2023.07.17 MM第903号

    私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus

電子書籍  「焼津アルプス登山ガイド」 デジタル版『18切符風ドイツ貧乏旅行』 CDR 実登 山梨百名山     TOPに戻る     



平治岳 (ひいじだけ 1643m)・大船山(だいせんざん 1786m) 

大分県竹田市 花の百名山 日本三百名山

この山の私の印象等は・・・                                         

「 虫害はあったがミヤマキリシマを見ることができた 平治岳・大船山 」
 
                            

*下に私の感想等の文があります。            

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【歩いた日】     2023年5月31日(水)

【天候】        雨のち晴れ

【コース及び時間】  

長者原駐車場6:52-7:32指山分岐7:37-7:59雨ヶ池-8:29坊ガツル-8:44平治岳北大船分岐8:49-9:17/9:22

-9:30大戸越-10:00/10:15ガスによる道迷い-10:24平治岳〈1643m〉10:26-10:49大戸越-11:20/11:25-

11:40北大船山〈1706m〉-11:48避難小屋11:55-12:12大船山〈1786m〉12:15-12:26段原-13:10

坊ガツル13:17-14:00雨ヶ池14:05-14:35/14:39-15:05長者原駐車場


    【登り(長者原P-平治岳)3時間2分 (平治岳-大船山)1時間34分  下り(大船山-長者原P)2時間34分

                                                              合計 7時間10分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際に歩きにかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【日帰り温泉】   法華院温泉 別館 花山酔(500円) 大分県玖珠郡九重町


  
長者原駐車場(写真1) 川のように水が流れるダテ原湿原の歩道(写真2)
初めてミヤマキリシマに会う(写真3) 雨ヶ池(写真4)
雨ヶ池の木道(写真5) 坊ガツル(写真6)
クジュウフユシャクの毛虫(写真7) ミヤマキリシマの木々(写真8)
テンナンショウ(写真9) 山頂でガスがでて道がわからず(写真10)
やっと平治岳山頂(写真11) 少しガスが晴れ大船山が見える(写真12)
坊ガツルを見下ろす(写真13) イワカガミ(写真14) 
マイヅルソウ(写真15) 北大船山(写真16)
大船山(写真17)  法華院温泉山荘が見える(写真18) 
ギンリョウソウ(写真19)  雨に濡れたミヤマキリシマ(写真20) 
何の花でしょうか(写真21)  晴れ渡ったダテ原湿原(写真22) 
サワオグルマ(写真23)  ウマノアシガタ(写真24) 
 

【感想 等】 

5月下旬から8日間の日程で九州の山旅に行ってきました。

1日目には背振山(メルマガNo.902)に登り、2日目はミヤマキリシマに会うため平治岳と大船山に登ります。
当初「男池園地」から登る予定であったのですが、長者原からの山歩きを勧められて湿原や池もあるのでこちらに変更しました。

実は2012年(11年前)の3月に大船山は登ったことがあります(大船山 メルマガNo.390)。
大船山 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-g/yama390/yama390.html

前回登ったのは3月だったので自然の風景は全く違うだろうと思います。

夜半はすごい大雨でした。
6時半頃出発する計画でした。朝には雨は弱くなってきましたが雨では重い腰が上がらず出発できないで車中で待機していました。
すると1人赤い雨合羽の人が出発していきました。

天気予報で雨は徐々に止むことはわかっています。
「じゃあ私も行こう!」と7時前に出発しました(写真1)。

ダテ原湿原の歩道に入ると川のように水が流れています(写真2)。
深さも数cmあり登山靴にも水が入りそうです。

ダテ原湿原を抜け樹林帯に入り、指山分岐を過ぎるとミヤマキリシマが咲いています(写真3)。
今回の山歩きはこれを見に来たのです。

8時前、木道に入り雨ヶ池が見えてきます(写真4)。
雨ヶ池の木道の脇にはミヤマキリシマが咲いています(写真5)。

石畳を下ると坊ガツルが見えてきます(写真6)。
避難小屋を過ぎ、平治岳・北大船山分岐に来ます。

これまでの雨で登山道がぬかるんでいます。

9時半、大戸越に着きました。
ここから右に行けば北大船山、左が平治岳です。
一番ミヤマキリシマが咲き誇る山である平治岳に向かいます。
登り用のルートと下り用に分かれています。

登りの道を登っていきます。
分岐から1分、クジュウフユシャクの毛虫がミヤマキリシマの新芽や蕾を食べています(写真7)。
ここへ来る1週間前に虫による食害で「平治岳は全滅」という事を知っていました。

虫はすごい数ですが、元気に咲いている株もあります(写真8)。
足元にはテンナンショウが咲いていました(写真9)。

南峰山頂の株もほとんど虫にやられている感じです。
ミヤマキリシマの木々の間を歩いた跡が多数あります。
ガスが出てきて山頂標識への道がわからなくなってしまいました(写真10)。

紙媒体の地図を見ても、北東に曲がって行くことはわかってもどれが道なのかわかりません。
スマホのGPSはどういう訳か現在地のポインターが全く違います。

ちょうど男女2人組が歩いてきたので「平治岳の山頂はどこですか?」と尋ねると、「私たちも初めてなのでわかりません」と言いながら行ってしまいます。

行き先は同じはずです。
彼らの後をついていきます。

男性がスマホを見ながら歩いていましたが、女性が「道が違うよ」とスマホを見て言います。
彼らは踏み跡の多い本来の山道に出ました。
私もその後についていき、やっと平治岳山頂に着きました(写真11)。

これが現実だとは思いますが、なんと薄情な人たちでしょうか。
もちろん、時間はありますので私がガスが晴れるのを待つか、しっかり道を探せば彼らに頼らなくても山頂はわかったのでしょう。

私もこれまで道がわからない方や困っている方を何人も助けてきました。
彼らのように道を聞いても知らないといいながら聞いたそちらの方向へ行った人は初めてです。

少しガスが晴れ大船山が見えてきました(写真12)。
下り専用の道を降りていきます。

眼下に坊ガツルが見えてきました(写真13)。

10時半過ぎ、大戸越に下り北大船山に向かいます。
ここは平治岳とは咲いている花が違うようです。

イワカガミがたくさん咲いていました(写真14)。
そしてマイヅルソウもたくさんあります(写真15)。

山頂付近はミヤマキリシマがあります。
10時40分北大船山に着きました(写真16)。

段原にある大船山避難小屋で休憩します。
そこから大船山までは20分弱でした(写真17)。

ガスっていて展望はありません。
来た道を段原まで戻り、下山です。

雨水で浸食された登山道を下り、13時過ぎ坊ガツルに降りました。
法華院温泉山荘が見えます(写真18)。

今回は山小屋には泊まりませんが、泊まる選択もありました。
次に来る時には山小屋泊も考えたいです。

出発の時の計画では「須峨守越」経由で長者原に戻る予定でしたが、来た道である「雨ヶ池越」で行くことに決めました。
行きには気づかなかったギンリョウソウがありました(写真19)。

行きとは違って雨は止み、雨ヶ池に山が映っています。
水滴の付いたミヤマキリシマがきれいです(写真20)。

この白い花は何でしょうか(写真21)

15時前、晴れ渡ったダテ原湿原に着きました(写真22)。
木道を歩き湿原の花々を観察しましょう。

思ったより花が少ないです。
サワオグルマが咲いていました(写真23)。
そして同じく黄色のウマノアシガタもあります(写真24)。
ニガナもありました。

ビジターセンターによりミヤマキリシマの虫害についてお聞きしました。
年によって異常発生する山は違うけど、どうすることも出来ないとの事です。
指山はかつて虫にやられたけど、今年は大丈夫だとも言っていました。

その後、ビジターセンターで教えていただいた「法華院温泉 別館 花山酔」で汗を流しました。
雨合羽を着ていたので汗をかき服はぐっしょり濡れていました。
乾いた服を着て気持ちよく次の目的地「傾山」に出発です。


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