04.06.14 MM第59号

                     私の出合った日本百名山 by masarus   

  NO.97  阿蘇山 (あそざん 1592m)

     この山の私の印象 

「 息も吸えないくらいの強風にザックカバーを飛ばされ、霧の中を迷った阿蘇山 」

【登頂日】            1999年08月23日(月)

【天候】              曇り(霧)

【コース及び時間】 

 仙酔峡P 5:44出発 - (仙酔尾根) - 7:12阿蘇山(高岳)〈1592m〉7:15 -(迷い月見小屋へ)

 - 8:10中岳8:13 - 8:25東展望台8:35 - 9:08駐車場

            【 登り 1時間28分   下り 1時間40分 】

     *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む実際にかかった時間です。
      その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考
      タイムです。
    

 前夜、仙酔峡のロープウェイ駅近くにテントを張って寝た。風は大変強くテントが風で変形し飛ばされそうであった。そのため、夜中に何回も目を覚ました。
 早朝、山を見上げると、ガスっていた。風は弱まっていた。比較的乾いたガスだったので、ガスが切れることを祈り6時前に出発した。
 仙酔峡からは日中であればロープウェイで展望台まで上がることができる。私は仙酔尾根から登り高岳・中岳を経てロープウェイ下を通り下山することにした。
 阿蘇山火口西には30年前の春、サイクリングで立ち寄ったことがある。枯れ草の広大な草千里の草原が続いていた。阿蘇山は今回は2回目で、今回は火口東側に登る。(ガスの中の高岳山頂)
 何かの本に阿蘇山は世界一のカルデラ火山だと書いてあった。
 月曜日でもあり、早朝、ガスが出ている、と言うことで他には車も人もいない。花酔橋を渡り、遊歩道を歩きすぐに仙酔峠に着いた。ここからはなだらかな登りであった。1時間余歩き、阿蘇山の火口壁に出た。
 すると、途端に風が強くなり、体が飛ばされそうになる。前傾姿勢でこらえたが、ザックカバーが火口の中に飛んでいった。突風はしばらくして収まったが、ガスが濃く視界は10mほどだった。それに加え、雨も降って来たのでメガネが曇り全く見えない。7時過ぎ、最高地点の高岳に着いた。(上の写真参照)
 (ガスも一時晴れ、道を発見。展望台付近)
 
 そこからはガスで道が見えず、標識の通り歩いたつもりが、火口に下っていた。おかしいことに気づいたが、マークもあったので進むと、何と月見小屋に着いてしまった。かなりコースを外れていることがわかったので、元来た道を戻り高岳から歩き直すことにした。しかし、不思議なことに見つけた標識は「中岳」と書いてあった。キツネにつままれたような気持ちで、東展望台に向かった。8時半近くになるとガスも薄くなり、写真のように遊歩道や火口が見えてきた。
 一時は道に迷い、遭難も覚悟したが、無事ロープウェイ駅に着くことができ、ほっとした。下山は上にロープウェイのワイヤーを見ながら下った。全く人に会わない山歩きであった。
(展望台近くでようやく火口が見える)
 

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