2009.05.25 MM第263号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
       
                         

朝日岳(1827m)   静岡県川根本町

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 花や新緑や展望を楽しんだ 寸又峡 朝日岳 」

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【歩いた日】     2009年4月19(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

寸又峡P6:29−6:37夢の吊り橋分岐−6:47猿並橋−7:00林道登山口−8:22合地ボツ8:27−9:40栗山沢の頭

9:47−9:56朝日岳〈1827m〉10:08−10:15栗山沢の頭−10:39アカヤシオ・シロヤシオ見所10:44−11:02

合地ボツ11:07−12:00林道登山口−12:08猿並橋−12:38寸又峡P

       【 登り3時間15分  下り  2時間20分  合計 5時間35分  】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】       川根温泉「ふれあいの湯」  (500円)

  
「猿並橋」吊り橋には熊注意の表示が・・・(写真1) アカヤシオが咲き始めていた(写真2)
ミツバツツジは満開だった(写真3) 眼下には遊歩道が整備されている「大間ダム」が(写真4)
新緑もきれいだ[吊り橋近くの外森山](写真5) 帰路、「SLが見える丘公園」からSLを見る(写真6)

 【感想 等】

 前日、藤川バス停〜大札山(NO.261)〜山犬段〜八丁段〜 板取山〜天水〜沢口山寸又峡(NO.262)と歩いた。
日没までに寸又峡へ着けるかはらはらしたが、何とかヘッドライトを付けずに歩くことができた。
藤川バス停までは山越えの22kmのサイクリングをやってからの山歩きでもあった。

 そんなこともあり、少し疲れが残っていた。
それで、当初予定していた「前黒法師岳」はやめて、少しだけ楽でコースタイムが短い「朝日岳」にした。

 ここ寸又峡は「寸又峡三山」と言って日帰りハイキングができる山が3つある。
先日登った沢口山と、あとは、前黒法師岳、朝日岳である。

 6時半近く、寸又峡の駐車場を出発した。町営駐車場も温泉街もがらんとして静かだ。
数分で遊歩道入口に着く。中年カップルが1組だけ入っていった。ここから大間ダム周辺の散策ができる。
この先には「夢の吊り橋」「竜飛橋」があり、新緑、紅葉を見るため10代の時から何回も歩いたことがある。

 入口手前で左に曲がり公園ふうに整備されたところを進み、10分ほど行くと猿並橋に着いた。
途中には桜や真紅のシャクナゲなどの花が満開であった。
吊り橋の入口には「熊出没注意!」の看板が付いていた(写真1)。
昨日は熊に遭いびっくりしたので、今日は遭いたくないと、切に思った。

 吊り橋を渡り、「びくに坂」を登ること10分余で林道に出た。ちょうど7時だ。
林道を30mくらい歩くと、「寸又三山 朝日岳登山口」と書かれた標識があった。

 新緑と周りの山々の展望を楽しみながら高度を上げていく。
4月中旬とはいえ、風もなく、とても暑いので半袖で歩いている。

 時々、寸又3山の1つ、前黒法師岳が大きく見える。
眼下にはコバルトブルーの水を貯めた「大間ダム」も見えてくる(写真4)。
写真は下山時のもので、この時はやや霞んで見えていたが、下山時にはもっとすっきり見えた。
夢の吊り橋や竜飛橋もはっきり見える。

 ロープが張られたガレ地には紫色のかわいいスミレが咲いていた。
寸又峡から約2時間で「合地ボツ」(標高1233m)だ。
標識にはそのような名前が書かれているが、私には意味はわからない。
ワイヤーが残る杉林の中にあるので、かつての林業に関係あるのかもしれない。

 ここからは傾斜がやや緩くなり、尾根道である。
新芽が出始めた雑木越しに周りの山々が見えてくる。
やがて、「展望所」という標識のある場所に着く。
遠くの山々も見えるが、アカヤシオが咲き始めている(写真2)。
日当たりによって違うが、前日の大札山よりやや開花が遅い感じだ。

 4分ほど登った所にも「展望所」という標識があった。
花はないが南アルプス前衛の山々がたくさん見える。

 また3分ほどで「アカヤシオ・シロヤシオ見所」の表示のある場所に着く。
ここは2分咲き程度であった。
表示はありがたいが、やや過剰かな、とも思った。

 木にくい込んだ標識やロープを見ると、少し木がかわいそうに思ったが、そんなこと考えていると「栗山沢の頭」に着いた。
苔の生えた倒木の間を10分ほど登ると朝日岳(標高1827m)山頂であった。

 周りは灌木に覆われているが、新芽の出ていない広葉樹の間からは山々が覗いている。
少し木を切られている東側にはうっすら富士山も顔を出している。

 下山は同じコースを下る。
同じコースでも、登りと下りでは違った景色である。
時間もあるので、「アカヤシオ・シロヤシオ見所」では、リュックを下ろしアカヤシオや絡みついた2本の木などをじっくり観察する。
桃色のアカヤシオはいくら見ても飽きない花である。

 ミツバツツジもショッキングピンクが目を引く(写真3)。
やや満開を過ぎているが、春山で一番目を引く花である。
50cmほどのシマヘビも散歩をしていた。

 高度を下げていくと、徐々に新緑が増えていく。
山頂では固い芽だったものがだんだん柔らかくなり、開きかけているものがあり、やがて黄緑の若葉が増えていく。
そんな植物の高度差の変化も楽しい。
吊り橋の向こうにある外森山の新緑もピンクの山桜が混じったりしてなかなかいい(写真5)。

 寸又峡には12時半過ぎに着いた。
車で1時間近く走り、川根温泉「ふれあいの湯」(No.212)に入る。
1年に2〜3回は入る、私のお気に入りの温泉である。
SLが露天風呂から見える(No.218)だけでなく、やや濁ったナトリウム塩化物泉がなかなか気持ちよい。

 この日はSLの通過が16時だったので、近くの「SLが見える丘公園」から見ることにした(写真6)。
川根温泉近くの鉄橋をを渡り金谷方面にSLは向かっていった。
SLファンが望遠レンズで傑作をねらっていた。
その後、帰路につき明るいうちに帰宅できたのもうれしかった。

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