05.03.26 MM第94号

                     私の出合った日本百名山 by masarus   

NO.46  五竜岳(ごりゅうだけ 2814m)  富山県

    
この山の私の印象 

    「 これぞ北アルプス、『天狗の大下り』を通過しての 五竜岳 」

【登頂日】            1977年8月2日(木)

【天候】              晴れ

【コース及び時間】 

8月1日(水)

 白馬岳テント場7:00出発-8:20鑓ヶ岳-8:50天狗平-(天狗の大下り)-11:10不帰キレット-

14:40唐松岳-15:00唐松岳頂上山荘(テント泊)


8月2日(木)

唐松岳頂上山荘(テント泊)7:00発-大黒岳-9:30白岳-10:30五竜岳〈2814m〉-13:30キレット小屋


  【 登り(白馬岳テント場から) 11時間30分  下り(キレット小屋まで) 時間】 

  *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
   その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

 8泊9日で白馬岳から槍ヶ岳までテント、シュラフ、食料を持って縦走した第2日目の記録である。
 テントでは下山する団体が深夜1時まで騒いでいた。別の団体は2時に起き準備を始めた。これが北アルプスのマナーかと思った。
 朝起きると遠方に剣岳があった。最終目的地の槍ヶ岳もはるか彼方にあった。どんよりと曇っていた。しかし徐々に雲が切れ、朝焼けが広がり太陽が顔を出した。今日も晴れだ。
 7時、南の唐松岳に向かって出発した。テント場のある丸山からなだらかに下っていく。高低差の少ないアルプスの稜線歩きは快適だ。しばらく進むと杓子岳への登りになる。先が長いので杓子岳には寄らず、トラバースすることにした。コルから鑓ヶ岳へは少し登る。大好きなミヤマオダマキがたくさん咲いていた。
 (不帰キレットと唐松岳) 
 8時20分、鑓ヶ岳に着いた。山頂からはこれから行く縦走路が見渡せた。また、ふり返ると朝から歩いてきた白馬岳からの山並みが見えた。
 そこから30分くらい緩やかに下ると天狗小屋のある天狗平だ。その手前はやや急な斜面にたくさんの雪が残っていて滑った。滑っても滑落するような斜面ではないので安心してスリップした。(重い荷物が重心を保つのに苦労したが・・・)。
 さあ、ここから少し登った天狗ノ頭からは一気に300m下る「天狗の大下り」だ。少し休み、深呼吸をしてから慎重に歩き始める。下り始めると雪を頂いた立山・剣岳が声援を送っているのに気づく。また、足下に目を移すとコマクサも励ましてくれていた。
 ペンキのマークを見落とさないように辿っていく。下まで下りきって少し行くと「不帰キレット」だ。(天狗ノ頭よりこれからの縦走路)
 重い荷物に引っ張られながらも鎖や鉄梯子などに助けられ下った300mを少しずつ登り返し15時、唐松岳〈2696m〉に着いた。長かった。快晴無風でのどが渇き3Lの水もすぐ空になってしまった。小屋のテン場にテントを張り、早めに寝る。
 翌2日、快晴、7時出発。手前を歩いていた人が休憩中にザックを転がし200m以上下の沢に落とす。もし人間だったらと思ったら足がすくんだ。しかしコースは標高差はたいしてなく気持ちよく歩け、ぼっとしていたためか、知らぬ間に大黒岳を過ぎていた。
 9時半、白岳に着いた。そこから遠見尾根への分岐を右に曲がり、五竜岳に向かった。
 そこからすぐ先の五竜小屋近くにはお花畑があり、ハクサンフロウやクルマユリが咲いていた。10時半、五竜岳に着いた。これから向かう鹿島槍をはじめ、北アルプスの山々を360度の全方向展望する眺めを充分楽しんだ。
 キレット小屋まではやせ尾根の急な登り下りが続き、ようやく小屋に着くことができた。(大黒岳手前から五竜岳を)

 私の出合った百名山HPトップ   発行済みMM 「日本百名山」TOPに戻る   masarusにMail

inserted by FC2 system