03.12.01 MM第31号
【登頂日】 2000年 7月28日(木)
|
これまで、登山口まで車で行っても、車が故障したことはなかった。日本車の性能の良さを堪能していた。 しかし、今回はそうはいかなかった。静岡を出発して松本を通り過ぎ、上高地への入り口、釜トンネルの辺りからエンジンの吹き上がりが悪くなり、30km/hくらいしか出ず、坂を上るのが大変になった。大学1年からいろいろな車に乗っているが今までこんなことはなかった。これでは、有峰湖の折立まで車で行くのは大変だし、もしそこで車が動かなくなったら救助してもらうのも大変だと思い、安房トンネルでJAFに救援のTELを入れた。JAFは1時間で来てくれ、1時間かけ調べてくれたが故障個所を発見できなかった。それで、翌日日産プリンス高山で見てもらうことにし、誘導してもらいそこにテントを張り泊まった。 9時過ぎから2時間近く故障個所を調べてもらったが、分からなかった。それで、愛車のスカイラインを預け、代車を借り出発することになった。(ディーラーさん、ほんとにありがとう)。 前置きが長くなったが、そんなわけで登山口出発が午後になり、日帰り予定を山頂小屋宿泊に変えた。ご来光を拝むのも良いと思ったのだ。少し雲が多い、晴れの中を歩き始めた。 (写真は登山道のニッコウキスゲ、下に見えるのは有峰湖) |
|
時期も7月ということもあり、写真のように一面の花々が迎えてくれた。まずはニッコウキスゲだ。すがすがしい黄色だ。稜線には白いチングルマの花が盛りであった。雪渓もたくさん残っていた。 歩きやすい高原状の緩やかな登りの登山道を4時間半、薬師岳山荘に到着した。 翌日、ご来光が見たくて、3時半に起き、4時少し前に出発した。薬師岳山頂には4時半過ぎに着いたが、ガスがかかっていてご来光は望めなかった。 5時半に薬師岳山荘に戻り、朝食をいただいた。夕食もそうであったが、食事は北アルプスの山小屋ではやや質素という感じがした。6時過ぎ、下山を開始した。30代の時、太郎山から4泊5日で雲ノ平・高天原・三俣蓮華岳他に行ったことを思い出しながら歩いた。特に高天原温泉に入った思い出は今も鮮明に覚えている。あの温泉に入るために、毎年2泊3日で登ってくる人もいた。 下りは、前日より天気が良くなかったので、写真も撮らずどんどん下った。(1日目にたくさんの花々を眺めることができ、よかった) (写真は登山道脇のチングルマと雪渓) |
山は天気によって全く姿を変える。それは展望がきかない否かばかりではない。山肌の色、花々の開き具合等、いろいろなところで変わってくる。 そんなことを考えながら、9時半折立に着き、次の山に向かった。北アルプスで残してしまった「薬師岳」を登頂した喜びをかみしめながら・・・。 車はガソリンと空気を混合させる割合を調整するコンピューターが壊れているということで、交換してもらい帰宅の31日に高山によりもらって帰った。どうしようか困ったが、ディーラーのおかげで登山を続けることができた。(登山に使える日は予定より1日減った) (写真は薬師岳山荘と薬師岳) |