04.10.11 MM第74号
【登頂日】 1998年10月09日(金)
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北アルプスの連山から少し離れてそびえる笠ヶ岳。縦走コースから外れ、残してしまっていた。そこで紅葉の時期にピストンで登ることにした。 一般的な笠新道からのコースタイムは登り8時間、下り5時間20分で合計13時間余だった。夏と違って秋も深まりつつある10月であり日が短くなっているので笠ヶ岳山荘へ泊まるつもりで計画を立てた。 駐車場に車を置き、5時20分出発した。しばらく行くと林道にゲートがあり6時過ぎ登山道に着いた。登りだけで8時間、少々うんざりだが、天気のいいし平日なので他に登山者もいない。自分のペースで1歩1歩登っていけば、山頂に着ける、と笠新道に入った。 (笠新道から穂高連山を見ながら登る) |
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このコースは蒲田川を隔てて反対側に穂高連山が眺められる。上の写真のように太陽と同じ方向にシルエットに見え、疲れを癒してくれた。 高度をどんどん上げ、登山口から3時間で杓子平に着いた。左に写真のように笠ヶ岳と抜戸岳下に広がるお花畑は紅葉で赤茶色に染まっていた。あまりのすばらしさに疲れも吹き飛んだ。 ここで広島から来た60歳の百名山ハンターに出会い、話ながら登る。ペースは少し落ちたが、山の話をするのも楽しい。 10時20分、稜線に出た。左に行けば笠ヶ岳だ。ここまで来ればなだらかな登りだ。11時半過ぎ山頂に着いた。6時間余の登りだった。 (笠ヶ岳の中腹はお花畑の草が紅葉していた) |
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山頂はガスが出てきた。晴れの中、ガスが出るのも良いものだ、カメラを構えた。 山頂で昼食を取りながら、小屋泊まりにするか思案した。広島の人が十分時間があるから下りよう、と誘ってきたので一緒に下山することにした。昔、急ぎすぎて膝を悪くしたこともあるので、暗くなればライトをつけようと気楽に下りることにした。 12時前に山頂を出発し、同じコースを正面に穂高の山々を見ながら下っていった。話ながらの下山だったので楽しく、あっという間に下りてしまった。4時前に登山口に着いたので自分でもびっくりした。なんと、日帰りで行ってきた。毎日登っているからか、60歳の広島の人の体力も大したものだった。 (笠のピークにガスが出てくる) |