04.01.25 MM第39号
【登頂日】 2000年 6月10日(土)
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運悪く登山予定日の2日前に梅雨入りになった。空梅雨という年もあるので行くことにした。 前日雨が降り、少し心配もあったが、車をとばし6時過ぎ、R152から林道に入った。しばらく行くと、崖崩れで林道に土砂があり通れなかった。1時間林道を歩くことを覚悟し用意しているとヤマメ釣りか何かの軽四輪が来てシャベルで土砂をどかして走っていった。ラッキーとばかり、私も車に乗り込み奧へと進める。(戻れなくなったらどうしようと、少し不安にもなる。) 無事、易老渡登山口に着く。その先の林道は全くひどく入山できない状態であった。しかも車3台が置いてあった。 7時過ぎ、ポストに登山届けを入れ歩き始めた。1時間ほど歩くと、登山道に大きな木が倒れていてようやく越えた。あとは快調に歩く。やはり登山者には全く会わない。 易老岳下では写真のように木の生えていない面に大きな雪渓があった。滑らないようにアイゼンを付けて500mほど登る。 (雪渓が500mほど続きアイゼンを付ける) |
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12時過ぎに易老岳に着いた。易老岳からは茶臼山からの稜線だ。たいした起伏もなく人っ子1人いない南アルプス南部の自然を楽しんだ。シカもこちらを見ていた。 夏には花畑になるだろうと思われる稜線の窪みの平らなところを歩いていくと、光小屋が見えてきた。 そして、15時前、光小屋に着いた。小屋は木造で新しく、トイレもバイオ式で大変きれいだった。30分ほど休んでから荷物を置いて山頂に向かった。20分ほどで着いた山頂からはあまり展望は良くなかったが、ガスがわき上がる3000m級の南アルプスの山々が見えた。天気もそれほど良くないのですぐ小屋に戻った。 このすばらしい小屋に無料で1人で泊まった。うれしいことだ。 (木道を歩いていくと光小屋があった) |
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はやり梅雨。夜半から雨が降ってきた。その雨が少しだがまだ降っていた。 5時40分、待っても止まないだろうと思い、出発した。来た道を帰るだけなのですいすい歩いた。 1時間ほど歩いた所にある「三吉平」には水がたまっていてコケもきれいだった。また、そこに名前のわからない白い花が咲いていた。 易老岳から易老渡は3時間で下り10時半に車に着いた。 登山届けを出したことも忘れていたが、2日後、家に南信濃村警察から「無事下山したか否か」の確認の電話があった。林道も崖崩れがあったし心配してくれたのだ。百名山の中でも最初で最後の電話だった。迷惑をかけてしまった。(小屋のそばから登山路をふり返る) |