04.02.16 MM第42号
【登頂日】 1999年7月28日(水)
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武尊山。聞いたことがない山の名前だなあ。 ぶそんさん、タケル山、何て読むんだろうか。 それが、この山の名前に接したときの私の第1印象だった。そして、読み仮名が付いている別の本で「ほたかやま」と読むことを知った。 この武尊山には、武尊高原、武尊神社、武尊牧場、川場キャンプ場、上ノ原と5つの登山ルートがある。なんと武尊を冠したものが山をとり囲んでいるのである。それだけ親しまれている山である証拠だ。私は皇海山に登った後なので、そこから一番近い武尊牧場のコースから登ることにした。天気が曇ってきたのでリフトを使い三合平まで400mの高度を稼いだ。 (ガスがかかり出す武尊山) |
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リフトを降りてしばらく歩くと、東岐三角点にでる。平日の昼ごろということであまり人にも会わない(リフトもかわいそうなくらい空で動いていた)。たいして急ではない山道をブナの木を見ながら歩いていくと、1時間弱で武尊避難小屋に着いた。テント型の赤い三角屋根のかわいい山小屋だ。 小さなピークを越えて登っていくと、セビオス岳に出たが、残念ながら展望はなし。中ノ岳2144mでも同様に展望ゼロ。武尊山の最高峰沖武尊とは標高差14m。 ここまで来れば、三ツ池をながめながら歩き、笹清水の湧き水でのどを潤して山頂に立つだけだ。笹清水の湧き水は甘くてなかなか美味しかった。湧き水の写真は滅多に撮らないのだが、今回はついシャッターを押してしまった。 (写真は中ノ岳と沖武尊の間にある「三ツ池」) |
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笹清水から山頂の沖武尊まではすぐだった。 少しガスった中を歩いていくと、銅像が目に飛び込んだ。何と、それはヤマトタケルだった。やはり、日本武尊にちなんで付けられた山の名前だった。日本武尊の東征に関係があるのだろうか。大和朝廷が国家を統一した古墳時代から山岳信仰があったのだろうか。疑問はつきなかった。 展望も良くないので少しの休憩をとり、登りと同じコースで下山することにした。笹清水ではゆっくり美味しい水を味わった。 山頂からリフト乗り場の三合平まで2時間だった。まだ時間もあったので1時間かけて武尊牧場まで歩いた。 この武尊山は天気もそれほど良くなかったし時期も悪かったのか、あまり強い印象を持てなかった。 下山後は、車で10分ほど下ったところにある幡谷温泉「ささの湯」に立ち寄って汗を流した。97年にオープンしたばかりの新しい温泉で気持ちよかった。 (美味しかった湧き水「笹清水」) |