03.11.17 MM第29号
【登頂日】 2003年 10月25日(土)
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10月下旬、ビーナスラインの紅葉とアルプスの山々を展望するために、信州に行ってきた。このビーナスライン上から3つの百名山に登ることができる。しかも、どれも簡単に登ることができる。私は紅葉が見たくて、西北方向から1日に3山を車で移動しながら登った。正確に言うと、毎週、紅葉をチェックし、この日には紅葉は白樺湖まで降りていた。(1週間前の週末に行きたかったのだが、無理だったのだ。)山頂付近は樹木はないので、中腹やビーナスラインの紅葉見物でもいいかな、と思っての計画である。 今回はそのパート2、「霧ヶ峰」である。 美ヶ原からビーナスラインを南下し、扉峠・和田峠を経て霧ヶ峰に入る。美ヶ原からの写真(NO61参照)のように、高原状のところにいくつかのピークがある。その中で一番高い山が車山の1925mである。今回はそこに登った。 (写真は車山肩登山口上からの展望。後ろには北アルプスと中央アルプスが見える) |
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和田峠周辺もカラマツが紅葉していて車を止め眺めた。そこから少し登ると八島高原だ。湿原もあり初夏なら高山植物が咲き乱れているだろうが、晩秋は寂しそうに枯れ草が風に揺れていた。 途中風景を眺めながら来たが、山本小屋から車で50分で車山肩に着いた。 ピークはすぐ上に見える。歩き始めてわずか20分で車山山頂に着いた。山頂からは360度の展望が開けていた。 八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、御嶽山・・・、中部地方の有名な山々はすべて見えるのではないかという展望だ。しかも3000m級の山々は山頂に雪を付けている。これほど山々が見えるところを私は知らない。深田久弥がなぜ百名山に選んだかは忘れてしまったが、この山の大きな良さの1つだと思った。 (写真は山頂の気象レーダーの建物) |
しかし、写真にもあるように山頂には気象レーダーの建物ができていた。表示を見ると1999年に作られたようだ。山を愛するものから見ると、百名山のピークにこのような建物があるのは残念だ。 この建物をぐるっと回って向こう側に行くと、リフトの山頂駅があった。地図上ではもっと離れていると思ったが、ほとんど山頂の高さだ。(かつては静岡から一番近いスキー場であったので冬によく来た。山頂付近はアイスバーンになっているので時々しか上がらなかったが・・・。)あまり歩けない人でも、車山高原側から2台のリフトに乗り継いでくれば、簡単に山頂に立つことができる。なぜか普段着の人が多いと思っていた疑問が解けた。 下りも20分ほどで駐車場に着き、蓼科山に向かった。 (写真は八島高原とその向こうに見える美ヶ原) |