2017.01.15 MM 第591号
焼津アルプス3山縦走(高草山501m、満観峰470m、花沢山449m)
静岡県焼津市・静岡市・藤枝市 静岡の百山
この山の私の印象等は・・・
「 久しぶりに3つのピークを縦走し良さを満喫した 焼津アルプス3山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2017年1月2日(月) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 石脇観光トイレ8:31-8:39石脇登山口-9:06展望所9:11-9:35高草山〈501m〉9:44-10:14鞍掛峠10:19 -10:45満観峰〈470m〉10:58-11:35日本坂峠11:40-12:04花沢山〈449m〉12:16-12:49道了権現- 13:04東尾根展望所13:09-13:40かんぽ下 【(石脇~高草山)59分 (高草山~満観峰)56分 (満観峰~花沢山)61分 (花沢山~かんぽ下)79分 合計 4時間15分】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
石脇上展望所からの焼津市内(写真1) | 焼津港と光る駿河湾(写真2) |
心臓破りの坂にもツバキの花が(写真3) | 高草山からの富士山(写真4) |
静岡市と愛鷹山(写真5) | 鞍掛峠に向かい樹林を進む(写真6) |
モミジが残っている(写真7) | 富士山を見ながら満観峰で休む人達(写真8) |
満観峰からの花沢山(写真9) | 満観峰からの白い南アルプス(写真10) |
アザミもまだ咲いている (写真11) | 東名高速道路と静岡市内・富士山(写真12) |
日本坂峠の穴地蔵 (写真13) | 花沢山への登りから満観峰(写真14) |
焼津アルプス東尾根の木々(写真15) | 江戸時代の駿府への道標(写真16) |
焼津アルプス東尾根からの高草山(写真17) | 東尾根展望所からの駿河湾・伊豆半島(写真18) |
【感想 等】 昨年の暮れからやや飽食気味である。 じゃあ、天気もいいし、たまには焼津アルプス3山を縦走してみようと思った。 かつては県外の山々に遠征の前にはトレーニングで歩いていた。 このメルマガ&HPにも紹介したことがある(メルマガNo.251) この時はかんぽ下から花沢山-満観峰-高草山-坂本登山口と歩いた。 今回は石脇登山口から高草山-満観峰-花沢山-かんぽ下と歩くことにした。 8時半過ぎ、石脇観光トイレから歩き始めた。 ここまでは家から歩ける距離である。 (焼津市の自主運営バスのバス停も近くにある。) 農道を登っていくと数分で高草山登山口に着く。 歩き慣れた石脇コースを登っていく。 子どもの頃から一番登ったコースである。 竹藪も過ぎ10分ほど登ると焼津市内がよく見えてくる。 間近に見えるのは東名高速道路の日本坂PAだ。 サッポロビール静岡工場や焼津港もよく見える。 登山口から30分ほど登ると展望所である。 誰が作ったのか2本の杭を横に置き簡易ベンチを作ってある。 枯れたススキ越に市内を眺める(写真1)。 冬は空気が澄んでいて展望がクリアーで気持ちがいい。 東名高速道路が3の字を書くように曲がっている。 冬は太陽の高度が低いので海が輝いている(写真2)。 それを見るのも冬の山歩きの楽しみである。 農道を数回横切りどんどん登っていく。 坂本Aコースと合流し、心臓破りの急坂を登ると坂本Bと合流する。 その心臓破りの坂では真っ赤なツバキの花が励ましてくれる(写真3)。 「頂上まで255m」の標識がある。 あとはなだらかである。 9時半過ぎ、高草山(標高501m)に着いた。 今日は富士山がきれいである(写真4)。 焼津アルプス3山のどの山からも富士山が見える。 見え方が少しずつ違うのもいい。 ここ高草山からは満観峰の尾根の向こうに見える。 最近、左側の雑木が大きくなり富士山にかかりだしている。 愛鷹山は清水港の先に見える(写真5)。 実は前日の元日もこの高草山に登っている。 ここから御来光を拝んでいるのであるが、日の出の7時頃には80人くらいがいた。 その様子は「焼津アルプス愛好会blog」に書いてある。 今日はわずか1日違うだけで、出会う人の数は全く少ない。 2つ目の山、満観峰に向かおう。 山頂から少し戻ったところにある「満観峰→」にそって下って行く。 杉林や青木などの雑木の中を進んで行く(写真6)。 途中開けたところからは花沢山が見える。 10時過ぎ、鞍掛峠に着いた。 この鞍掛峠は高草山と満観峰の分岐になる。 少し休んで満観峰に向かう。 鞍掛峠から満観峰へのなだらかな登りはこの焼津アルプスの中でも一番気持ちよく歩ける道である。 途中、モミジを見つける(写真7)。 このモミジは薄いくすんだ赤色のような色のまま散ってしまうのだろうか。 宇津ノ谷峠への分岐を過ぎ、10時45分に満観峰(標高470m)に着いた。 焼津アルプスの中で一番の人気の山である。 30人近くが休んでいる(写真8)。 写真の人達は団体のようで、ビールを飲んでいる人もいる。 今年の初歩き、新年会を兼ねているのかもしれない。 3つ目の山花沢山も見える(写真9)。 山頂から10mくらい北側に降りたところからは真っ白い南アルプスがよく見える(写真10)。 休んだら花沢山に向かおう。 日本坂峠までは急な下りが3つあるコースである。 時々見える静岡平野を中心とした北側の風景を楽しみながら下って行く。 途中、やはりオレンジ色のモミジが残っている。 そして、アザミも残っている(写真11)。 暖かいのだろう。 今日は空気が澄んでいて富士山も静岡市内もきれいに見える(写真12)。 焼津アルプスを突っ切っている東名高速道路もS字を描きつつ安倍川を横切っている。 11時半過ぎ、日本坂峠に着いた。 今日も穴地蔵が通行人の安全を守っていてくれる(写真13)。 生花がきちんと新しいものに替えられていることに感心する。 小坂への道にある木々の枝が伸びてきて富士山が見えにくくなっているが何とか隙間から見ることができる。 この日本坂峠は焼津と静岡・清水を結ぶ大事な道であった。 ここは万葉の時代にはすばらしい富士山展望スポットであったと思う。 さあ、花沢山に向かおう。 10分余登ると丸子富士の上に南アルプスが見えてくる。 また満観峰も樹林越しに見える。 花沢山第1展望所である。 親子3人がベンチで休んでいる。 焼津市内がうまく見える。 焼津アルプスを突っ切っている東海道本線と新幹線が真下に見える。 満観峰もよく見える(写真14)。 12時近い今、山頂には何人ぐらいいるのだろうか。 少し登ると花沢山第2展望所である。 私はここからの富士山が一番好きでよく取り上げている。 (今回は他の風景もすばらしいので取り上げないが) 12時過ぎ、花沢山(標高449m)山頂に着いた。 山頂から富士山が見えるが、ここも木の枝が伸びてきて隙間が減り少し見づらくなっている。 三角点がある樹林の中のベンチで休憩する。 ここも木々が茂り、1日中うっすら暗い。 夏は涼しくていいが、木々を整理しもう少し明るくした方がいいかもしれない。 さあ、海沿いの東尾根を行こう。 急な下りがあったり、アップダウンがありおもしろいコースである。 杉林の中を下って行く。 そんな中に変わった木があった(写真15)。 動いているようなこんな木が好きだ。 水車小屋への分岐を過ぎ、元小浜上に出た。 花沢山から30分、ここには道了権現がある。 小さな木造の建物であるがしめ縄が付けられている。 歴史を感じるここの石段が好きだ。 少し行くと足元の石に10cm四方くらいの穴が開けられている。 お祭りの時柱か幟を立てる穴だろう。 50cmくらい離れたところにも土に埋まった同様の穴がある。 東側を見ると樹林越しに海が見える。 その先には石段の上に大日堂という小さな祠があるが、東側から西側に山を切り取って山道が作られている。 先人の努力が見える。 下って行くと小浜集落への分岐がある。 ここには江戸時代の石製の標識がある。 もう少し進んだところも山を切り通した場所があり、そこにも江戸時代の商人が設置した標識が残っている(写真16)。 「右 さくみち、左 府中」と読める。 府中というのは駿府城のあった静岡です。 家康が居城を築いた大きな街に焼津方面から物資を運んだのだろう。 この切り通しをそのまま東側に降りると元小浜に出る。 高草山が北西に見えて来た(写真17)。 9時半に1番目に登った山である。 あれから3時間半が経っている。 その先には石の祠でできた「山の神」がある。 ここにも正月飾りが置かれている。 13時過ぎ、「東尾根展望所」に着いた(写真18)。 昨年元日にはここから御来光を拝み花沢山の登り帰宅した。 私はここからの駿河湾と伊豆半島を眺めるのが好きである。 ここから先は数年前の台風で県道416号が崩れて以来通行禁止になっている。 一昨年私が発行した『焼津アルプス登山ガイド』でも赤字で「現在通行禁止」と書いた。 ただ、多くの登山者が実際には通行していて、台風前と全く変わらず普通に通行できると聞いている。 あと2ヶ月すれば崩れた箇所にトンネルが完成してこの登山ルートも通行可になるだろう。 今回は様子を見るために通ることにした。 かつて通り慣れた山道である。 懐かしく感じながら緩やかなアップダウンを楽しむ。 東尾根展望所から30分でかんぽ下の登山口に着いた。 全く危険な箇所はなかった。 なぜ通行禁止にしているのかわからない。 また通行禁止にしてからは整備していないのに以前と変わらず草も大きくはないし歩きやすかった。 久しぶりの焼津アルプス3山の縦走で富士山や市内・駿河湾などの展望、木々や花々、歴史に触れた楽しい5時間であった。 |