04.11.25 MM第79号
【登頂日】 1998年1月3日(土)
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皆さんは毎年の正月をどのように使っているのだろうか?美味しいものをたくさん食べ、寝て疲れをとる正月も良し。また、帰省して親兄弟や知人友人に会うのもまた良い。 私は親戚やお寺の年始回りが終わってから、近くの山に行くことが多い。 そんなわけで、正月を利用して山梨県の甲府の北にある瑞牆山に登った。 たいして雪もなく順調に車で登ってきたが、北側の路面が少し心配になりタイヤチェーンを付けて登山口のみずがき山荘に9時過ぎに着いた。 静岡ではなかなか雪に接することができないので1年に1度はとっぷりと浸かりたいと思っている。 (みずがき山荘近くの登山道) |
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身支度をして9時半、みずがき山荘を出発した。 上の写真のようにミズナラの木々の広い道に少し雪が積もっているだけで、大変歩きやすかった。こんな感じの所を歩くだけでも、うきうきしてうれしくなってしまう。(私の家の周りでは雪が積もったことがほとんどないのだ。) 途中、林道を横切り登っていくと45分ほどで富士見平に出た。名前の通り、富士山が見えた。山梨から見る富士は裏富士だ。しかも、甲府から同様、すそ野は山で隠れていた。 ここから道は2つに分かれている。右に行くと飯森山を経て金峰山だ。左が今回登る瑞牆山である。 雪に浸かりに来たのでもっと雪があった方がよいが、山梨県ではこんな物かもしれない。 (瑞牆山頂より金峰山を) |
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樹林帯をどんどん登っていく。途中、桃太郎岩と名付けられた岩など見ながら登っていくと巨岩がいっぱい飛び込んできた。そこが瑞牆山2230mの山頂である。ちょうど正午に到着した。 山頂についてびっくりした。富士山を始め、金峰山(まん中の写真)、南アルプス、八ヶ岳など360度すべて雪をかぶった山々が私を囲んでいた。お腹が空いているのも忘れ、景色に見とれていた。10分ほど経っただろうか、それから昼食にした。 帰りは同じ道を下りる。2時半に下山し、すぐ出発した。タイヤにはチェーンが着いていたが凍結した下りで、左前輪がスリップしなんと溝にはまってしまった。なかなか脱出できないので、困った。しかも、携帯も無線も通じなかった。それで、歩いてきた2人組登山者にJAFの電話番号を知らせ、下の増富温泉からTELしてほしいと頼んだ。JAFの到着を待っていたら2時間以上はかかるだろう。そこで、その後もエンジンを吹かしたり、側溝に土を詰めたり何回も試みた。やり始めて1時間、自分だけで運良く脱出できた。下山者も車も通らず、心細かった。慎重に運転しながらも急いで増富温泉に向かった。電話を頼んだ人達は温泉まで5分の所をまだ歩いていた。 (瑞牆山頂より八ヶ岳を) |