04.12.27 MM第83号
【登頂日】 1988年1月4日(日)
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毎回読んでくださっている方は私のドジは周知の事実。 今回もどうしたことか30kmも遠回りし、予定時刻よりやや遅れて戸台へ着いた。路面凍結はなし、30年来の雪なしの正月で10月頃の山姿という。 正月3日、戸台を8時過ぎに出発し、順調に歩き北沢峠に13時過ぎに着いた。雪が少ないためか、正月休みが終わってしまうのか、入山者が少ない。長衛荘の親父と1時間近く話す。明日小屋を閉めるという。少々予定が狂ったが、通年営業の仙水小屋に連泊を決める。そして仙水小屋に15時前に着いた。この甲斐駒ヶ岳は2年前の夏に1度登り、2度目である。 (駒津峰から六方石を) |
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正月4日、余分な荷物は小屋に預け、サブザックを背負って6時に小屋を出た。仙水峠からのご来光を見るためだ。快晴の空の元、雲海の上から太陽が顔を出した。家から毎日のようにご来光を眺めているが、山からの日の出はまた格別のものがある。 7時過ぎ、駒津峰に向かって出発した。初めはなだらかであるが徐々に勾配がきつくなり、息が上がってくる。雲が空を覆いだしている。そして、森林限界を超え、8時半駒津峰に着いた。 左の写真のように、これから登る六方石や翌日登る仙丈岳がでんと見えた。曇ってきたのが残念ではあった。 (駒津峰から仙丈岳を) |
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風が強くなってきた。目出し帽をかぶり、10時甲斐駒ヶ岳山頂に着く。ガスもかかってきて雪も落ちてきた。そう言えば、富士山に笠がかぶっていた。(やはり天気が崩れてきた。) 山頂は私1人。雪は少なく花崗岩の岩肌が見えている。信仰の山らしくピークに祠がありその陰で風を避けて休んだ。 10時半、もと来た道を引き返した。雪が小粒のあられに変わってきた。13時過ぎ仙水小屋に戻った。遅い昼食を取った。 この後から雪になり、前号で書いたように仙丈岳登山はあと少しで断念。合羽ズボンはアイゼンの爪を引っかけ破き、ダウンジャケットはガスコンロの火で焦がした。また、帰路は降雪の中、30分かけ車のチェーンを付ける。また、外すタイミングを間違い、道路の摩擦でチェーンを切ってしまった。 (少しガスが出てきた甲斐駒ヶ岳山頂) |