04.06.14 MM第59号
【登頂日】 1999年08月23日(月)
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前夜、仙酔峡のロープウェイ駅近くにテントを張って寝た。風は大変強くテントが風で変形し飛ばされそうであった。そのため、夜中に何回も目を覚ました。 早朝、山を見上げると、ガスっていた。風は弱まっていた。比較的乾いたガスだったので、ガスが切れることを祈り6時前に出発した。 仙酔峡からは日中であればロープウェイで展望台まで上がることができる。私は仙酔尾根から登り高岳・中岳を経てロープウェイ下を通り下山することにした。 阿蘇山火口西には30年前の春、サイクリングで立ち寄ったことがある。枯れ草の広大な草千里の草原が続いていた。阿蘇山は今回は2回目で、今回は火口東側に登る。(ガスの中の高岳山頂) |
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何かの本に阿蘇山は世界一のカルデラ火山だと書いてあった。 月曜日でもあり、早朝、ガスが出ている、と言うことで他には車も人もいない。花酔橋を渡り、遊歩道を歩きすぐに仙酔峠に着いた。ここからはなだらかな登りであった。1時間余歩き、阿蘇山の火口壁に出た。 すると、途端に風が強くなり、体が飛ばされそうになる。前傾姿勢でこらえたが、ザックカバーが火口の中に飛んでいった。突風はしばらくして収まったが、ガスが濃く視界は10mほどだった。それに加え、雨も降って来たのでメガネが曇り全く見えない。7時過ぎ、最高地点の高岳に着いた。(上の写真参照) (ガスも一時晴れ、道を発見。展望台付近) |
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そこからはガスで道が見えず、標識の通り歩いたつもりが、火口に下っていた。おかしいことに気づいたが、マークもあったので進むと、何と月見小屋に着いてしまった。かなりコースを外れていることがわかったので、元来た道を戻り高岳から歩き直すことにした。しかし、不思議なことに見つけた標識は「中岳」と書いてあった。キツネにつままれたような気持ちで、東展望台に向かった。8時半近くになるとガスも薄くなり、写真のように遊歩道や火口が見えてきた。 一時は道に迷い、遭難も覚悟したが、無事ロープウェイ駅に着くことができ、ほっとした。下山は上にロープウェイのワイヤーを見ながら下った。全く人に会わない山歩きであった。 (展望台近くでようやく火口が見える) |