【登頂日】 2002年05月11日(土)
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県内にあるので学生時代、天城峠から天城高原まで縦走したことがある。それはもみじの葉が10cm降り積もる晩秋であった。その時の印象は今でも脳裏に焼き付いている。 |
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新緑の中を快適に歩く。途中、アセビのトンネルもあったが、花の時期ではなかった。 午後であるし、午前中天気が良くなかったので登山者にはあまり会わないだろうと予想していたが、関東地方からのツアー客が数グループいた。 万三郎岳周辺にはブナの巨木群があった(写真)。山々の展望や高山植物の花も好きだが、最近は年月を刻んだ老木が好きになってきた。山頂には登山者が休憩しているが、少し入ったところにあるこの木々の所には誰もいなかった。(標識はある) 木々に覆われた万三郎岳からの展望は余りよいとは言えない。 |
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万三郎岳周辺には今回のめあての天城シャクナゲが咲いていた(写真)。 この山のすばらしいことは「シャクナゲコース」という天城シャクナゲの群落を見ることができるコースがあることである(それを使うと周遊コースになる)。 万三郎岳からの下りにそのコースを選び下山しながら花々を堪能した。群落はかなりの数があり、想像以上でびっくりした。 |
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しばらく歩くと、「ヒメシャラ」の群落だ。1・2本はよく見かけるが数十本まとまって生えているところを私は他には知らない(写真)。この木は幹に厚い皮がなく、茶色で光っているので他の木と区別が付きすぐ覚えられる。 今回の山旅は新緑と木々の花が中心であったが、それなりに楽しめた。いつも静岡から駿河湾越しに見ている伊豆半島の最高峰、天城山の新しい魅力を知った1日であった。 下山も早かったので、帰りの渋滞に巻き込まれることなく温泉に入り帰宅できた。 |