っていくことにした。 ムラサキケマンがいっぱい咲いている(写真8)。 またキランソウもある(写真9)。 そしてマツバウンランもこれまで見てきたどこよりもたくさん咲いている。 マツバウンランは私の畑の空き地にもたくさんあるがその何倍か・・・。 6分ほど歩くと細いコンクリート道は終わって山道になった。 そこには杖のような木の棒が4本置いてあった。 まだ潮山への登山コースの可能性大である。 緩やかな山道を2分ほど歩くと小さな小屋があり、道は2つに分かれていた。 左は竹林の方に登り、右はほぼ水平である。 地形図も地図アプリもないので、どちらが山頂に続く道かはわからない。 確率は50%。 私は左の登りを選んだ。 山道上にいくつものタケノコが顔を出している。 フイリミズヒキの独特な模様のある葉がたくさん芽を出している。 数分登ったら道は下りになった。 なんとなく道の方向は戻る感じに思い引き返すことにした。 分岐の小さな小屋に戻る。 ロスタイムは10分。 右の水平の道を進んでいく。 4畳半ほどのコンクリートの水溜に屋根が付けてある。 屋根のある水溜は初めて見たが竹の葉が入るのを防いでいる。 ただ、耕作放棄地で現在は使われてはいないが・・・。 やった、初めての標識に出会う(写真10)。 歩いてきた道は間違いではなかった。 登山道入口には標識はなかったが、確かに私は「八幡」から歩いてきた。 右に行けば「潮」、真っ直ぐはこれから行く「潮山」だ。 この標識に来るまでは他には分岐はなかった。 登山口と先ほどの分岐にこのような標識を付けてくれれば安心して歩ける。 写真でわかるように竹林の周りには獣除けの電気柵が付けられている。 その堺には下れそうな山道があった。 同じコースを戻るのはつまらないから、下りはそこを通ってみよう。 竹林を進んでいくと木々が伐採されていて突然潮山の山頂が見えてきた(写真11)。 スマホの電波塔だろうか。 潮山(標高204m)山頂の標識もあった(写真12)。 近くには野バラが咲いていた(写真13)。 展望はよく藤枝の町並みが見える。 東側には駿河湾と焼津市も見える(写真14)。 これならご来光もうまく見えるだろう。 「朝日山城跡」という矢印もあったので行ってみたが近くには堀割等それらしいものは見つからなかった。 きっともっと下の方にあるのだろう。 諦めて山頂に設置されたベンチで休む。 さあ、下山である。 来た道を10分ほど下り、電気柵のある竹林を右に曲がるコースを選ぶ。 もちろん、標識はないので引き返すことになるかもしれないが・・・。 分岐から下ること3分で工事中の広々とした空き地に出た。 何を作っているのかはよくわからないが、その下には大きな道路がある。 道の脇にはタチツボスミレが咲いている(写真15)。 歩いて行くと道路標識がありそこが国道1号線バイパスであることがわかった(写真16)。 思っていた場所よりやや遠くに下山してしまったようだ。 池があり「三ツ池里山の会」の看板がある。 池とサクラがきれいだ(写真17)。 舗装道路に出たので最短コースを帰りたいとgoogle mapで現在地を確かめる。 車を置いた「青山八幡宮」からかなり北北東に下ったことになる。 それほど遠い距離ではない。 山麓を道なりに歩き八幡宮との間の道を通れば青山八幡宮の駐車場に戻ることができる。 新録の木々、ヤマブキの花、ヒメオドリコソウ、ムラサキケマンなどを見ながら13時半過ぎに青山八幡宮の駐車場に戻った。 道迷いや草木の観察を含めぴったり2時間の山歩きであった。 3つの川で囲まれた山なので地図もなく直感で楽しく歩くことができた。 ただ、鈴木氏が見たという「ヤマタバコ、エビネ、カタクリ、ショウジョウバカマ、クマガイソウなど」の珍しい植物は見ることができなかった。 今ではなくなってしまったのか、別の場所にあるのかはわからない。 |