2010.12.28 MM第332号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2010年11月23日(火) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 平松峠14:55−15:24金剛院−15:28山道入口−15:43大日山〈881m〉15:50−16:04山道入口−16:08金剛院 −16:26平松峠 【 登り 48分 下り 36分 合計 1時間24分 】 *コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
「大日山金剛院」の山門(写真1) | 紅葉の中の金剛院(写真2) |
山道への入口をやっと見つける(写真3) | 大日山の山頂は樹林の中だ(写真4) |
金剛院の裏には黄葉の木が(写真5) | 参道では日が傾いてきた(写真6) |
【感想 等】 春埜山大光寺(メルマガNo.331)から戻り、平松峠で老夫婦といろいろ話した。 時刻は15時近い。日没は早いので急がないとならない。 金剛院は車で行くことも出来るので、迷ったが、歩くことにした。 平松峠から県道63号線を少し西に行くと大日山金剛院への分岐があった。「大日山1.5km→」の道路標識がある。 杉林の中の舗装道路を歩いていく。 杉の木はかなり大きい。 その下には鳥が運んできた種から芽生えたのだろうか、広葉樹の葉が黄色に色づいている。 分岐から10分余りで山門に着いた(写真1)。 立派な山門だ。 1.5kmだから、大日山はまだ先だ。 樹林の中を歩いていくと、金剛院が見えてきた。 お寺の近くには民家もあり、道路脇の畑には電気を通した柵を作り野菜を育てている。 春埜山の帰りにはニホンカモシカに出合ったが、イノシシや猿もいるのかもしれない。 お寺の手前の駐車場には立派な便所と東海自然歩道の案内板があった。 もちろん、ここには春埜山同様に、山頂へのコースは書かれていない。 月山(日本百名山、メルマガNo.18)、比叡山(日本二百名山、メルマガNo.130)など、山頂がピークハンターにしか意味をなさない山も多い。 これらの山には正式な山頂への標識はない。 ピークへの表示はたとえあっても、有志が付けた手作りの板だ。 ピークが大事ではない。山全体がその山を表し大事なのである。 春埜山に続いて大日山でも山頂に立てないかもしれない、という不安はあった。 イチョウの葉が真っ黄色に黄葉した木を眺めながら大日山金剛院の境内に入った。 こちらはモミジが9割紅葉している(写真2)。 平松峠から30分、時刻は15時半近い。 境内は静まりかえっている。 この裏山が大日山であろうが、登り口がない。 今回はしっかり持ってきた地形図を見ると裏山は762mで大日山ではなく、南西方向に800mほど離れたところに881mのピークの大日山がある。寺の裏から裏山を越えて大日山に行けると思ったが、無理のようである。 東海自然歩道になっている奥に続く細い舗装道を行ってみることにした。 地形図には道は描かれていないので山頂へのルートがどこに付けられているのか、全く見当が付かない。 頼れるのは自分の勘だけである。 とにかく、山頂に近づくための道を進んでみることにしたのである。 早歩きで4分、運良く手作りの「大日山登山道」という標識に出合った(写真3)。 東からの尾根に道が付けられているのだ。 登り始めは急であったが、すぐにゆるやかになり杉林の中をどんどん進んでいくと木の祠があり、やがて樹林の中の山頂に着いた。 写真でもわかるように杉林の中にひっそりと大日山の山頂はあった(写真4)。 山頂を見つけることができて良かった。 入口さえ見つけられれば、踏み跡と赤いテープが山頂まで案内してくれた。 途中で引き返すことも考えての山道歩きであったが、本当にラッキーであった。 11月下旬である。 日没時刻が気になるので、帰路に着く。 来た道を戻るだけなので、迷うことはない。 舗装道まで15分、そこまで降りればあとは車道である。 ヘッドライトを付ければ何時でも歩くことができる。 金剛院の鐘堂を見、夜のとばりを待つ紅葉する木々を見た(写真5)。 先ほどの畑の脇では三角点も見つけた(どういうわけか、地形図には載っていない。「国土地理院と書かれた白い杭もあるのだが・・・)。 山の日暮れは早い。 特に樹林の中はすぐ暗くなる。 舗装された車道といえども、少し不安になる。 誰にも会わずに歩いていることも、そのことに拍車をかける。 山門を過ぎ、県道はもうすぐのところまで来たとき、西日が辺りを照らしていた(写真6)。 日中だけ普通に歩いていたら見られない光景である。 今日も遭難騒ぎやコッフェル忘れなど、色々なことがあったが、 楽しい山歩きをさせてもらった、という感謝の気持ちでいっぱいになった。 |