04.07.05 MM第62号
【登頂日】 1999年08月25日(水)
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いよいよ九州の最南端の百名山、「開聞岳」にやってきた。時間があれば、屋久島の「宮之浦岳」と共に登ろうと考えたのだが、時間的に無理であった。 まん中の写真のように富士山型の山で、薩摩富士と呼ばれている山である。それ故に麓からの眺めは美しい。しかし、このような円錐形の山は、登山中にその美しさを見ることができない欠点がある。そのため、富士山も「登る山ではなく眺める山」とも言われ、『富士山の見える山100』等と言った本もある。この開聞岳も登山中にその勇姿を見ることができなかった。高さ1000m未満であり、どっしりして大きく感じる割には山容が小さいため余計に見えない。 6時過ぎ山麓自然公園を出発した。 (山頂近くからの海岸の展望) |
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松の木の下を進んでいく。町の広報からNHKのラジオ体操が大きな音で聞こえてくる。びっくりしながらも、体操をしながら歩く。しばらく行くと、潅木帯になる。昨夜から快晴の空で、月明かりで開聞岳が見えていた。夜露が降りたのだろう、潅木が濡れていてズボンがびしょ濡れであった。 標高差700m余。直登できれば、半分の時間で着くだろうが、ぐるっと1周回るように登山路ができている。そして、潅木の間から所々で眼下を展望できる。 8合目近くからはガスが出ていた。前夜の夜露が夏の太陽に照らされて蒸発しているためだろうか。ガスは薄く、他の所の空は晴れている。全体が晴れるのを待ちながら登る。 (下山後、開聞岳を望む) |
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山頂へは1時間半余で着いた。まだ少しガスが残っていたので展望ができるように晴れるのを、露で濡れた服を乾かしながら待つ。 独立峰なので眼下に平野や海が見える。これが開聞岳の良さだ、と展望を楽しみながら下山を開始した。 7合目あたりまで来ると、初めて人に会った。5歳くらいの男の子とお父さんだ。1000mに満たない山だから、少し頑張れば小さい子でも登れる。 下山後は写真のように指宿の『砂風呂』でびっしょり汗をかき、温泉でそれを流した。 この日は夕方、親友に会うため高速道路を飛ばし福岡に向かった。 (指宿温泉 砂風呂に入る) |