04.10.18 MM第75号
【登頂日】 1998年10月10日(土)
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四阿山。「しあさん」と読むとばかり思っていた。それが「あずまやさん」であると知ったのは登ろうと思い調べ始めてからだ。 午前6時、標高1500mのあずまや高原ホテルを出発した。天気は晴れ。しかも風がない。幅2mくらいの傾斜が緩い広い道を、牛が遊んでいる菅平牧場を見ながら登る。高原のすがすがしい朝だ。 しばらく登ると道幅は狭まり、下草は夜露で濡れてびっしょり。他には通行人はなく、見る見るうちにズボンがびしょ濡れになる。そして、靴にも水は入り靴下までびしょ濡れになる。合羽ズボンを履こうとも考えたがやめた。スパッツは持っていなかった。やがて樹林帯へ出た。眼下には菅平の町並みが見えてきた。 (四阿山から浅間山・田代湖を望む) |
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標高2000mを越えるころ、傾斜がきつくなる。しかし、天気も良く展望があるのでそれが苦にならない。 8時過ぎ、根子岳への分岐を過ぎ、四阿山に着いた。左の写真は3枚とも四阿山の山頂からのものだ。360度の展望で、少し霞んではいるものの浅間山・草津白根山、隣の根子岳等が見える。日曜日だというのに、時間が早いせいもあり1人で独占だ。濡れた靴下を乾かすように靴を脱いで景色を見ながら休む。 山頂は谷川岳のように北峰と南峰の双耳峰になっている。高さは南峰の方が20mほど高い。三角点は北峰にあるので四阿山の高さを2333mとしてあるものもある。 (同 白根山、志賀山方面を望む) |
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試しにインターネットで検索したら2354mが約300件、2333mが約100件ヒットした。偶然見つけた2冊の登山ガイドの標高の違いからの遊びだった。そこには、その山の最高の高さを表示してあるものと三角点の高さを表示しているものがあったのだ。 どちらにしても山のすばらしさ、展望のすばらしさは変わらない。(できれば、最高の高さに統一していただけるとありがたい。) 帰りは、同じコースを眼下の展望を見ながら下った。牧場手前の潅木は熊笹に混じって広葉樹が赤や茶色に紅葉していて目を楽しませてくれた。10時過ぎホテルの駐車場に着いた。体育の日の壮大な計画を遂行するため先を急いだ。 (同 根子岳を望む) |