03.12.29 MM第35号
【登頂日】 2000年 7月31日(月)
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左の写真を見ていただきたい。これはネガフィルムの入った小型の自動焦点カメラで写しただけのものである。カレンダーで見たことのあるあの美しい写真がシャッターを押すだけで撮れた。快晴と大雪渓に恵まれたこの出合いに、感謝、感激であった。 前夜満天の星を楽しみながらも早寝したので、朝5時にキャンプ場を出発することができた。夏の5時はライトなしで歩ける。キャンプ場の標高が1160m、そして山頂は2000mもない山だ。気楽に歩いた。1時間歩くと荒管沢に着いた。そこはたいした標高もないのに大雪渓が広がっていてびっくりした。滑ったらおしまい、かなり下まで滑落してしまう。風雨でできた模様に靴型を合わせゆっくり雪渓を渡った。残念ながら雨飾の山頂はガスがかかっていた。滑落に気をつけ下ばかり向いていたので、登山ルートを見失ってしまった。 (写真は荒管沢から雨飾山) |
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雪渓を渡ってからは、踏み跡を登っていったが途中でとぎれてしまった。他にも道を間違えた人がいるのだろう。仕方がないので登山ガイドを見たら、「尾根を登る」と出ていた。そこで尾根を中心に探すと、登山道が見つかった。 1時間ほどで雨飾温泉への分岐がある笹平に着いた。ちょうど、山頂のガスが晴れてきた。地名のように熊笹の生えた平坦な所であった。 ここまで来れば、あと少しで山頂だ。同じコースはもとより、雨飾温泉からも登ってくる人もいない。私1人だ。山頂へはそこから20分ほどで着いた。 山頂は今まで経験したことがないくらいの強風で、体も飛んでいきそうであった。それで、ザックを風の来ない少し下がったところに置き、這うようにして山頂に立つ。バンダナが飛んでいってしまう。 (写真は笹平から雨飾山頂方面を) |
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山頂の標識につかまりじっくり辺りを眺めると、写真のように笹平のガスもすっきり晴れてきた。北アルプスが山々の向こうに雪をかぶって見える。 その内に1人、雨飾温泉から上がってくる。その時には風が収まってきていた。 下山は1時間で荒管沢だった。登りとは違って、快晴の大雪渓の上に雨飾山が見えた。いくら見ても飽きない(上の写真)。 夢中になって2台のカメラで撮した。 下山後は前日と同じ「小谷温泉露天風呂」だ。滅多に同じ風呂には入らないでなるべくいろいろな風呂にはいるようにしている。しかし、寸志で入れるし、木々に囲まれた露天である。大変気に入ったので、また寄ってしまった。 そして、静岡に帰るべく、修理完了のスカイラインを取りに高山に向かったのであった。 (写真は雨飾山頂から笹平方向を) |