04.07.12 MM第63号
【登頂日】 1999年08月27日(金)
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中国山地の最高峰「大山」は、伯耆(ほうき)富士とも呼ばれている、下の写真のように富士山型の山である。(見る位置によっては起伏に富んだ山だ)。 私は学生時代、山陰・山陽一周サイクリングをした時に大山寺まで来たが、友人達が登る体力もなく諦めたことがあった。それで前々から早く登りたいと思っていた山である。 朝起きると、どんより曇っていた。そして、大山の8合目以上はガスっていた。天気が回復するのをまとうか、迷った。それで出発がいつもより遅れた。8月下旬の天気はこんなものかとも思った。 6時半過ぎ、大山橋近くの駐車場を出発した。 (弥山山頂を示す標識) |
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登りは常行谷を経由して夏道を登った。 杉などの自然林の木々の中を登っていく。平日であり、天気も良くないためかほどんど登る人はいなかった。○合目という表示があり、展望はないが退屈しなかった。その内にブナなどの木々に変わり、その中を登っていく。 5合目過ぎで大山寺からの道に合流する。やがて潅木帯を抜け、明るく開ける。しかし、この日は残念ながらガスに包まれ展望がほとんどきかなかった。 8合目を過ぎるとなだらかになり、大山山頂避難小屋が見えてきた。その少し先には「弥山」と書かれた山頂のプレートがあった。8時半前に到着した。ガスで視界は30mほどであった。私は最高峰の「剣ガ峰」へ行くコースを探した。しかし、標識はなく、柵に阻まれその先には進めなかった。 (大山寺も人はわずか) |
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「剣ガ峰」へは行くことができない、という情報を持っていなかったので行けると信じ込んでいた。避難小屋まで戻ったが、小屋の周りには誰もいない。その内に山小屋のスタッフが外に出てきたので聞くと、崩壊していて立入禁止だという。天気が良くないし、諦めて下山を開始した。地蔵ガ池を回り、5合目からは僧兵コースを下る。 西日本では数少ないアルプスのような山容の大山の良さを余り知ることがなく、終わってしまった。大山寺も写真のように静寂に包まれていた。大山の本当の良さを知るのは次回に持ち越し、鳥取砂丘の「砂丘温泉ふれあい会館」で汗を流す。 (下山後、ガスのかかる大山を望む) |