2011.01.10 MM第334号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2011年1月1日(土) 【天候】 快晴 【コース及び時間】 花沢の里P5:48発−5:59法華寺横の登山口−6:16鞍掛峠−6:36満観峰〈470m〉7:07−7:35日本坂峠−7:49法華寺 7:54−8:07花沢の里 【 登り(鞍掛峠経由) 48分 下り(日本坂峠経由) 55分 合計 1時間43分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
月がきれいな中を登っていく(写真1) | 富士山が赤く染まり出す(写真2) |
駿河湾の向こうの伊豆半島から初日の出(写真3) | 南アルプスもピンクに染まっていた(写真4) |
満観峰には200人ほどが集まった(写真5) | 元日の静岡市と日本平(写真6) |
【感想 等】 メルマガNo.331のmasarusのコーナーに少し書いたが、初日の出を見に家の近く、焼津アルプス満観峰に出かけた。 ここならいつもより気持ち早く起きれば行くことができる。しかも、すぐに帰宅できる。 お昼には親戚に行かなくてはならないので、今年はここに決めた。 私は初日の出を見るのが好きで、中学時代からほとんど毎年初日の出を見ている。 どうして見るようになったのか、思い出せない。 私の父母は見る習慣がない。 友人に誘われて出かけたという記憶もない。 もしかすると漁師だった祖父が一緒に行き、きっかけを作ってくれたのかもしれない。 そんなわけで、毎年のように初日の出を見に出かける。 昨年(2010年)は焼津アルプスの海岸近くの尾根(メルマガNo.292)から、 一昨年(2009年)は焼津アルプスの主峰「高草山(メルマガNo.245)」から見た。 それ以前は、浜当目海岸など海から見ることが多かった。 5時半過ぎ、焼津市の北、国道150号線の新日本坂トンネル入口近くの「花沢の里観光駐車場」に着いた。 なんと広い駐車場はいっぱいであった。 何回も来たことはあるがここまでいっぱいになったこの駐車場は見たことがない。 この時間ではご来光には間に合わないのか、駐車場には誰もいない。 急いで登山靴を履き、懐中電灯を手に出発した。 天気は良く、星がはっきり見える。 午前6時前の花沢集落は静まりかえっている。 法華寺を通り越し、鞍掛峠への登山口に着いたのは6時1分前だった。 ここまでは街灯のある舗装道路で懐中電灯はいらない。 懐中電灯をつけ、標識に沿って山道に入る。 道はかなり濡れている。 2〜3日前に降った雨がしみ出しているのだろうか。 満観峰には何回も登っているが、実は最短ルートであるこの道は通ったことがない。 トレーニングのために、また景色を眺めるためにいつもは高草山を経由して鞍掛峠に向かうからである。 中高年の男性に追いついた。 彼にご来光に間に合うかどうかと聞くと、間に合う、という。 彼は毎年来ていると言うことであった。 多分大丈夫と思っていても、歩いたことのないコースは心配でもある。 彼を追い抜き、どんどん登っていく。 たいして急な坂ではないが、汗ばんでくる。 鞍掛峠手前で6人組を追い抜いた。 鞍掛峠に着いたのは6時16分だった。 少しでも早く山頂に着きたくて、休まず満観峰に向かった。 途中、3組くらいに会った。 杉林の中から出ると、茜色の西の空に三日月が見えた(正確には27夜月)(写真1)。 2011年の夜明けはすばらしい景色だ。 時刻はまだ6時半過ぎである。 今日、1月1日のご来光は6時54分なのでまだ時間はある。 そして、山頂はもうすぐだ。 6時36分、満観峰の山頂に着いた。 山頂は人でいっぱいだ。 約200人はいるであろう。信じられないくらいの人出である。 私の知り合いには山から初日の出を見る人は少ない。 いても焼津アルプスの主峰、高草山からである。初日の出が好きな人はほとんど海からのご来光を拝む。 海岸近くに住んでいるからと言うこともあろう。また家からも日の出が見えるということも関係しているかもしれない。 山頂にはテントも2つあった。 きっと年を越したのだろう。 広い山頂が人で埋まっている。 山頂の人達は、ガスバーナーで飲み物や食べ物を温めてたり、赤く染まる富士山や東の空を見たりして、日の出を待っている。 ザックには、オーバーズボン、厳冬期用の手袋、オーバーミトン、目出し帽などが入っている。 しかし、たいして風はなくそれらを使う必要はなかった。 6時52分、富士山の山頂付近がピンク色に染まりだした(写真2)。 ここ満観峰は富士山とご来光の両方が見えるビューポイントなのである。 静岡の百山にも入っていないが、県外からも多くの方が訪れる山である。 初日の出でもこんなに人気があるのはわかる気がした。 そんなことを思っていたら、伊豆半島の向こうにある雲の上の方がオレンジ色に光り出した。 そして2011年初めての太陽が雲の間から顔を出した(写真3)。 私も多くの人達と共に今年もすばらしい年になるように祈った。 中にはみんなに音頭をとって、万歳三唱をする人もいた。 私は誰にとってもすばらしい1年になることを祈ってやまない。 西の方角を見ると南アルプスの山々がまだピンク色に染まっていた(写真4)。 太平洋側の一部の地方を除いては天候が荒れ、初日の出は難しいというニュースもあったが、ここは見渡す限り快晴である。 南アルプスに登っている人もいるのだろうか。 今年の正月は遭難事故がなければよいが・・・、と思った。 (その後のニュースでも山では遭難がなくて良かった。) 日が登るとすぐ、民族の大移動が始まった。 日本坂峠方向に向かって30人くらいの中高年の団体が下っていった。 正月の早朝にもこのような団体ツアーがあるんだ。 個人で登った人達も鞍掛峠、丸子とそれぞれの登山口に降りていった。 それでもまだ残っている人もかなりいる(写真5)。 私もしばらくして日本坂峠方向に下りだした。 さっきの30人くらいの団体に追いつかないことを祈りながら・・・。 ラッキーなことにその団体はいなかった。 きっと、すぐの分岐から小坂に下ったのだろう。 代わりに犬を連れた3歳くらいの家族に出合った。 5時半にみんなで登ってきたという。 感心なことである。 東方向に進むので、正面から朝日に照らされながら進む。 水溜には薄い氷が張っていた。 樹林の切れ目からはすいている東名高速道路や日本平が見えてきた(写真6)。 その先には四等三角点がある。 季節により天候により木々の様子や眺望は変わるが、この三角点は変わらない。 これを見ると、なぜかいつもほっとする。 7時半過ぎ、日本坂峠に着いた。 あとは慣れたコースを下るだけだ。 杉林の中に少しだけガレた場所がある。 正月に登る人の安全を考えてか、2〜3カ所、生竹を横に止め修復してあった。 日本坂峠から14分で法華寺に着いた。 昨年元日もここでもみじの紅葉の残りを見たが、今年はもっとたくさんの紅葉した葉が残っていた。 本殿を拝み、花沢の里を下る。 小川の上に南天の赤い実が色鮮やかに輝いていた。 また、この小川にはたくさんのもみじの赤や黄色の葉が落ち、底に沈んでいた。 少し歩いている人はいるが、あたりは静かであり穏やかである。 8時過ぎ、花沢の里駐車場に着いた。 今年もすばらしい日の出に巡り会えたことに感謝し、家に向かった。 |