2018.11.19 MM 第665号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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山伏(井川峠から)[やんぶし 2014m] 静岡県静岡市

日本二百名山 静岡の百山

 

この山の私の印象等は・・・                                     

「 道が荒れていて大変だったが静かでよかった井川峠からの 山伏 」
 

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年7月27日(金)

【天候】        曇り時々晴れ

【コース及び時間】


駐車場6:02-6:03井川峠入口-6:13井川峠-6:16/6:21-6:59/7:04-7:08笹山〈1763m〉7:10-7:30林道

-7:38牛首峠7:43-8:25猪の段分岐8:30-8:33猪の段-9:07百畳峠分岐9:12-9:29西日陰沢分岐-9:38

山伏〈2014m〉9:57-10:01西日陰沢分岐-10:13百畳峠分岐-10:33猪の段10:36-10:38猪の段分岐-

10:42林道-11:20/11:26-11:59駐車場

               【 登り 3時間09分  下り 1時間53分  合計 5時間02分  】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】        湯ノ島温泉浴場(500円)  静岡市葵区湯ノ島304-3 TEL054-291-2177


  
林道から井川峠入口(写真1) 井川峠[1658m](写真2)
時々周りの山が見える(写真3) 笹山[1763m](写真4)
ブナの大木(写真5) 道が不明で林道に出るが・・・(写真6)
やっと古いテープを見つける(写真7) 斜光が美しい(写真8)
苔が光っている(写真9) またまた踏み跡が消える(写真10)
猪の段分岐(写真11)  西日陰沢分岐(写真12)
あと少しで山伏だ(写真13) 山伏[2014m](写真14)
ヤナギランが咲き始めている(写真15)  苔むした枯れ巨木(写真16)
井川湖が見えて来た(写真17)  ホタルブクロが咲いている(写真18)
 

【感想 等】 

南アルプス南部遠征の予備日、気になっていたコースを歩くことにした。
このコースは最新の『南アルプスユネスコエコパーク オクシズ井川の魅力』の28ページある冊子にハイキングコースとして出ている(平成28年3月作成)。
ただ、「県民の森から井川峠を抜けて笹山、山伏へ」と見出しがあり、往路のコースタイムを合計すると7時間、復路は5時間半である。合計12時間半である。
これじゃあ、時間的に普通のハイカーには無理であるし、行きたいは思わない。
代案を具体的提案したいと思い歩くことにした。

私はこの付近や林道の様子は何回か歩いたり車で走っているので全く知らないという場所ではない。
かつて、笹山、百畳峠から山伏、西日陰沢から山伏など歩いたことがある。

朝6時に井川峠近くの広い駐車場に着く。
そこから1分林道を戻ると井川峠入口である(写真1)。

入口には「熊の目撃情報がありました」の表示があった。
熊除けの鈴を付けて出発する。

歩きやすいダケカンバの中の道を登っていく。
「県民の森」「大日峠」への分岐を過ぎる。
入口から10分でもう「井川峠」であった(写真2)。

写真からもわかるように標識は腐り落ちている。
いつ設置された標識だろうか?
嫌な予感がしてきた。

このコースは初めてでも、周辺の地形はわかっていて歩き慣れているし、地図を持っている。
しかし、スマホのGPSは後でダウンロードしようと思っていたが気づいた時には電波が入らなかったのでGPSなしである。

ここ井川峠の標高は1658mである。
山伏までは緩やかな長い尾根歩きであり、標高差はわずか350mである。
しかも尾根の西側には林道が通っている。

快適に歩いて行くと少し山々の展望がある(写真3)。
ガスも上がってきている。

ほとんどが樹林の中を進んでいくが時々見える山々の展望がいい。

7時過ぎ、笹山に着いた(写真4)。
「笹山」はたくさんあるが、この「笹山(井川笹山と区別しやすいように呼んでいる人もある)には2年前に登ったことがある(メルマガNo.585)。
井川笹山 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-k/yama585/yama585.html

林道からわずか10分余であった。
その時は快晴で井川湖や山々がきれいに見えたことを思い出す。

笹山からは薄いガスの中を歩く。
ガスの中も神秘的でいい。

ブナの大木が現れる(写真5)。
標識も付けられていて、25mと書かれている。
その数字が樹高なのか胴回りなのかが書かれていない。

大ブナに見とれたためだろうか、道を失う。
今まであった山道が消える。
一番濃い踏み跡をたどると林道に出る。
10分ほど道がよくわからないまま歩いたことになる。

林道を進んでいくと、山道が林道に接する所に出た(写真6)。
ここが「牛首峠」だろう。

それほど道は違わなかったようであるが、標識やテープを付けていただきたいところである。

道がわかった所で山道を登っていく。
また10分ほど歩くとガスが濃くなってきた。

踏み跡が薄く道がよくわからない所が多々ある。
古いテープがあると道が合っていることが確認できる(写真7)。
もっとも木があまり生えていない樹林の尾根道である。
どこを歩いても山伏に着くことはできるだろう。

太陽の差し込む斜光が美しい(写真8)。
自然現象の偶然による恵みである。

古い巨木の倒木地帯に出た。
道はわかりずらい。
そんな中に、苔が光っている(写真9)
またまた自然のうれしい恵みである。

またも道を失う(写真10)
道がわからないまま進んでいると、30mほどの細い鉄塔が建っている。
近くに山道があるだろうと進んでいくと、踏み跡が濃くなった。
そこには、「猪の段分岐」とある(写真11)。

標識に沿って進んでいくと、3分で「猪の段」であった。
「山伏まで70分」とある。

その先も踏み跡は薄く、時々ある赤いテープで道からそれほどそれていないことを確認する。
そろそろ2回通ったことがある「百畳峠分岐」である。
そこにははっきりした道があるはずであるがその山道に出ることができない。

9時過ぎ、やっと百畳峠分岐に着く。
ここから先は多くの登山者が通る道なので、道がはっきりしている。

百畳峠分岐を過ぎると本日初めて人に出会う。

9時半、西日陰沢分岐に着く(写真12)。
ここを下ると西日陰沢登山口である。
登山口から県道に出て少し行った所に梅ヶ島新田温泉「黄金の湯」がある。
このコースは四季を通して何回も歩いた道である。

西日陰沢分岐からは、あと少しで山頂である。

ヤナギランを保護する柵が見え、枯れた倒木も見えて来た(写真13)。
残念ながら今日は富士山が見えない。

ヤナギランは少し咲き始めている。
一昨年よりは花が多い感じがする。
2016年の山伏(メルマガNo.586) http://h1933.web.fc2.com/hyaku-k/yama586/yama586.html

西日陰沢分岐から10分で山伏[2014m]山頂に着く(写真14)。

青空も少しのぞいたが、南アルプスも見えない。
時間もあるので行動食を食べながらの休憩である。

その後、ヤナギランが咲き始めている所に行き観察する(写真15)
8月上旬に来ればもっとたくさん咲いているだろう。

またガスが出てきた。
帰路は猪の段分岐から林道に出よう。

百畳峠分岐からその先に伸びた山道を進む。
そこには黄色のテープが着いていた。
黄色のテープをたどっていくと「猪の段分岐」に出ることができた。
往路では全く見ることができなかった黄色のテープが見えるとは不思議である。

10時半過ぎ、猪の段分岐に着いた。
林道方向に少し下っていくと苔むした枯れ巨木があった(写真16)。
林道まではわずか4分であった。
林道を1時間少し歩き、12時前に井川峠近くの駐車場に着いた。
途中、笹山近くの駐車場からは井川湖が見えた(写真17)。
上記で紹介した「井川笹山」のHPにも写真を載せてあるが懐かしい景色である。

また、林道にはホタルブクロも咲いていた(写真18)。
やや長い林道歩きであったが、車はほとんど通らないし木々の中であるので苦にならなかった。

南アルプスユネスコエコパーク オクシズ井川の魅力』冊子については長くなるので別ブログに書いた。
なだらかな、歩きやすい山なので皆さんに歩いていただきたい山である。
別ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/masarus/diary/201811170000/


井川峠から山伏(2014m)を往復したあとは、湯ノ島温泉浴場に向かった。
「オクシズ」(静岡市の奥)の温泉でまだ入ったことがないのはここ「湯ノ島温泉浴場」だけであったので是非行きたかった。
井川峠から約1時間で湯ノ島温泉浴場に着く。

建物は新しそうな感じである。
湯ノ島温泉浴場は内湯だけであるが「ナトリウム炭酸水素塩温泉」ということで、気持ちよく入浴できた。

今日も楽しい1日であった。


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