05.02.07 MM第89号
【登頂日】 1986年8月7日(木)
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3泊4日、雲ノ平・高天原周辺の夏の雲上の楽園part3である。 黒部五郎小屋に着いたのは13時半。普通ならこの山小屋に宿泊だ。この先、太郎平小屋まで約8kmの間は宿泊施設はない。日中だけではとうてい着くことはできない。天気も良さそうだし、疲れたらツエルトを体験するのも良いかな、と環境に良くないことを考えてしまった。(ごめんなさい。真似しないでください。) 14時前小屋を立ち、池塘やカール地形(左の写真)を楽しみながら快適に歩く。 黒部五郎岳への最後はかなりの急坂だ。そこを登りきれば黒部五郎岳の肩である。10分ほどで登れるので荷物を置いて登る。 (黒部五郎のカール地形) |
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16時過ぎ黒部五郎岳山頂に立つ。ここからの眺めもすばらしい。雲は出てきてはいるが、本日登ってきた水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華だけがはっきり見える。また、槍・穂高なども。 黒部五郎岳の肩に戻り、ジグザグの急坂道を下っていく。早朝からの無茶が疲れになって出てきた。 17時過ぎ、中俣乗越に着く。お花畑や池塘があり少しのんびりしてから、少し登った平坦な場所でビバークすることにした。 翌日5時過ぎ、薄い霧の中を出発した。残念ながら朝の展望は今一歩だ。 上り下りのたいしてない快適な道を歩いていくと、北ノ俣岳に着く。6時半だった。北ノ俣岳は古い杭状の標識がなければわからないようなピークだった。 (黒部五郎岳から北ノ俣岳への縦走路) |
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しばらくいくと、太郎山、太郎平、薬師平が見えてきた。あいにく、薬師岳には少しガスがかかっていてはっきりは見えない。 2578m地点近くになると薬師岳のガスも晴れ池塘の合間にコバイケソウを前景に大きく山容の薬師岳が現れた。 そして、登山を開始した8月5日に濡れた衣服を乾かすため2時間休んだ赤い屋根の太郎平小屋がはっきり見えてきた。 8時10分、太郎小屋に着いた。あとは折立まで下るだけだ。小屋の前で30分近く休み、そこを2時間半で下った。そして、有峰湖で昼食休憩を取り、400kmのドライブで静岡に戻った。 (ガスが出てきた北ノ俣をふり返って) |