04.06.28 MM第61号
【登頂日】 1999年08月24日(火)
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3時過ぎにえびの高原ビジターセンター駐車場に着いた。天気も良かったし、登山ガイドのコースタイムでは往復3時間なので思い切って登ることにした。 ここ霧島山は大学3年の春、サイクリングで訪れたことがある。その時、泊まった宿でお勧めの山を聞いたら「大浪池」との事であった。カルデラ湖に水がたまっていてきれいだし手軽というのがお勧めの理由であった。少し寒かったが、山頂付近は霧氷も付ききれいであった記憶がある。 霧島山は地図で見るとわかるように、20あまりの火山からできている。常時水を満たしているカルデラも数個ある。その中でダントツに高いのが「韓国岳」である。 (隣の「大浪池」にはいつも水がある) |
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えびの高原は観光客が多かったが、時間も遅かったので私以外に登る人はいなかった。下山者はちらほらいた。 駐車場から標識に沿って道路脇を歩いていくと、煙を上げる「硫黄山」の近くに登山口があった。火山性のガスの匂いを嗅ぎながら低い木々を抜けると視界を遮るものはない。 ハイキング気分で眼下のえびの高原などを見ながら歩いていると、なつかしの「大浪池」が見えてきた。韓国岳との距離は近いし、標高差は300mほどあるので上の写真のように湖水まで手に取るように見える。 歩き始めて約1時間で山頂に着いた。水は多くはなかったが麓で聞いていたように、水を貯めたカルデラを目にすることができた。写真ではわからないが、足下は溶岩でいかにも火山という山であった。 (山頂から2年ぶりに水を貯めた火口底) |
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山頂では大浪池から登ってきたという地元の方と出合った。彼は地図も持たず初めての韓国岳だと言った。2人でしばらく話していたが、車の置いてある大浪池に下山するというので、日没になる前に下山するように勧めて別れた。 私はあとしばらく展望を楽しみ、広大な風景とお別れした。 18時過ぎ、登山口を通りえびの高原ビジターセンター駐車場に着いた。登山口には別に10台ほど駐車できるスペースがあった。ガイドブックをしっかりチェックしていれば気づくこともできたのだが・・・。 下山後は温泉へ行く。火山地帯なのでたくさんの温泉がある。横着者の私は、近くて通るルート上にある温泉に行く傾向にある。車で10分ほどの牧園町のオートキャンプ場の温泉に浸かり汗を流した。安価であったが新しくて良かった。 (登山路から韓国岳をふり返る) |