04.09.06 MM第69号
【登頂日】 1998年07月29日(水)
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2191m、それほど高い山でもないし、コースタイムで6時間。これなら少し早起きをして家を出発すれば登れる、と軽い気持ちで出かけてしまった。 黒井沢ルートから入山しようと国道363号線から林道に入ったのであるが、何と崖崩れのため通行止めであった。県内の道路なら新聞に出たりしてチェックできていたろうに、「通行止め」と言うことは全く頭の隅にもなかった。そのため片道4.4kmを林道歩きをしなくてはならない。往復で2時間余のプラスである。 案内板には代案としてこの「黒井沢ルート」の替わりに、「坂峠ルート」を紹介してあった。どうしようか迷ったが、時間的に何とか暗くなる前に下山できそうなので林道の隅に車を乗り捨てそのまま出発することにした。時刻は10時少し前だった。 中津川沿いの林道をいつもより早足で50分ほど歩いてようやく黒井沢登山口ゲートに着いた。 (神秘的な野熊ノ池) |
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ゲートからは黒井沢沿いの林道をしばらく歩き、登山道に入る。休息小屋を過ぎると、登りが少しきつくなった。 そして、沢沿いのジグザグ道を登っていくと尾根道になる。 熊笹のはえたその道を歩いていくと、上の写真のような透き通ったきれいな水に沈んだ木が見える池に出た。野熊ノ池である。12時をまわっていたので、池を見ながら昼食休憩にした。イワナかヤマメか魚のことはよくわからないが結構大きな魚が泳いでいるのが見えた。かつて、登山の帰りに寄った新穂高温泉で食べたイワナの刺身を思い出した。 平日のためか林道が不通のためか、この池だけでなく登山道もひっそりとしていて全く人の気配がない。 (恵那山のすぐ下の恵那山山頂小屋) |
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野熊ノ池から少し登るとこれから登る恵那山が見えた。2000m余の山なので木々に覆われている。 風景や木々を眺め尾根を歩き、2時半前、恵那山山頂小屋に着いた。写真のようにぴかぴかのきれいな小屋で思わず、「泊まりたい!」と思った。そこから山頂はすぐだ。 山頂は木々に覆われ展望は良くはなかった。曇りということで、晴れていれば木々の間からアルプスの山々が見えたのかもしれない。山頂で登山者1人に会った。 下山はもと来た道を下った。5時過ぎ、林道に出ることができた。予定通り日没までに車に行けそうだと思った。そして、車まであと少しというところで大雨。登山道でなくてよかったが・・・。 (下山中、恵那山をふり返って) |