2020.11.16 MM 第766号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus
電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 

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大正池・田代池(1500m) 長野県松本市安曇 上高地


この山の私の印象等は・・・                                         

「 穂高の展望と紅葉の上高地周遊を楽しんだ 大正池・田代池 」
 

                        *下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2020年10月25日(日)

【天候】        晴れ時々曇り

【コース及び時間】  

上高地帝国ホテル12:55-13:23田代池13:30-13:54大正池14:02-14:47上高地帝国ホテル

       【 周遊合計 1時間37分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
帝国ホテルと穂高(写真1) 梓川から河童橋方向を(写真2)
樹林の遊歩道(写真3) 紅葉が上高地に降りてきている(写真4)
田代池は静かに佇んでいる(写真5) 大正池外れから焼岳(写真6)
小山のカラマツ紅葉(写真7) 遊歩道が整備されている(写真8)
大正池と穂高の山々(写真9) 大正池に日が差す(写真10)
小魚がいる小さな沢もいい(写真11) カラマツのアップ(写真12)
この樹林の散歩道がいい(写真13)  木々や山を見ながら歩く(写真14)
雪雲が退くと霧氷で真っ白(写真15)  カラマツが紅葉している(写真16)
 

【感想 等】 

上高地の紅葉をじっくり楽しみたくて予約受付が始まる2月に上高地帝国ホテルに予約した。
週末は混むことを考えて日曜日、月曜日で行くことにした。
今回の計画は、1日目は大正池散策、2日は明神池散策である。

上高地は何回も来たことがあるが、それらは全て登山基地としての利用である。
白馬から縦走のゴールとして、蝶や穂高、槍などの出発点としてなど20歳代から何回も利用させていただいている。(かつては上高地まで車で入ることができたので便利であった。)

実はどちらも2年前、涸沢の紅葉(メルマガNo.661)を焼津アルプス愛好会で来たときに寄っている。
あの時は紅葉のピークは涸沢であり、上高地の紅葉には2週間ほど早かった。

今回は初めて、この上高地だけが目的である。

私は世界の国々も歩いているが、日本人ほど山頂が好きな民族はいない。
自然に接したいと思う日本以外の多くの人たちは山のピークを目指すのではなく、山を見ながらトレッキングをし自然を楽しむスタイルである。
例えば、ニュージーランドでもトンガリロ国立公園のマンガテポポからタケタヒまで年間8万人が歩くという。
近くには山々が連なっているがそこに登るのではなく、一方通行のトレッキングコースを歩くのである。
私もかつてそこを歩き楽しんだ(メルマガ


朝8時に静岡を出て沢渡に12時に着く。
バスで上高地帝国ホテルに着き宿泊手続きをし荷物を預け12時半過ぎに出発する。

天気はよくホテルの横に真っ白な穂高が見える(写真1)。

まず、北西に歩き田代橋に行く。
そこを流れる梓川から河童橋方向を見る。
周辺は思った以上に静かだ(写真2)。

大正池に行くには「林間コース」と「梓川コース」がある。
行きは林間コースにする。
5日前に熊の目撃情報が掲示されていた。
ザックから熊よけの鈴を出しぶら下げて歩こう。

樹林の中の遊歩道を進んで行く(写真3)。
黄色や赤茶色の木の葉がある。
葉を落としたカラマツの小さな松葉が小川にたまっている。

ちょうど紅葉が上高地に降りてきているのだ(写真4)。
紅葉した木の葉が逆光に輝いている。

「梓川コース」と合流するとそこが田代湿原だ。
田代湿原は枯れ野原になっていてその向こうにガスがかかった穂高の山々が見える。
そのすぐ先が田代池だ。

田代池は静かに佇んでいる(写真5)。
かつては水深5mあったというこの池も土砂や枯れた水草などで埋まり湿原化してきている。
池と言うより水の流れがあるので川に見える。
霞沢岳は山頂付近に少し雪雲がかかっているが何とか見える。

出発した時は晴れていたのでよかったが、手が冷たくなり凍えてきた。
ここ上高地は標高1500mである。
動いているのでライトダウンは着なかったが、手袋ははめることにした。

大正池の北側に着いた。
焼岳は上部が雲に覆われている(写真6)。

近くの小山にカラマツがあり黄葉している(写真7)。

遊歩道が整備されていて黄葉を見ながら歩く(写真8)。

大正ホテルの前にある大正池はバスから見たときよりすいていた。
きっとあの時は団体客がいたのだろう。

穂高の山々が少し見えてきた(写真9)。
10月上旬奥穂から降りたとき(メルマガNo.55)は岳沢がカラマツの黄葉で真っ黄色だったが、その黄葉も終わり沢の色は黄土色に変化しているのがわかる。

大正池もかつてはもっと池らしかったが、焼岳からの土砂で埋まり田代池同様に川のようになってしまった。
自然の影響なので仕方ないが少し残念な気もする。
釜トンネル近くに堰き止めが見え、2台のショベルカー、浚渫船がある。
その美しさを維持しようと水を堰き止めたりショベルカー等で掘ったりするるのも少し無理があるようにも思う。

大正池の南側に日が差した(写真10)。
太陽周辺の雲が流れ、光の差し方が刻々と変化している。

さあ、大正池を楽しんだら引き返そう。

紅葉だけでなく、足下もなかなか素敵だ。
小魚がいる小さな沢に緑色の水草があった(写真11)。

またカラマツも手が届きそうなところにありアップで見る(写真12)。

このクマザサの樹林の散歩道がいい(写真13)。
田代湿原が近づくと広葉樹林に変わる。
木々や山を見ながら歩く(写真14)。


雲が退くと霞沢岳は山頂付近は霧氷で真っ白であった(写真15) 。

カラマツが紅葉している(写真16)。
もう葉を落としているカラマツもある。

帰りは田代湿原から「梓川コース」を進む。
川を見ながら歩くのも楽しい。

15時少し前、帝国ホテルに戻った。

紅葉している木々もいいし、紅葉しないコメツガ、シラビソ、トウヒなどの針葉樹もよかった。
約2時間の楽しい散歩であった。

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