05.01.31 MM第88号
【登頂日】 1986年8月7日(木)
|
黒岳に続く、3泊4日で夏の雲上の楽園part2である。朝、黒岳に行き、稜線を鷲羽岳に向かう。このコースは北アルプスの『裏銀座コース』の1部である。裏銀座コースは烏帽子岳−野口五郎岳−鷲羽岳−三俣蓮華岳−双六岳−槍ヶ岳と正面に槍ヶ岳、両側に北アルプスの山々を見ながら歩く人気のコースである。私もかつて白馬岳から9日間をかけ槍ヶ岳まで縦走したことがある。 7時半小屋をたち、昨日通った岩苔乗越に向かう。そしてワリモ岳。たいして標高差もなくすぐだった。そこから鷲羽岳も一登りである。 9時前、鷲羽岳に着いた。 (鷲羽岳より鷲羽池・槍ヶ岳を) |
|
鷲羽岳からの眺めは最高だ。左の3枚の写真とも鷲羽岳の山頂からの眺めである。 まず山頂から目を引くのは、眼下に見える鷲羽池と中景の硫黄岳の稜線、そして遠景に槍ヶ岳といった絵はがきを作れそうな風景だ。ちょうど西鎌尾根の下に雲がかかり高度感を引き出していた。 そして、南西の方角に目をやれば、三俣蓮華岳が木々の深緑色と雪渓の白のコントラストを効かせ目の中に飛び込んでくる。南東の鷲羽池と槍ヶ岳とは全く違った風景である。 また、南の方角には裏銀座コースの縦走路、双六岳がもっと緑色の山塊として座っている。 (鷲羽岳より三俣蓮華岳を) |
|
ここまでのアプローチも充分すぎるくらい良かったが、鷲羽岳のこれらの展望のすばらしさに息をのんだ。 9時過ぎ美しい風景の1つ三俣蓮華岳に向かって出発した。急なざらざらの道を下っていく。10時過ぎ、下りきったところにある三俣山荘に着いた。槍ヶ岳が正面に見えてすばらしい。少し下ってからハイマツの中の登山道を登っていく。11時過ぎ、三俣蓮華岳に着いた。三俣とは越中・飛騨・信州だそうだ。写真でもわかる通り、ここも眺めがよい。少しずつ雲は出てきたが。少し下ったところにある雪渓で昼食。雪渓の雪でコンデンスミルクをかけ、かき氷をおいしく食べた。 そして、尾根歩きを楽しみ1時半、黒部五郎小屋に着いた。 (鷲羽岳より双六岳を) |