05.01.17 MM第86号
【登頂日】 1986年9月15日(月)
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花は少なく紅葉にはまだ早かったが、連休ということもあって弥四郎小屋は満員だった。尾瀬ヶ原を眺めたくてこの小屋にし、早めに到着したが、展望が良くない反対側の部屋であった。 尾瀬の朝は早い。翌朝3時半、物音で目が覚め、それなら朝の風景を撮ろうと思い身支度を始める。そして、4時前に出発した。(明日は仕事だし、この時間に出発したら早く帰宅できる、との思いもはたらいた。) 燧ヶ岳には5つの登山ルートがある。尾瀬ヶ原からは2つ、尾瀬沼からも2つ、北側の尾瀬御池から1つだ。時間がなく燧ヶ岳だけを登るには尾瀬御池からがいい。ここにバス停や駐車場があるからだ。あとの4つは登山口までのアプローチが必要である。(そこまでの過程もいいのだが・・・) 。 (山ノ鼻付近から燧ヶ岳を) |
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私は尾瀬ヶ原の下田代十字路(見晴)にある小屋に泊まったのでそこからの最短コースである「見晴新道」を登った。 前夜降った雨で湿った道を登っていく。天候は期待できないが、雨よりはましである。樹林帯をしばらく歩くと「段小屋坂」を通って尾瀬沼に行く分岐へ出る。そのまま登っていくと、だんだん傾斜がきつくなり石がごろごろした滑りやすい道になった。昨夜の雨のせいで余計に滑る。 6時、「温泉小屋道」への分岐に着いた。お腹もすいてきたので遅い朝食にした。天気が良ければ展望がひらけるはずである。40分かけて朝食を取りながら待ったが、天気はまだ回復しない。しかたないので、山頂に向けて出発した。 7時、大きな石がごろごろした燧ヶ岳最高峰の「柴安ぐら」に着いた。残念ながらガスの中だった。 (尾瀬ヶ原にて「ヒツジクサ」を) |
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「ぐら」は山かんむりに品と書くが、活字がない。 山頂からは360度の展望があり尾瀬ヶ原、尾瀬沼、至仏山だけでなく日光の連山、会津駒ヶ岳、平ヶ岳等が見えるはずだ。しかし、ガスのため展望はきかなかった。そして汗が冷えてきてかなり寒くなったので、もう一つのピーク、俎(まないた)ぐらに向かった。 待っても天候は回復しそうもないので、下山を開始した。 尾瀬沼東側に向かう長英新道を下っていったが、下の方は少しずつ天気が回復してきた。そして、左の写真のように眼下に尾瀬沼が見えてきた。9時半浅沼湿原に着いた。早秋の湿原もなかなか素敵だ。それで、大江湿原にも行った。そして黄色く色づき始めた湿原を充分楽しんだ。尾瀬沼に戻り、尾瀬沼ビジターセンターで尾瀬のスライド等を見学し尾瀬沼南の「三平下」に向かった。そこで昼食を取り、バス停のある大清水に13時過ぎに着きバスに乗った。 (燧ヶ岳下山中に「尾瀬沼」を)) |