2011.10.23 MM第366号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

竜爪山2[上] (りゅうそうざん 1051m) 静岡市 静岡百山


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 あの翌日、迷ったが近くの山で1日2回登りをした[上] 竜爪山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年3月12日(土)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

[ 1回目 ]

牛妻上8:20−8:40牛妻平8:45−9:07尾根(送電塔)−9:10若山9:27−10:10文殊岳〈1041m〉10:27ー

10:37薬師岳〈1051m〉10:40−11:02穂積神社 (折り返し2回目に続く)

   【登り(牛妻上〜薬師岳) 1時間47分   下り(薬師岳〜穂積神社) 22分  計 2時間9分 】


*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。



  
登山口近くから見た安倍川と対岸の山々(写真1) いつもの竜爪山(文殊岳)があった(写真2)
山頂からの南アルプス(写真3) 山頂からの富士山(写真4)
薬師岳はいつも以上に静かだ(写真5) 11時、穂積神社に着く(写真6)

 【感想 等】

 あの3.11の翌日、私は箱根・伊豆の山を歩く計画を立て準備を整えていた。
大地震と大津波があり、清水・富士間が遮断され、行くことができなくなった。

 その直後から、TVは津波の大きさや被害の甚大さを連続して報道している。
TVの前に釘付けになっていても1日が終わってしまう。
それもいいけど、体を動かしたい。
私にとって、月に1度の山歩きの日である。

 ということで、近くの山「竜爪山」に出かけることにした。
この竜爪山は、静岡市で最も人気のある山の1つで、週末になるといつも数十人が登っている。
適度な運動ができ、富士山などが見えるということで毎日のように登っている人もいる。

 このメルマガ&HPでは2007年の秋の様子(メルマガNo.199)を書いている。
その時は鯨ヶ池から北上し、竜爪山−真冨士山と縦走した。

 この竜爪山は登り方はいくつもあるが、歩けるコ−スとして「牛妻上」から登るコースを選んだ。

 牛妻から舗装された細い農道を走り、8時20分「牛妻上」に着いた。
この辺りはお茶作りが盛んで茶畑が広がっている(写真1)。
その下には安倍川が見え、川の向こうにはかつて登った高山などが見える。

 登山口には市で設置した標識と共に「熊 出没注意」の看板があった。
それで、鈴をぶら下げて鳴らしながら歩くことにする。

 霜柱もある山道を登って行く。
寒くはない。
やがて杉林に入り、薄暗い樹林を登っていくと登山口から20分で「牛妻平」に着いた。
木製の立派なベンチもあり座って休むことにした。

 杉林の中をなだらかに登っていく。
やがてやや急な登りになり、9時過ぎに尾根道に出た。
そこには送電塔がある。
標識に「文殊岳 2.3km 90分→」とある。

 山の端に5合目以上が真っ白な富士山が顔を出した。
また、北に目をやれば南アルプスも見える。
尾根歩きは快適である。
そこから3分で「若山(844m)」であった。
ここも樹林の中である。

 地震のことも気になり、休憩の度に携帯電話のワンセグTVをチェックする。
ボランティア休暇が取れるならすぐにでも駆けつけたい。
山ヤだからできることもある。
水道、ガス、電気がなくても一週間くらい簡単に生活できる。
72時間というがれき等埋まった生存期間に助け出すこともできるかもしれない・・・
そんなことを考えながら歩く。

 若山から20分歩くと、伐採地に出た。
「則沢」分岐を経て、10時過ぎに見慣れた「文殊岳(標高1041m)に着いた(写真2)。

ここは一等三角点があるばかりではなく、いろいろな展望の良さで人気がある。
まず、駿河湾に面した海岸と街並みが目に入った。
TVで何回も報道され目に焼き付いている大津波が押し寄せてくるような気がしてならない。
三保半島が波に飲み込まれる様子が見えてくる。

 山頂には1人だけ人がいた。
風もなく静かで暖かい。
いつもと変わらない景色である。
雪をまとった南アルプスもよく見える(写真3)。
駿河湾の向こうには伊豆半島も見える。
そして、富士山もでんと座っている(写真4)。

 いつもと同じ風景が、いつものような喜びが湧いてこない。
「一つの頂に百の喜びあり」と言っているのに、一つの喜びもない。
山頂にあるお地蔵さんもなにか淋しげである。

 竜爪山最高地点である「薬師岳」に向かう。
標高差は10m、少し下って登れば着く。
樹林に囲まれた「薬師岳(標高1051m)」はもっと静かであった(写真5)。

 さあ、穂積神社に下ろう。
今日は歩きながら体を動かしながら考えよう。

 急な階段を富士山を見ながら下る。
途中、鉄の階段や梯子もある。
どんどん下り20分で穂積神社に着いた(写真6)。

(次号、穂積神社〜竜爪山〜牛妻上に続く)

ps:実はこれを書いている最近、この竜爪山で遭難が起き、びっくりした(静岡新聞10月9日)。
   10月7日千代田東小学校の教諭2名が遠足の下見のため山に入り遭難し、翌日ヘリコプターで救助された。
   詳しいことはわからないが、文面にも書いたとおり標識はわかりやすく設置してある。


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