03.09.22 MM第21号
【登頂日】 2003年 8月20日(水)
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前日、国道38号線を新得から入り50km、しかも最後の残り10kmはダートだった。結構距離があり、やっとトムラウシ温泉に着いた。途中、東大雪の雄大な風景が眺められた。ダムや川や原野・山々が見えた。その風景を見ながら北海道らしい大自然いっぱいの良いところだなあ、とドライブを楽しんだ。 |
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歩き始めて14分、トムラウシ温泉からの道に合流した。温泉からに比べて1時間半ほど短縮できるということなのでうれしかった。日帰りのコースタイム11時間の長丁場を考えていたので、黙々と歩く。 そのためか、カムイ天上を通り過ぎたのがわからなかった。新しい登山道を作っているところがその場所であったのを帰りに気づいた。 8月下旬に入り、北海道ではナナカマドの実が色づき始めているというのに、コマドリ沢に来るとまだ高山植物の花が咲いていた。「トムラウシ」というのは花の多いところというアイヌ語だと聞いたことがある。ミヤマリンドウ、タカネシオガマ、ミヤマキンバイ、トカチフウロなどなどまだまだ咲いていた。花を見ながら40分ほど上がると、前トム平だ。ここからは、『天上の楽園』と呼ばれているあまり凹凸のない楽しい山歩きだ。 (写真は「トムラウシ公園」) |
景色を眺めたり、写真を撮ったりして楽しく歩き、南沼に着く。前トム平からは1時間ほどであった。沼にはさすが数張りのテントと人がいて、テントの撤収をしていた。そこから山頂まではすぐだ。9時過ぎに山頂に立つ。少し霞んできたといえ360度の展望を堪能した。山頂には数人が休んでいた。 山頂でのんびりするのも好きだが、風景の変化を眺めるのも好きだ。行きに撮り逃した写真を撮りながら帰路に就く。HPには載せなかったが、トリカブト、ウサギギク、エゾコザクラなども咲いていた。 1時半に下山し、山の中の一軒宿「国民宿舎東大雪荘」に寄る。登山者のために日帰り温泉をやってくれているのだ。硫黄を含んだナトリウム塩の泉質で露天もありなかなかよかった。太陽の高いうちに下山できたので、景色を楽しみながら帰りも楽しいドライブができた。 (トムラウシ山頂からの展望) |
左上から横に、ミヤマリンドウ、タカネシオガマ、ミヤマキンバイ。左下、チングルマの額、チングルマの花、トカチフウロ