05.01.04 MM第84号

                     私の出合った日本百名山 by masarus   

NO.54  槍ヶ岳(やりがたけ 3180m)   長野県

    
この山の私の印象 

 「 悪天候だからこそ良い写真が撮れた 槍ヶ岳 」

【登頂日】            1987年8月16日(日)

【天候】              薄曇り

【コース及び時間】 

8月14日(金) 曇り時々晴れ

 沢渡5:50定期バス出発=(崖崩れ不通で時間がかかる)=7:15大正池-8:10田代池-

8:50帝国ホテル-9:10ウエストン碑-9:40河童橋-10:45明神池-14:45横尾-15:25一の俣-

16:00槍沢ロッジ(泊)

8月15日(土) 晴れ時々霧

 7:00小屋出発-8:30雪渓-9:50天狗への分岐-12:45天狗原・天狗池(昼食)-天狗への

分岐-14:45殺生ヒュッテ-15:20槍岳山荘(泊)

8月16日(日) 曇り

 5:20小屋発-5:40槍ヶ岳〈3180m〉6:10-6:30槍岳山荘(朝食後「大喰岳」周辺で写真

撮影)10:30-10:45大喰岳-11:08中岳-12:00南岳-(南岳小屋で昼食)-13:54大キレット

-15:00北穂高岳-15:05北穂小屋(泊) 薄曇り

8月17日(月)

 6:05出発-7:35涸沢ヒュッテ7:50-9:15横尾10:15-11:35明神橋-12:25上高地ターミナル

12:40=13:30沢渡P


  【 登り(槍沢経由) 16時間   下り(北穂・涸沢経由) 10時間25分 】

   *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
    その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムです。

 お盆休みを利用して「槍ヶ岳」等の写真を撮りに出かけた。時間は十分あったので大正池で下車し、大正池・田代池・帝国ホテル・ウエストン碑・河童橋・明神池と写真を撮りながら歩いた。この夏、まだ4日しか晴れがないというくらい悪天候が続いているという。のんびり歩き、16時、槍沢ロッジに着いた。
 今回、槍ヶ岳登山は3度目である。夏と秋に来ている。今回は山小屋泊まりなので荷物が多くなくカメラを持ってもそれほど苦にならない。かつて、槍沢にテントを張って泊まったとき、毎晩熊が残飯を漁りに来る、と言われ6張りのキャンパーで交代で火を燃したこともあった。
 翌15日、運良く薄日が差している。7時に出発して雪渓からの槍を狙う。左の写真のようにあいにくガスがあり、槍はうっすらと見えるだけだった。
  (槍沢から槍ヶ岳を) 
 槍沢雪渓から天狗原に向かう。そこには天狗池があり、池に映った槍ヶ岳の写真を撮るためだ。あいにく池は小さいし、ガスがかかって槍は映らなかった。昼食をとったりして少し待ったがついに顔を出さなかった。
 槍沢に戻り、高度を上げていく。15時半前、槍岳山荘に着いた。こんなのんびりの山歩きもまたいい。
 翌16日5時20分、小屋の朝食前に山頂をめざした。5時40分に山頂に着いた。雲海の上に穂高の山々が少し見えてきた。薄いガスがかかっていたが、徐々に晴れてきた。左の写真のように槍岳山荘も顔を出した。かつて混雑のピーク時には渋滞で肩から1時間かけて山頂に着いた。6時半、山荘に戻り朝食をいただき、10時半まで写真を撮す。下の写真のように青空も広がり、久しぶりに気に入った写真が撮れた。
(槍ヶ岳山頂より槍岳山荘を)
 槍ヶ岳からそのまま上高地に戻るのもつまらない。南岳手前から天狗平に下るのも良い。私は時間があったので北穂高岳に向かった。ガスがまた出てきたが、雨が降っていなかったので大キレットは難なく越えることができた。スリル満点で命が縮まる思いだった。(前回は小雨の中だったので滑って死ぬかと思ったが)
翌17日6時過ぎ、涸沢に向け下山を開始した。下山路からは涸沢のカラフルなテントや雪渓が手に取るように見えた。
 9時過ぎに横尾に着いた。3日も風呂に入っていないので槍沢に入り顔等を洗った。メガネを外した所にアブが飛んできて、あわてて払ったら川にメガネが落ちてしまった。そして流れに手をやり、探したがついに見つからなかった。
 12時過ぎ、上高地に着いた。のんびり槍ヶ岳・穂高4日間が終わった。(晴れてきた槍ヶ岳を 大喰岳近くで)

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