03.10.27 MM第26号

         私の出合った日本百名山 by masarus   

   NO.84 赤石岳(あかいしだけ 3120m)

     この山の私の印象 

             「最高のご来光に出合えた赤石岳山頂」

【登頂日】    2003年 10月4日(土)・5日(日)

【天候】     霧・晴れ

【コース及び時間】 

 4日(土)   11:20悪沢岳(荒川東岳)−12:32中岳−13:27荒川小屋

14:06大聖寺平−15:22小赤石岳−15:57赤石岳−16:05赤石避難小屋(素泊)

 5日(日)   5:15〜6:10赤石岳山頂−7:00赤石避難小屋発−7:02赤石岳

−8:22富士見平−8:55赤石小屋9:09−11:33登山口−11:40さわら島P

    【登り 4時間45分   下り 4時間20分 (悪沢岳からの縦走の続き)】

       *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
        その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考
        タイムです。

【温泉】   しらかば荘   0円

 NO.83の続きである。
 出発当初晴れていたが、次第に曇ってきた。曇ると紅葉の輝きもなくなり残念に思っていると、ガスが少しずつ出てきた。写真を撮りながら歩いていたが、残りの3人とは歩く速さが違い、私が先に行ってしまいがちになる。中岳までは振り返ると3人が数十メートル後ろにいた。
 また、前日4時間、前々日は出張で午前1時半まで飲んでいたので睡眠が3時間くらいだった。休憩すると寒くなり睡魔にも襲われる。また、頭痛もしてきた。歩いていても足が上がらなくなってきた。
 そこで、荒川小屋で大休憩をして3人が来なければ、彼らを待たずに宿泊予定地まで行くことに決める。
 大聖寺平を過ぎると、ガスで視界も悪くなってきた。尾根沿いの草には霧氷が着いていた。髪の毛にも付いた。
(写真は荒川小屋上から)
 16時、赤石岳山頂に着く。眠いので先を急ぎ、歩いて1分のところにある避難小屋に向かう。小屋には先客が2人いて寝ていた。歩くペースの遅い仲間の3人が少し心配だったが、ベテランでもあるしコースは1本道、危険なところはなかったので、私も寝ようと準備をする。そしたら20分遅れで彼らも到着した。(その後、彼らも急ぎ到着は大差はなかった。)
 夜は睡眠不足だったのでぐっすり寝、早朝、ご来光を見に山頂に行く。雲が出ていてきれいな朝日は見えないかな、と思っていたら徐々に空が赤さを増していき、久々の感動を味わうことができた。
 富士山を中景に、空が一瞬一瞬色を変えていく。1時間があっという間に過ぎていった。気温は低かったが寒さも忘れていた。
 また、昨日はよく見えなかった縦走路も朝日を浴び輝いていた。そのあと、小屋に戻り朝食を食べ、7時に下山を開始した。(赤石岳山頂からの日の出)
 9月いっぱい、管理人がいる赤石岳避難小屋も10月からは無人だ。紅葉の時期でもあるし週末は混んでいると思ったが、私たち4人と単独者名の計6人であった。そのうちの1人は赤石岳が日本百名山99座目で、残りは宮之浦岳だ、と言っていた。
 仲間の3人は、下山が得意ではないと言うので各自が自分のペースで下りることにした。H氏とは小赤石岳への分岐まで一緒に行き、残りの2人が見えたところで、私は1人写真を撮りながら先に下山を始めた。
 今回はHPの画像に使うデジタルカメラを含め、一眼レフとコンパクトカメラの3台を持参した。ザックからカメラを出して撮影しているとあっという間に30分くらい経ってしまう。今まで、写真を撮るために仲間を待たせるのは気の毒なので、単独行が多くなってしまった。(最近は興味が写真より、楽しく歩く方に重点が移っているが・・・)(赤石岳山頂から朝日を浴びる南アルプスの山々)
 昨夜、夜中に目を覚ますと19時16分だった。そんなに少ししか寝てないのかと思い、かなり経ってからまた時計を見ると、またしても19時16分であった。ここで、腕時計が止まっているのに気づく。携帯も入山前にたくさん使用したので午前7時過ぎ電源が切れる。それで、時刻がわからなくなる。
 大自然の中でも、今までいかに時間をたよりに過ごしていたかを知る。コースタイムと比べることでその時の調子を知ったり、到着時刻を予測したりと・・・。
 もう1つ、時刻がわかるものがあった。デジカメだ。しかし、頻繁に見ることで肝心の写真が撮れなくなっては困るので、要所要所の時間の記録のために1枚ずつ撮す。(上のコースタイムのデータはその方法で作った)
 仲間3人と帰るので、今回はバスの時刻を気にして慌てる必要はない。時間を気にしないで思い切り写真を撮りながら下山した。(富士見平への下りから富士山) 
 雲は多いものの、富士山ははっきり見えた。富士見平からは富士山もいいが、千枚岳から荒川三山、赤石岳の展望がいい。 時間もあるので赤石小屋ではゆっくり休憩した。赤石岳避難小屋はトイレが閉鎖されていた。それで、自然を少しでも汚すまいと、大きい方を我慢してきていた。すっきりしたのでお腹がすいてきて食べたのだ。
 赤石小屋は樹林帯ぎりぎりにあり、木々の上に対面の兎岳や聖岳の展望がいい。ここまで下ると暖かく、Tシャツ1枚でちょうど良い。
 ここからは2時間半、木々の中をひたすら下る。登山者には1人も会わない。さわら島に着くと、12時半のリムジンバスで帰る人達が10人ほど待っていた。仲間が来るまでベンチで昼寝をしていた。帰りには井川湖の北部にある「しらかば温泉」で汗を流す。無料というのはありがたい。
 (富士見平から荒川三山と千枚岳)

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