05.03.12 MM第93号
【登頂日】 1977年7月31日(火)
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白馬岳は立山と同様、北アルプスで最も人気のあるスポットである。登山をしなくても栂池自然園で手軽に高山植物や白馬の山々を見ることができる。 これは、8泊9日で白馬岳から槍ヶ岳までテント、シュラフ、食料を持って縦走したときの記録の第1日目である。 JRで静岡を夜発ち、甲府で乗り換えアルプス7号で白馬に午前6時少し前に着いた。 バスで栂池自然園で降り、8時に歩き始めた。(現在は栂池公園からゴンドラリフトとロープウェイで栂池自然園へ入るようになっている)。 白馬岳に登るにはこの栂池自然園からのコースが最も人気があり、かつ楽である。標高差は1100mである。 (白馬大池から小蓮華山、白馬岳を) |
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栂池自然園脇を8時に出発し、ジグザグに登っていく。30kgの荷物が肩に食い込み登りが堪える。道の両脇の花々が励ましてくれる。少し疲れると花の写真を撮ることを口実にリックを下ろしマクロレンズで出し、撮りながら休憩する。キヌガサソウ、チングルマ、イワカガミ、ユキワリソウ等を撮す。 10時過ぎ、天狗原に着いた。白馬岳の雪渓を背景に湿原や池塘が広がっている。ワタスゲが特にきれいだ。少し休み乗鞍岳に向かう。そこには大きな雪渓が広がっていた。 12時半、白馬大池に着いた。上の写真のように池の後ろには雪渓がいっぱいの小蓮華岳や白馬岳がどんと構えていた。ここで、昼食を兼ねて30分ほど休んだ。そして、小蓮華山に向かった。雷鳥坂では名前のように雷鳥が砂浴びをしていた。 (小蓮華山山頂より白馬岳を) |
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眼下の白馬大池や栂池自然園、白馬の山々を見ながら登る。15時過ぎ小蓮華山2769mに着いた。ここまで来るとまん中の写真のようにごつごつした男性的な山容になってくる。 そこからなだらかな道を30分くらい行くと「三国境」だ。新潟、富山、長野の県境である。16時到着した。 ここから山頂まではあと一踏ん張りだ。しかし、だんだんガスがわき上がってきた。16時45分、山頂に着いた。晴れたガスいっぱいの山頂でしばしくつろいだ。30kg以上の荷物を背負い上げた安堵感でいっぱいだった。それからテント場(写真)に向かった。なんとテントを張る場所がない。困っていると、食事を終えたパーティーがその場所を空けてくれた。その夜はぐっすり眠れた。 (白馬岳山頂小屋とテント場) |