2021.08.23 MM第804号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山

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ニペソツ山(にぺそつやま 2013m) 北海道新得町・上士幌町 日本二百名山


この山の私の印象等は・・・                                         

「 雪渓にルートを失ったが無事花々を楽しんだ ニペソツ山 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2021年7月7日(水)

【天候】        曇り後霧雨

【コース及び時間】

幌加温泉コース登山口P4:50-6:03/6:08-6:21三条沼-6:45/6:50-7:45[1662P]7:51-

8:30/8:35-9:18/9:23-9:53/9:58-10:37/10:42-10:46ニペソツ山〈2013m〉10:54-11:35/11:40-

11:52天狗平-12:10前天狗12:15-13:06[1662P]13:11-13:45[登山口まで6.5kmP]13:50

-14:13三条沼-14:25/14:30-15:30幌加温泉コース登山口P


     【登り 5時間20分  下り 4時間11分   合計9時間31分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【日帰り温泉】    幌加温泉(600円) 北海道河東郡上士幌町幌加


  
幌加温泉コース登山口(写真1) ハクサンシャクナゲが迎えてくれる(写真2)
三条沼(写真3) ウコンウツギ(写真4)
ショウジョウバカマ(写真5) キバナノコマノツメ(写真6)
ガスのかかる雪渓で道がわからず(写真7) エゾツガザクラ(写真8)
エゾコザクラソウ(写真9) ハクサンイチゲ(写真10)
コマクサ(写真11) イワウメ(写真12)
チングルマの群生(写真13)  山容が見えてくる(写真14) 
ミヤマアズマギク(写真15)  ニペソツ山(標高2013m)山頂(写真16)
山頂に1輪だけミヤマオダマキが(写真17)   イワヒゲ(写真18)  
ガスは晴れたが山道はどこ?(写真19)   枝が多い巨木が横たわる(写真20)  
 

【感想 等】 

7月5日から13日まで北海道中部の山に行ってきた。
1日目は買い出しと移動に使い、2日目に天塩岳(メルマガNo.802)に登った。

2座目はニペソツ山である。

層雲峡を通り、国道273号で幌加温泉に来た。
以前使われていた「十六ノ沢コース」は2016年の台風で廃道になってしまったのでこの「幌加温泉コース」が再整備されたという。
コースタイム12時間半の上級コースである。

コロナウイルス感染者の増加傾向、ヒグマの恐怖から山中への宿泊はしない計画での遠征である。

前日の天塩岳では初めて使うヤマレコの天塩岳コースをダウンロードしてあったが、登山口でアプリを使おうとしたがスマホに電波が入らず作動しなかった。
今回は電波の入るところでアプリを使う準備をしておいた。

登山口は幌加温泉手前から入ったすぐの所にあった(写真1)。
簡易トイレもあるが駐車場には水が貯まっていたので手前の空きスペースに車を置いた。
今回は累積標高差1600m、コースタイム12時間半なので日没までに帰ってこれるように5時前に出発した。

林道を歩いて行くと、ハクサンシャクナゲが迎えてくれる(写真2)。
2km行くと、山道に入る。

30分ほど歩いてからスマホを見るとヤマレコアプリが止まっている。
少しいじったが直らない。
仕方ないのでアンインストールし、再度インストールを試みたが電波が弱くインスト
ールは完了しなかった。
後でわかったが、ズボンのポケットで勝手にボタンが押されGPSが止まっていた。

結局2日目もGPSなしの山歩きになった。
頼りにできるのは地図とガイドブックのコピーだけである。

石の上を通り川を渡り、ぬかるんだ道を歩いて行く。
濡れたクマザサが道を塞ぎズボンが濡れてくる。
またハクサンシャクナゲが咲いている。

6時過ぎ、小雨が降ってきた。
露でズボンも濡れてきたので雨合羽を着る。

6時半前、三条沼に着いた(写真3)。
少しガスが出ているので気づかないところだった。

木々が深い。
今日もまず、ゴゼンタチバナが咲いている。
ミツバオウレンも雨に濡れて咲いている。

ウラジロナナカマドの白い花もある。
ヨツバシオガマが咲いている。

ウコンウツギが今日もいっぱい咲いている(写真4)。

シャクナゲ尾根を通り、7時半過ぎ「1662mポイント」に着いた。
残念ながらガスがかかり展望はない。

シャクナゲやコケモモが咲いている。

その先の山道には雪渓があり雪が溶けた所にはショウジョウバカマが咲いている(写真5)。
また、キバナノコマノツメもある(写真6)。

雨で足跡が消えかかり、ガスもかかっているので雪渓から山道がどのように続いているのかわからない(写真7)。
途中で右上を見たら木に赤いテープが見えたので登ってみたら道はなかった。

何とか道を探し出し滑る土の道を登って行く。
道がわかってよかった。
GPSが使えればこんなことはなかったのに。
(翌日からしっかりセットしてアプリを活用した)

濃いピンクのエゾツガザクラがきれいだ(写真8)。
エゾコザクラソウも可憐に咲いている(写真9)。

チングルマやハクサンイチゲもある(写真10)。

9時少し前、「山頂まで3km」の標識に着く。
まだ3kmもあるのかと思うとうんざりする。
ガスがかかり周りが見えない中、誰にも会わず1人で歩き続けている。

イワブクロやイワヒゲの花が咲いている。

9時、前天狗に着いた。
黄色いテントが1張はってある。
声をかけたが返事はなかった。
きっと山頂へ行っているのだろう。

登っている人がいるのを知り、安心感が湧いた。
その砂礫地にはコマクサが咲いている(写真11)。
今回登った大雪山系の山ではコマクサはよく見かけた。

イワウメもたくさん咲いている(写真12)。

「ニペソツ山2.5km」の所には携帯トイレのブースがあった。
ただ、ガスがかかり山頂方向がよくわからず探してしまった。

チングルマの群生の中を一度天狗平に下りまた登って行く(写真13)。
黄色いミヤマキンバイの咲く痩せ尾根を進んでいく。

テン泊の若者に会う。
天気はよくないが、朝はまあまあよい光景が見れたそうだ。

ガスがとれ山容が見えてくる(写真14)。
変化に富んだ楽しませてくれる山である。

これはミヤマアズマギクだろう(写真15)。
いろいろな花が咲いている。

花を見ながら歩いていたら、10時半過ぎニペソツ山(標高2013m)山頂に着いた(写真16)。
雪渓の中で2回ほど道を失ったがロスした時間も少なくほぼ予定通りの時間に山頂に立てた。

ただ昨日同様にガスがかかり展望がない。
山頂で足下を見ると1輪だけ青紫の花が咲いている。
これはミヤマオダマキだろう(写真17)。

展望が期待できないときは足下の花を見て楽しもう。
来た道を戻るが、花を観察しながら下りていこう。

イワヒゲが雨に濡れて咲いている(写真18)。

登りでも道を失った雪渓でまた道がわからない。
ガスは晴れたが山道はどこだろうか(写真19)。

真っ直ぐ下り、赤いテープが2つ落ちている沢のような所に入る。
10mほど進んだが踏み跡が少ない。
獣が歩いた跡と水が流れた跡だろうと、雪渓に戻り15mほど行った右側を見るとそこの灌木に赤いテープが見えた。

山道に出ればすいすい下ることができる。
13時半過ぎ、登山口まで6.5kmポイントに着いた。
ここまで下れば、樹林の中の道である。

枝が多い巨木が横たわっている(写真20)。
こんな木にも愛おしさを感じる。

三条沼を経て15時半、登山口に戻った。
ガスっていたのは残念ではあったが、2日目もたくさんの花を見ることができ迷いながらも雪渓歩きを楽しむことができよかった。

下山後はすぐそばにある「幌加温泉」に浸かる。
この温泉は何と男女混浴であり、4種類の全く違った源泉に浸かることができた。
素晴らしい温泉である。

もちろん私の入浴した時間には女性どころか男性も入浴しておらず1人で独占的に温泉を楽しむことができた。


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