2023.07.31 MM第905号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山     TOPに戻る     



国見岳 (くにみだけ 1793m)

熊本県八代市・宮崎県椎葉村 日本三百名山

この山の私の印象等は・・・                                         

「 新しい案内表示を設置してくれたが道迷いをした 国見岳 」
 
                            

*下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2023年6月2日(金)

【天候】        雨

【コース及び時間】  

とぞの谷橋P6:16-6:29平家山登山口-7:07伐採跡上7:12-7:40平家山〈1497m〉7:47-8:02

後平家山〈1560m〉-8:30広河原分岐そば8:35-8:53道間違い9:31-9:47/9:52-10:20[レスキューポイント020]

10:25-10:36国見岳〈1739m〉10:40-11:27/11:32-12:17平家山〈1497m〉12:22-13:04平家山登山口

-13:16とぞの谷橋P


    【登り 3時間16分(道間違いは含まず)  下り 2時間26分   合計 5時間42分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際に歩きにかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【日帰り温泉】  五木温泉「夢唄」(500円)  熊本県 球磨郡五木村

  
とぞの谷橋Pのルピナスの花(写真1) 平家山登山口(写真2)
水の中に入り徒渉(写真3) フタリシズカ(写真4)
伐採跡(写真5) ヤマゴボウ(写真6)
火事跡(写真7) 平家山(写真8)
コバイケイソウ(写真9) 広い尾根を進む(写真10)
ニホンヒキガエル(写真11) 新しい標識がいくつもある(写真12)
倒木と樹林で山道を隠す(写真13) 道間違えをした分岐(写真14) 
国見岳の山頂が見えてきた(写真15) これから整備に使う標識(写真16)
一等三角点のある国見岳1793m(写真17)  シャクナゲ(写真18) 
一面のコバイケイソウ(写真19)  いろいろなコケがいっぱい(写真20) 
火事跡に戻る(写真21)  タニウツギ(写真22) 
バイカウツギ(写真23)  とぞの谷橋P(写真24) 
 

【感想 等】 

5月下旬から8日間の日程で九州の山旅に行ってきました。登り残した300名山に登るためです。

1日目には背振山(メルマガNo.902)、2日目は平治岳と大船山(メルマガNo.903)に登り、3日目には傾山(メルマガNo.904)に登りました。
そして4日目は国見岳です。

九州の中心にあり熊本県で一番高い国見岳へ登るコースは「とぞの谷橋から平家山経由」「五勇谷ゲート」「広河原コース」「椎葉越」などたくさんありますが、少し前に整備してくれたという「とぞの谷橋から平家山経由」で行くことにしました。

静岡出発の少し前に梅雨に入り、天気は毎日すっきりしません。
この日も小雨が降っていました。

6時過ぎ、重い腰を上げ雨合羽を着て出発しました。
とぞの谷橋駐車場付近にはどういう訳かルピナスが植えられていて花を咲かせていました(写真1)。

渓谷沿いの道を10分余歩くと平家山登山口に着きました(写真2)。
1つ目の徒渉点でもう15cmほど水の中に入り徒渉です(写真3)。
普段は石の上を渡ることができるのでしょうが雨が多いこの頃です。
これから雨が強くなり戻る時には増水することがないように祈るばかりです。

渡った所にフタリシズカが咲いていました(写真4)。
樹林を登っていくと伐採跡に出ました(写真5)。
雨は弱く止みそうな気配です。

伐採跡にはヤマゴボウが咲いていました(写真6)。

その先は火事跡です(写真7)。
進んで行くと山火事跡に平家山の山頂がありました(写真8)。
どのようにして火事になったかは知りませんが、自然が元に戻るには長い年月がかかると思います。

平家山登山口にもありましたが、ここ平家山山頂にも「レスキューポイント014」と書かれた遭難や救助時効果を発揮する表示がありました。
それだけ山が深く、遭難が多いのかもしれない、と思いました。

コバイケイソウがたくさん咲いています(写真9)。
コバイケイソウは生命力が強く人が歩く山道にも生えてきます。
そのためどこが山道かをわかりにくくすることもあります。
静岡の山でもたくさん生えている所もあります。

8時過ぎ、後平家山に着きました。
平家山から15分でした。

稜線は広く、その広い尾根にある踏み跡を進みます(写真10)。
小雨だからでしょうか?
ニホンヒキガエルがいました(写真11)。
5月から6月雨でぬかるんだ山道に卵を産んでいるのを数回見たことがあります。

新しい標識が所々に付けてくれてあります(写真12)。
その情報を入手したので今回のコースを選びました。
ありがたいことです。

ただ、倒木と樹林で山道を隠してしまいます(写真13)。
私はこの長谷分岐で国見岳へのコースを見落とし「長谷登山口」への山道が見え下って行ってしまいました。
20分ほど下り、(稜線を国見岳へ登っているはずだからそんなに下るのはちょっとおかしいぞ)と思い、地図アプリで確かめると道が違っているのに気づきました。
2日目に登った平治岳でガスにやられ山頂がわからなくなった教訓を生かし、今回は出発前に地図アプリを作動させていました。

道迷いは40分くらいのロスで済みました。
分岐に戻ってみると、やはりそこには「長谷分岐」の表示はありませんでした(写真14)。

10時半過ぎ、国見岳の山頂が見えてきました(写真15)。
山頂に着くと、そこにはこれから整備に使う標識が束ねて置いてありました(写真16)。
これらを全部設置すればもっと道迷いをしにくい登山道になるでしょう。

一等三角点のあり展望抜群の国見岳1793mはガスの中でした(写真17)。
残念ながら小雨が降り続いています。
傘を差して山頂で証拠写真を撮り、来た道を下山です。

シャクナゲが雨を浴び生き生きとしています(写真18)。
シャクナゲの花の時期に来たらきれいでしょう。

歩いて行くと、一面のコバイケイソウです(写真19)。
山道は見えません。
山アプリのGPSを頼りにコースを修正します。

いろいろなコケがいっぱい生えています(写真20)。

また「長谷分岐」では道迷いをしそうになりました。
今回はすぐに気づきロスタイムはありません。

広い稜線なので踏み跡が薄い所では2~3回GPSでコースを修正しました。
その先を歩いていると20代の西洋人の女性が1人ポンチョを着て写真を撮りながら歩いてきました。
山歩き経験が40年以上ある日本人の私が道間違いをして山アプリのGPSを頼りにコースを修正しているのに外国人が大丈夫なのかとも思ったが声をかけるのは止めました。

12時過ぎ平家山を過ぎ、火事跡に戻りました(写真21)。
ここまで来ればあとは道ははっきりしています。

朝徒渉した沢の水は増えていませんでした。
良かったです。
13時過ぎ、平家山登山口に着きました。
そこにタニウツギが咲いていました(写真22)。

その先にはバイカウツギもありました(写真23)。
そして無事にとぞの谷橋Pに着きました(写真24)。

途中、道間違いはしましたが、快適に広い稜線歩きをすることが出来ました。
また天気がよい時に登ってみたい山です。

私が登った少し後に国見岳で遭難のニュースがありました。
またネットで検索すると昨年8月、9月にも遭難があったようです。
登る方は十分気をつけてください。

九州は先日の大雨で被害も出ましたが、前日「傾山」からここ国見岳へは県道7号線が通行止め、またこれから向かう鹿児島方面への国道445号線も工事中で通行できる時間はわずかであると表示がありました。
汗で濡れた体を洗いたくて早く温泉に入りたいと思いました。
運良く少しの待ち時間で通過でき、道の駅「子守唄の里 五木」で温泉を尋ねるとすぐ近くに「五木温泉 夢唄」があり入ることが出来ました(詳しくはブログにまとめてあります)。
ラッキーでした。
気分良く、今回最終の山「高隈登山入口」に向かいました。


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