2014.07.24 MM 第484号
富士山[7月]〈お鉢巡り〉2 静岡・山梨県
日本百名山 世界文化遺産
山梨百名山 静岡の百山
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年7月6日(日) 【天候】 晴れ後曇り 【コース及び時間】 (前回までの時間) 富士山須走口5:07発−5:54森林限界付近6:02−6:35瀬戸館[本六合目]6:40−7:20大陽館[七合目]7:25− 7:57見晴館[本七合目]8:02−8:37江戸屋[本八合目]8:42−9:13九合目9:18−9:39須走口山頂[久須志神社] 〈3720m〉 【 登り 3時間59分 】 (今回) 須走口・吉田口山頂9:49−9:52大日岳〈3735m〉9:55−10:07成就岳〈3733m〉−10:15富士山本宮浅間大社 奥宮10:20−10:31剣ヶ峰〈3776m〉10:45−11:11久須志岳〈3725m〉−11:13須走口・吉田口山頂 【 お鉢巡り 1時間2分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
7/6、まだ下山路は閉鎖だ(写真1) | 最高峰、剣ヶ峰が見える!(写真2) |
大日岳[3735m]の山頂(写真3) | 成就岳[標高3733m]の山頂(写真4) |
須走・富士吉田口山頂と同じ石柱がある(写真5) | 富士山本宮浅間大社奥宮(写真6) |
7/6バイオトイレは閉鎖中である(写真7) | 剣ヶ峰[標高3776m]山頂(写真8) |
安西河原付近から剣ヶ峰を(写真9) | 久須志岳[標高3725m](写真10) |
【感想 等】 私は毎年1度、富士山に登っている。 今年はまだ登ったことがなかった須走口から登った。 (前号、須走口から富士山頂の続きである) 須走口・富士吉田口山頂で10分ほど休んで出発した。 周辺には多くの登山者が休んでいた。 中には学生服を着た20代の男性もいた。パーフォーマンスなのだろうか・・・ 登山口のすぐ南側にある「下山路」はロープで閉鎖されていた(写真1)。 そのことを知らせる案内文や看板は何もない。 (こんなところも初心者には道迷い原因になっていると思う) 多分、須走口がまだ閉鎖されているので、両方の下山路になるブルドーザーの道はまだ整備されていないのだろう。 その先のお鉢近くは大内院(火口)や剣ヶ峰が見えるため、多くの登山者が集まっている。 須走口・富士吉田口の山頂で満足して下る人も多い。 (あの富士山登頂1673回の新記録を今年の7月17日に作った実川さんでも富士宮口山頂で登頂としている。彼とは11月に登った時お会いしたことがある。) ここは火口の反対側にちょうど最高峰の剣ヶ峰が見える(写真2)。 まだ7月上旬のなので火口壁には多くの雪が付いている。 雪崩というのか、雪が滑り落ちた跡が多数ある。 その先に大日岳[3735m]の山頂がある(写真3)。 登山路からそれほど離れていないので簡単に行くことができる。 ただ、山頂の標識等全くない。 (「お鉢巡り」は「お八めぐり」である。8つの山頂は八神峰と呼ばれ昔は8つの山頂を通るようになっていたそうである。) この木の鳥居の割れ目には1円、10円などの硬貨が挟み込まれている。 これは、いいことなのか、それとも良くないことなのか・・・ 私はやったことがないが・・・・。 それらの説明を書いたり、大日岳山頂の標識を付けたり全体的に山頂ももっと整備してもいいと思う。 時計回りに最高峰、剣ヶ峰方向へ向かう。 溶岩の塊のピークが伊豆ヶ岳のような感じであるが登り口がわからないまま進んで行く。 火山の噴火で飛んできたであろう直径50cmほどの大きな火山弾が2つ並んで落ちている。 黒い溶岩の割れ目を通っていく。 どうも通り過ぎたようである。 その先に小高い山が見える。 お鉢巡り用のロープを越えて直進する。 成就岳[標高3733m]に着く(写真4)。 ただなだらかでどこが一番のピークか良くわからない。 向こうのケルンのようなところがピークかもしれないし、ここかもしれない。 まっすぐ下ると、そこは雪の世界であった(写真5)。 須走口・吉田口の山頂にあった石碑と同じようなものが立てられている。 少し違う感じではあるが雪に埋まっていて良くわからない。 この先に駒ヶ岳があるが雪が多くて行くことはできない。 雪の上を歩いて富士宮口山頂に向かう。 10時15分、富士宮口山頂にある富士山本宮浅間大社奥宮に着いた(写真6)。 奥宮は写真のように雪がいっぱいである。 もうすぐ静岡県側も山開きなのでそれまでにこの雪もかいてどかさなくてはならない。 奥宮前のテラスでは多くの登山客が休んでいる。 「通行止め」と書かれた柵を乗り越え上がってくる登山者もいる。 少し休み剣ヶ峰に向かう。 バイオトイレは静岡県の管理のため閉鎖中である(写真7)。 その前に広がっている窪地は雪解け水がたまり池のようになっている。 かつて10月に登った時にはそれが凍っていて強風で人が滑ってきて笑ってしまった(メルマガNo.151)。 その横に見える三島岳[標高3734m]は雪に埋もれていて登った形跡がない。 アイゼンを付けたりスパッツを着けたりするのが面倒で今回はパスすることにした。 雪解けの湿った道を歩いて行くと最後の急登、馬の背である。 少し湿っていて歩きやすいがやはり急すぎて滑りそうである。 奥宮から11分、剣ヶ峰[標高3776m]に着いた(写真8)。 多くの登頂者が「日本最高峰富士山剣ヶ峰」と書かれた標識のところで写真を撮っている。 まだ7月上旬で、それほど混んでいないので数人しか列はない。 火口(大内院)は雪がいっぱいだが、割れ目が見える。 火口壁から土砂が流れた跡がたくさんあり、山頂にいる間にも何かが落ちた大きな音が聞こえた。 10数分展望を楽しみ、お鉢巡りを続ける。 剣ヶ峰下には雪が多く、そこをトラバースしていく。 ステッキもピッケルもないので慎重に斜め下に下りていく。 滑落しないか、今回の登山で一番緊張した場所であった。 安西河原に下り、ほっとして剣ヶ峰方向を振り返る(写真9)。 前方に白山岳[標高3756m]が見えてきた。 ただ、登るルートが不明だ。 雪もあるし、今回はやめておく。 11時過ぎ、久須志岳[標高3725m]に着いた(写真10)。 写真のように、ここには山頂らしいモニュメントがある。 そして、この目の前がすぐに須走口・吉田口の山頂である。 休憩を含め1時半弱で一回りすることができた。 雪があり少し大変な場所もあったが、久しぶりのお鉢巡りを楽しむことができた。 (須走口への下山に続く) |
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