私の出合った日本百名山 by masarus   

   NO.100 宮之浦岳(みやのうらだけ 1935m)

 この山の私の印象 
   「九州で最も高い海上アルプス屋久島は初夏から晩冬が同居し、
                 屋久杉の巨木とサル・シカの天国の宮之浦岳」

【登頂日】     2001年03月23日(金)
【天候】      晴れ
【コース及び時間】 
   3月22日(木) 前夜発名古屋泊=(飛行機)=鹿児島=(飛行機)=屋久島空港=(バス)=14:05屋久杉ランド-15:20紀元杉-15:50淀川口-16:25淀川小屋(素泊)
            【徒歩2時間20分】

  3月23日(金) 5:20出発-7:10花之江河-7:40黒味岳(1831m)-9:49宮之浦岳(1935m)-11:06永田岳(1886m)-14:40新高塚小屋(素泊)    【徒歩9時間20分】

   3月24日(土) 5:44出発-6:45縄文杉-7:18夫婦杉-7:51ウィルソン株-10:30白谷山荘-11:10弥生杉-11:45白谷雲水峡=(タクシー)=宮ノ浦(レンタカー)=志戸子ガジュマル公園、永田浜、屋久島灯台、大川の滝、平内海中温泉、民宿泊(食事付き)  【徒歩6時間】

   3月25日(日) (レンタカー)=シドッチ上陸地、千尋滝、トローキの滝、春田浜、安房港=13:00屋久島空港=(飛行機)=鹿児島=(飛行機)=名古屋=(新幹線)=静岡

 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
   その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

 【感想 等】
まずはいつものようにハプニングから・・・
1、JACのストでかなり欠航があったけど、運良く飛行機の乗れたと思ったら、 エンジン故障で別の飛行機に乗り換え出発。
2、帰りの新幹線も広島の地震のためかなり遅れていたので、乗り継ぎに失敗し、少し帰宅が遅くなった。
3、ガスバーナーのカートリッジを機内に持ち込めないので、空港で買う予定であった(事前に調べてあった)。しかし、置いてあるのが違うメーカーであった。30分遅れて飛行機が到着したので、バスの時間は迫るし、ガスカートリッジは買えないしで、売店の人に聞くと「そこの坂を5分上がったとこのスーパーにあるよ。荷物を預かっておくから行って来たら?」との、やさしいお言葉。電話をして、自分のメーカーのカートリッジがあることを確かめ、走って買いに行った。等々
(写真は淀川口から登ったところにある花之江河)
  世界自然遺産に指定されているだけあって、海岸から最高峰の宮之浦岳までの植物の垂直分布がすばらしかった。海岸では春爛漫で庭先のツツジが満開で、木々が芽吹いていた。もちろん、亜熱帯だからハイビスカスの花や野生のエンゼルトランペットが咲き、バナナ、パパイヤ、ガジュマロ等があった。
 亜寒帯に属する山頂近くにはヤクササ(熊笹の一種)が生い茂り、雪が残っていた。セーターを着てても寒かった。
 屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言われるくらい、雨が多い。今回も雨対策は万全だったが、幸運にも雨は降らなかった。年間雨量は8000mmとも、1万mmとも言われている。その雨が杉や木々を育てている。1000年を越える杉だけを「屋久杉」と言うそうだが、それらを何十本も見ることができた。  (写真は永田岳から宮之浦岳、どのピークも花崗岩がのぞく) 
 切り株からは新しい杉やヒメシャラやその他の木々が育っていた。自然の世界は弱肉強食であり、共生である。地球上で人間はいかに自分勝手であること。
 この2泊3日の屋久島「海上アルプス」山歩きと海中温泉に入るのが目的であった。
 山歩きも島では「日帰り宮之浦岳」「日帰り縄文杉」を勧める。日帰りなら確かに荷物は軽い。しかし、どうせなら縦走し白谷雲水峡まで歩きたいと考えた。また、屋久島を一周し海中温泉への入ろうという欲張った日程。
 永田岳への道は被いかぶる熊笹の中であった。そして足下には雪があった。
 2泊目の新高塚小屋にはヤクシカがいた。夕食を用意していると近寄ってきて食べ物をほしがる。しかし、なぜか、そのシカは無表情だった。(写真
下山後、海中温泉に入るため、レンタカーをとばしたのだが、縄文杉等でのんびりしたこともあり、潮が満ちてきていた。(干潮の前後2時間くらいだけ入れる温泉) そこで次の干潮の午前1時半頃来ることにした。(そのために近くの民宿に宿泊)午後11時半に外を見るとかなりの雨。雨の中ではとても入る気にならないので、温泉に入れるぎりぎりの3時に目覚まし時計をセットし、寝る。起きて外を見ると虫が鳴いていて雨はやんでいた。
急いで1人車で駆けつける。68歳の地元の男性が入っていた。彼と温泉の効用や健康のこと農業のことなど、話しながら1時間旅の疲れをとる。
 登山のあとでよく温泉巡りをするが、今までで最高の温泉と温泉コミュニケーションであった。最高の温泉だった。
写真は有名な切り株、ウィルソン株
杉の大木が多く、根の付近はコケが 千尋の滝」は大きな一枚岩が。 トローキーの滝」も大量の水を海へ

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