03.10.06 MM第23号
【登頂日】 2003年 8月22日(金)
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日本百名山99座目なので少しは意識して挑戦しようと思い、「稚内からの日帰り、海抜0mからの利尻山登山」を計画した。タクシーやレンタカーを使っての記録なら目にしたことはあるが、「日帰り」でしかも「港からすべて歩き」の登山は探し出せなかったので、少し不安であった。もし時間がかかれば、利尻島に泊まってもいいし、温泉は稚内で入ればいいと考え実行した。 |
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夕方には崩れるという天気予報であったが、薄い雲はあるもののまずまずの天気だった。利尻島が近づくにつれ利尻山が大きくなっていく。海抜0mから1700m登るのだ。これまで6回登った富士山でさえ、5合目から約1300m登れば山頂だ。それよりは大変そうだ。 フェリーは予定通り着岸しすぐ歩き出す。少しペースを上げ、40分で野営場に着く。登山届けを出す時、指導員が「休みながら山頂まで6時間」といったのには参った。15時山頂、それでは下山できない。仕方なくもう少しスピードを上げることにした。 順調に歩き、11時過ぎ長官山に着く。雲は多くなったもののまだ展望もあるし雨も降っていない。しかし、ペースオーバーの3時間が足にこたえだした。わかっていながら指導員の言葉で速度を上げ過ぎた。そのため、それ以降のペースが落ちだした。(写真はフェリーからの利尻山) |
今まで誰にも会わなかったが、札幌から夜行で来たという女性2人組に追いつかれてしまった。(彼女たちの速さに脱帽。港からタクシーだが。) 彼女たちとほぼ同じ速さで抜かれたり抜かしたりしながら歩く。山小屋付近からガスがかかり雨が降り出す。中年の家族らしい3人組が天候の悪化に参り、9合目から引き返してきた。3人とも軽装で、しかも男性はズックの底が剥がれてペラペラしている。女性は足が動かない、という。気を付けて下山するように話し山頂へ向かう。風も強くなり天候がより悪化。 12時半、山頂着。ガスがかかって展望無し。指導員が話していた6時間というのは初心者のタイムだ。それより早く着けて良かった。 天候がよくないので昼食は山小屋にすることにし、かっぱを着て直ぐに下山。(写真は登りの長官山で) |
下山は思った以上に順調だった。 しばらくすると、登りで出会った中年家族3人組に合う。スピードはゆっくりであったが、確実に下りていたので声をかけ、安心して追い抜く。 雨で写真も撮れないのでずんずん下り、小屋から1時間で5合目、1時間半で野営場に到着した。 そして3時半には、利尻富士温泉に着いた。まだフェリーまで2時間もあるのでゆっくり過ごせると安心し、温泉に浸かり汗と疲れを流す。 5時前、港に着き、5時半のフェリーで稚内に向かう。そして無事7時過ぎ稚内港に到着した。 山で会った女性2人組は夜行で札幌に帰ると言っていたが、最終のこのフェリーに姿はなかった。無事下山できたか、心配である。 (写真は山頂の祠) |