2008.02.11 MM第204号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

衣笠山 (きぬがさやま 278m) [愛知県渥美半島 田原市]

    
  この山の私の印象等は・・・                                  

「 市民の憩いの手頃な山だった 衣笠山 」

 *下に感想等の文があります。                                         


【歩いた日】     2007年12月17日(月)

【天候】        薄曇り

【コース及び時間】


田原市鎌田12:15発−12:48衣笠山〈278m〉12:53−(竜頭山方向)−13:03ジョギングコース合流−

13:20車道−(自転車)−P

   【 登り 33分  下り 27分   合計 1時間 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。

  
衣笠の森入口に向かって進む(前方が衣笠山) 林道終点は駐車スペースがあった
サザンカがたくさん散る急登の山道の入口 木々が生い茂る中を10分で山頂だ
衣笠山の山頂 衣笠山の山頂からの展望

 【感想 等】

 
前号(NO.203)では渥美半島最高峰の「大山(328m)」を紹介した。
地形図だけの山歩きで心配ではあったが、何とか計画したコースを思ったより歩くことができた。
そんな時のためにもう1つ地形図だけで歩くコースを考えてあった。
それがこの「衣笠山(278m)」である。

 渥美半島の北側の海(三河湾)が見渡せる山に登りたいと思った。
地図を見て探し出したのがこの衣笠山だ。
このすぐ北東に蔵王山という山もあるが山頂まで車道があるのでやめた。

 昼食を食べてから車を走らせ、下山予定のお寺近くに自転車を置き、車を「衣笠の森入口」近くに止めた。
田んぼやこれから登る衣笠山を左前方に見ながら進んでいった(写真)。
右手には田原鉱山が石灰岩を削られ哀れな姿を見せている。

 やがて2つの池がありそれを越えると山の中の道に入っていく。
といっても、舗装道路である。
道の両側には木々やシダが茂りちょっと散歩するには良さそうだ。

 途中、カラーコンクリートの立派な標識で「衣笠山方面」と出ていたので左折し向かった。
しばらく進むと展望が開け石灰石を採石している田原鉱山や蔵王山などが見えてきた。
そして、徳川家康が鷹狩りをした時腰掛けたという「家康公の腰掛岩」という標識のある岩に出た。
確かに展望があり鷹狩りが出来そうな感じだ。

 12時35分、車道の終点に着いた。
柵やジョギングコースの看板などがあり市民に親しまれていることがわかる。
平日(月曜日)のためか、1台だけ軽自動車が止まっていた。

 「衣笠の森案内図」に寄ると、衣笠山山頂への山歩きより、ジョギングコースや遊歩道が重視されていることがわかる。
衣笠山の山頂へはジョギングコースを通りなだからに登っていくコースとほぼ直登の登山路があることがわかった。
それは地形図からは読みとることが出来なかった。

 私は迷わず直登コースを選んだ。コンクリートの標識の下にはたくさんの真っ赤なサザンカの花が散っていた。写真のようにまだ花も残ってはいたが・・・。

 よく整備された人工的なこれまでのコースとは打って変わって自然がいっぱいのウバメガシ樹木がトンネル状に覆い被さっていた(写真)。そんな急坂を歩くこと10分、もう衣笠山の山頂であった。

 山頂には石でできた祠がありその前には「田原山宮奥社」と書かれた石柱があった(写真)。
ここも信仰の山なのだ。

 その祠のある岩の上に立って眺めると埋め立て地の向こうに三河湾と対岸の蒲郡市の山並みが見えた。
目を東に移すと、たくさんの風力発電のプロペラと工場群、田原鉱山と蔵王山が見えた(写真)。

 午前中に大山から見えた風景とは全く違う景色である。
近くではあったが来て良かった。

 山頂近くで60歳くらいのリハリビをしている男性に会った。
彼はよく散歩でここに来るようで、練った餌を小枝に塗りメジロの餌付けをしならが歩いていた。
楽しみでやっていると言うことだが、良いことか否かは私にはわからない。自然のメジロに人工的な餌を与えることは良いこととは思わないが・・・。

 彼も下るところだったので話しながら行った。
この山は前に山火事で燃え、植林で整備された、と言う話であった。
確かに急登の坂道より下のサザンカなどが人工的に植えられた感じであった。

 当初は西に歩きお寺近くに下山する予定であったが、彼と話しながら下ることにした。
ややなだらかな道を下っていき、ジョギングコースに出た。
そこを山の中腹の駐車場の方に戻っていった。

 そこから南東方向の道を下った。
彼のペースに合わせて歩いたので下山には約30分かかった。しかし地元の人といろいろ話せたのは収穫であった。
斎場を右手に見ながら車道を自転車まで歩いた。わずか13分だったので苦にはならなかった。
自転車は下り道なので車まではわずか6分だった。
登山口と下山口がたいした距離もないので自転車を使うのをためらったが、せっかく積んでいたのでお寺の近くの下山口に置いたのだが、下山路を換えたのでかえって時間がかかったかもしれない。

 渥美半島というと伊良湖岬、鳥羽へのフェリー、メロンと菊の栽培という印象しかなかったが、低いながらも大山や衣笠山などの素敵な山があり住民に親しまれていることがわかった。また、そこからの展望もなかなかいいな、と感じた。
これらの場所からのこれらの場所からの日の出や夕日ならもっとすばらしいパノラマが広がるだろう。

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