03.12.08 MM第32号
【登頂日】 2000年 7月29日(土)
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車のアクシデントで、スタートが午後になり、いつもの登山のサイクル「日帰り登山」が狂ってしまった。戸隠キャンプ場へテントを張ろうとも思ったが、小雨でテントが濡れるのでやめ、1時間ほど登ったところにある避難小屋に宿泊することにした。山の中に宿泊するのも登山の楽しみの1つである。 登山口で雨がやむのを待っていたがやまなかった。それで4時過ぎに出発した。雨の中、何回も沢を渡り笹の露払いでびしょ濡れになる。1時間余で避難小屋に着く。小屋の外見はブロックでできていてそれほどきれいではなかったが、雨に濡れないだけで幸せだ。中には荷物が2つ置いてあったが、人影はなかった。そこで、ロープを張り合羽や汗で濡れた服を干す。 夕方6時過ぎ、60過ぎの夫婦が高妻山から戻ってきた。彼らは荷物を持ち、下っていった。やはり、宿泊は私1人だ。誰にも気兼ねぜずに寝ることができた。(写真はガスの残る高妻山を望む) |
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朝4時半目覚める。雨はあがったが、かなり湿っている。5時過ぎシュラフなど必要ないものは置き、出発する。写真のように稜線に沿って樹林帯を登る。 しばらくすると、したばかりの緑色のうんちが登山道にあった。人間の物にそっくりだ。初めてみる物に、いくら野菜ばかり食べていても絵の具のような緑にはならないし、鹿や熊のうんちはちがうし、何だろう。と歩きながら考える。猿だって、こんなに緑にはならないと、思っていると、木の上で木の葉を食べている数頭の猿を見つけた。やはり猿だったのだ。 途中、信仰の山らしく二釈迦、三文殊、四普賢と石祠があった。五地蔵山まで来ると、展望が開け他の山々や高妻山の山頂が見えてきた。 (写真は林の中からの高妻山) 石祠は六弥勒、七観音、八薬師と続く。それとは別に八の八丁ダルミがある。ここで大きく下り、急登を登ると高妻山の山頂だった。山頂は大きな石がごろごろした岩場であった。そこに十阿弥陀の石祠があった。修験者が修行のために何人も登ってきたのだろうか。 山頂からは曇りではあったが、360度の展望があり、遠く富士山も見ることができた。 帰りは木々を見ながらゆっくり下った。 特に一不動避難小屋から下にある一枚岩を鎖で下りたり、滑滝など楽しんだりすることができた。 そして11時過ぎ下山し、妙高高原の麓で温泉に浸かった。 (写真は山頂付近から縦走路を振り返って) |