2022.08.15 MM第855号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山     TOPに戻る     


烏帽子岳(えぼしだけ 2628m) 

長野県大町市・富山県富山市 日本二百名山

この山の私の印象等は・・・                                         

「 ブナ立て尾根を楽しく登り多くの花々に出会った 烏帽子岳 」
 
                            

*下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2022年7月21日(木)

【天候】        晴れ時々曇り

【コース及び時間】

七倉山荘P5:30=(タクシー)=5:47高瀬ダム-6:05ブナ立て尾根登山口6:15-6:50/55-7:30/35-8:05/10-

8:21槍見台(三角点)-8:51/55-9:23[No.1point]9:31-9:47烏帽子小屋10:10-10:57烏帽子岳11:17-

11:44ニセ烏帽子岳12:07-12:15烏帽子小屋(泊)

          【 登り(高瀬ダム~山頂) 4時間10分  下り(山頂~烏帽子小屋) 35分   合計 4時間45分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

【宿泊】        烏帽子小屋(素泊まり8000円、夕食2500円、朝食1500円、昼食おにぎり1000円、水1L200円)


  
5時半にタクシーが来た(写真1) 高瀬ダムに着く(写真2)
ブナ立て尾根登山口(写真3) タマガワホトトギス(写真4)
エンレイソウ(写真5) 樹林帯を登っていく(写真6)
北アルプスの稜線が見えてきた(写真7) シャクナゲ(写真8)
キヌガサソウ(写真9) ウサギギク(写真10)
10時前に着いた烏帽子小屋(写真11) アオノツガザクラ(写真12)
風化した花崗岩、こんな所にコマクサが多い(写真13) コマクサの群生(写真14) 
ミヤマコゴメグサ(写真15) 烏帽子が見えてきた(写真16)
タカネツメグサ(写真17)  イワツメグサ(写真18)
チシマギキョウ(写真19)  鎖、最後まで楽しませてくれる(写真20) 
烏帽子岳[2628m](写真21)  水晶岳方面の稜線が見える(写真22) 
チングルマとイワカガミ(写真23)  ミヤマキンポウゲ(写真24) 
 

【感想 等】 

7月下旬、4泊5日で「北アルプス裏銀座&高天原周辺」を周遊してきた。
今回の目的の1つが、まだ登ってない「烏帽子岳」「赤牛岳」、そしてまた入浴したくなった「高天原温泉」である。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの山小屋泊まりで行く遠征である。
夏用のシュラフも持っているがより軽いインナーシュラフを購入しコロナ対策に使った。

前日七倉山荘Pで車中泊し、ゲートが開く5時半にタクシーを予約しておいた。
ゲートそばの登山ポストに登山届けを出しタクシーを待った。

タクシーは時間通り来てくれた(写真1)。
ありがたいことに、運転手は「とくとくタクシー券」を売ってくれた。
高瀬ダムまで片道2400円であるが、5000円分の券を3000円で買うことができた。
(片瀬ダムまでの往復4800円をとくとくタクシー券3000円で乗ることができるのだ)

5時47分、高瀬ダムに着きすぐに歩き始めた。
きれいな高瀬ダムと朝日を浴びた山があった(写真2)。

トンネルを通り吊り橋を渡ると「ブナ立て尾根登山口」があった(写真3)。
「要体力 この先、水場なし」という看板の大きな字が今回の山歩きのスタートを教えてくれる。

燕岳から槍ヶ岳に向かう表銀座コースに対して、高瀬ダムから烏帽子岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳などを経て槍ヶ岳に向かう裏銀座コースである。
その裏銀座コースを前半の三俣蓮華岳までは同じコースを歩く計画である。

この「ブナ立て尾根」は北アルプス3大急登のひとつと言われている。
そこを今から登るのである。
1日で野口五郎小屋や水晶小屋まで歩けるとは思ったが久しぶりの小屋泊まりの周遊山歩きである。無理をしない設定で今夜は烏帽子小屋に予約をしてある。

登り始めには工事用のパイプを使った手すりもあった。
ガクアジサイやタマガワホトトギスが目を楽しませてくれる。(写真4)。

「11」などと、所々に番号が付けられていて登った実感がわくのもありがたい。

ギボウシやアキノキリンソウ、エンレイソウ(写真5)等が咲いている。
花々に癒やされながら順調に登っていく。

8時半前 No.4 point のある三角点(槍見台)に着いた。
樹木が生長して見えないのか、偶然雲に隠れているのか槍は見えなかった。

樹林帯を一歩一歩登っていく(写真6)。
コケモモの花があり、イワカガミがある。

8時50分、船窪岳だろうか、北アルプスの稜線が見えてきた(写真7)。

タカネバラやシャクナゲ(写真8)が咲いている。
9時半前、 No.1 point に着いた。
烏帽子小屋まではあとわずかであろう。

カラマツソウ、キヌガサソウ(写真9)、ウサギギク(写真10)等が咲いている。

10時前、烏帽子小屋に着いた(写真11)。
小屋の前にはイワギキョウの群生が広がっていた。
時間が早いが小屋で受付を済まし、しばらく休んだ。
閉鎖中に屋根が傷んだそうでブルーシートを外しトタンを打ち付けていた。

屋根修理の音が下まで響いてくる。
10時過ぎ、サブザックで烏帽子岳に向かって出発した。

ミツバツチグリやアオノツガザクラ(写真12)が咲いている。

こんな風化した花崗岩地形にコマクサが多いなあと歩いているとたくさんあった(写真13)。
コマクサの群生である(写真14)。

コマクサは他の花とは一緒に咲かないでコマクサだけで咲いている。
他の花より乾燥した砂礫が好きなのか、他を寄せ付けないのか私にはわからないが独特な花である。

その先にはミヤマコゴメグサもある(写真15)。

その先に烏帽子が見えてきた(写真16)。


ミヤマキンポウゲ、タカネツメグサ(写真17)、イワツメグサ(写真18)、チシマギキョウ(写真19)等がある。

船窪岳への分岐から烏帽子岩に向かうと鎖がある。
最後まで山歩きを楽しませてくれる(写真20)。

眼下に高瀬湖が見え、目の前はシャクナゲが満開だ。
船窪岳への分岐から20分、烏帽子岳[2628m]に着いた(写真21)。

眼下には烏帽子田圃の四十八池、南沢岳、船窪岳などが見える。
またこれから縦走する水晶岳方面の稜線が見える(写真22)。

展望を楽しんでいるとガスが上がってきた。
少し下ってニセ烏帽子岳周辺でのんびりしよう。
花々も多いし良い所である。

12時過ぎ、烏帽子小屋に戻った。
小屋から少し上がった所でスマホのアンテナが立つというので、そこへ行きメールチェック。

なんとその周辺が一番のお花畑だった。
チングルマとイワカガミの群落がある(写真23)。

ミヤマキンポウゲ(写真24)、ジョウジョウバカマなどが咲いている。

ブナ立て尾根も苦労なく登りたくさんの花を楽しんだ山歩き1日目、烏帽子岩だった。

またこの日は宿泊者わずか3人、コロナ対策で別区画へ1人ずつ寝た。
静かな夜であった。


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